「絶対音感」いらない
ああ〜、今日も歌っている…。
キーボード弾きながら。これは…カネコアヤノだな。
大声で。調子っぱずれだが、お構いなし。
息子に関して、わが子ながら感心するのは必ず毎日ギターやキーボードを触り、弾いていること。
私は一度もピアノを教えなかったが、彼はYouTubeを見て、どんどん上達していった。
好きの力ってすごいなぁ。
そう言って、ほほえましく見守れるんだろう。
私に「絶対音感」さえなければ。
幼児期にヤマハのグループレッスンを受けた影響だろう。
絶対音感というのが身についた。
音を聞くとドレミで聞こえる。音楽はもちろん、鳥の声、イスを引きずる音、炊飯器など家電の終わりましたブザー音…
音楽で、音程がはずれていると気分が悪くなる。めまいというか、頭がクラクラしてくる。
息子の歌はお世辞にもうまいとは言えないので、始まると「たすけて…」と小さく言いながら自室の戸を閉めて逃げ込み、なるべく音を遠ざけます笑
電子楽器はいいのです。ギターも、ちゃんとチューニングしてあればいいのです。
音程が微妙にずれている歌。気持ち良さそうに歌いあげてるのを「やめろ!」とは言えませんから。表現の自由ですから。
音がやむと、ほっとします笑
絶対音感があって良いこともあります。
「耳コピ」と言って、メロディやかんたんな和音であれば、聴いた音楽をすぐに弾いたり、楽譜に起こすことができます。
ただ、ジャズなど複雑な和音やテンポの早いアドリブなどは、私にとって難しい。
音楽を純粋に楽しむには、絶対音感なんかいらないと私は思う。楽しむ以前に、常に、音が合っているかのほうが気になってしまうから。
…と、この文章を下書きしたのは昨夜。
歌ってしばらくしてから居間にやってきた息子が、ソファに座り、ふと
「絶対音感ほしい…」
とつぶやいて、私はギョッとした。
(直前に絶対音感について書いていたので、下書きを読まれたのかと思い、びっくりして焦った!私はスマホでこの文章を書いてるので、見られることはないんだけど笑)
好きな曲を聴いて、すぐに弾きたいということなんだと思うが、
「絶対音感ねぇ…」
としか言えなかった。
いいことも悪いこともあるのよ…。
いいよ、おまえはそのままで。
ある一定の幼児期に訓練を受けないと身につかないもののはず。私の二人の兄は子どものときピアノを習っていたが、絶対音感がない。大人になってからは多分無理。
そんなことを考えながら、適当に相対音感(絶対音感とは違う音感)の話なんかして、ごろごろして、TVのチャンネルを変えたら、お笑いコンビかまいたちの山内さんが「結婚式の披露宴でハモりたい」という夢を叶えるため、歌のレッスンを受ける番組が流れ、二人で見ていた。
「うわ〜、(音程)ズレてる〜!」
心のなかで叫びながら笑、それでも、音程のハズレ具合よりも番組のおもしろさが勝り、最後まで観ていた。
いいじゃん、正しく歌わなくても。
レッスン後、本当の披露宴で、山内さんが一生懸命歌っている姿を見てたらそう思った。
息子が楽器を毎日触って、弾いて、上達するのを間近に見てると、コツコツ続けることのすごさを思い知らされる。
音楽に関しては、練習が大嫌いだった私だけど、毎日なんでもいいから書いていけば、文章が上達するかなぁと思うのです。
だから今日も投稿します。
読んでくださってありがとうございます!!
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