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心の奥にある静かな場所

仕事や人間関係にストレスを抱えて、「どこか静かな場所に行きたい」と思ったことはありませんか?穏やかな波の音を聞きながら、砂浜でぼーっと夕日を見つめているときや、小鳥のさえずりや、木々のざわめきに耳をすませ、森の中に一人たたずんでいるような、心の安らぎを求めているときはありませんか?

わたしは、北海道から大学に行くために上京したとき、「空が見えない」「緑がない」ことが、とても寂しくて、フラフラ川辺を歩いたり、空が見える場所を探して歩き回りました。そんなわたしには「ハイジ」というあだ名がつきました。自分の居場所がわからずに、いつのまにか都会の生活の中で、物と情報に溢れる世界に飲み込まれて、自分を見失っていきました。

「ハワイの海辺のような、ゆったりと過ごせる場所で暮らしたい」と、話したところ、ヨガの先生に、このような言葉をかけられました。

「育子さん、都会にいても、ハワイの海辺で過ごしているような気持ちで、暮らせばいいのですよ」

心は、湖に例えることができるそうです。イメージしてみてください。湖の表面は、風が吹き、波が立つことがあります。そんな時でも、湖の一番深いところは、透明で穏やかなのです。

わたしたちの心も同じで、人間関係や仕事上の悩みなどで、表面が乱されることがありますよね。でもそれは、表面的なことであって、心の深いところに潜っていくと、そこには、いつでも自分が帰ってくることのできる、穏やかで平和な場所があるのです。

これを教わったことで、少しずつ都会での生活が楽になりました。ときどき、目をつぶって草原や、海辺にいる自分を思い出します。イメージしにくいときは、リラクゼーション効果のある曲を聞きます。そして、ゆっくりと深い深呼吸をするのです。

心の表面が波立ってきたとき、心に嵐が訪れた時、みなさんの心の深いところにある、透明で穏やかにあなたを包みこんでくれる場所があることを、どうか思い出してくださいね。

「生きる」ということを問い続けて、彷徨い続けていたわたしは、この20年数年間で、国内外で、素晴らしい本や考え方、わたしのエネルギーを良い方向に導いてくれる人々に出会うことができました。そしてやっと最近「自分らしく生きていく」ということが少しずつわかってきたように思います。わたしがこれまで、学んできた「生きやすくなる」ヒントを、みなさんに少しずつシェアできたら、と思っています。

心と湖の関係について動画をアップしました↓


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