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【先生にエール】お母さんと教師を両立させるために絶対必要なこと
教員生活36年、いろんなことがありましたが、やはり一番しんどかったのは子育ての時期です。「もう続けられない」と何度も思いました。
子どもが病気になった時とか、
子どもの参観に行けない時とか、
長期休暇で子どもたちと毎日を過ごした後(夏休みは、8月30日ごろから悲しくて仕事を辞めたくなっていました)とか。
私が出産したのはもう30年も前ですので、今と比べて「変わったこと」「変わらないこと」があるでしょう。
1 30年前と変わったこと
①育児休暇をとれる期間が長くなった(30年前は1年→現在は3年)
②育児短時間勤務が可能になった
③男性の育児休暇が取れるようになった
④先生の仕事量が増えた(心の余裕もなくなった)←これはマイナスの変化
⑤昔は長期休暇が取れたけれど、今は取れない←これもマイナスの変化
⑥保育所に入りにくくなった(昔は今よりも、子どもができたら仕事を辞める女性が多かったしね)←これもマイナスの変化
2 30年前から変わらないこと
①家事、育児は女性が担っている部分が断然多い(んじゃないかな?)
②男性が子育てのために休暇を取ることについて否定的な、化石のような人がまだまだいる
3 結局ソフト面はあんまり変わってないんじゃない?
ハード面(制度)では良い変化がいくつかあります。しかし、その制度を気持ちよく使えているかどうかは疑問。
育児のための短時間勤務が使えるようになったことはすばらしいことですが、実際利用しておられる先生方は、周囲にとても気を遣っておられるように見えます。
男性の育児休暇、制度はできましたが、みなさん気兼ねなく使えているでしょうか?育児休暇中に「リスキリング」などと言っている誰かさんがいますけど。育児休暇は休んでるんじゃありませんから。自分が学ぶ時間なんて取れませんから。
結局ソフト面は30年前とそんなに変わっていないのではないでしょうか?やっぱり「お母さん」が辛い。
そんな中で何とか「母親」と「教師」を両立させるために必要なことは何でしょう?
4 「母親」と「教師」を両立させるために絶対必要なこと
① 自分自身の心身の健康を守ること
何が何でもご自分を守ってください。人から何を言われようと関係ありません。体調が悪い時は仕事は同僚に任せて、お子さんはお父さんとかご両親とか保育所とかに託して休んでください。いつか恩返しできます。毎日が極限を超えているのです。体調を崩さない方が不思議。
美味しいものを食べましょう。少々お金がかかっても今はいいじゃないですか。
エステやマッサージも、たまにはどうでしょう?
② 他人を頼れる人になること
全部自分がやらなくちゃ、と思わないでください。「子育てと仕事を両立させると決めたのは自分なんだから」と、つい自分を追いこんでしまうことがあると思うのですが、それはやめましょう。なんにもいいことありません。私は意地になっていたところがあります。あんなに抱えこむことはなかったのに、と今となっては思います。
夫も親も頼れない、という方もいらっしゃるのではないかと思います。せめて保育所の先生や仲間、近所の人とつながれないでしょうか…。
③ 仕事も家庭もテキトーに
これは全面的に自分の反省点です。もうちょっと柔軟に考えることができていたらよかったな、と今は思います。
私は「大事な子どもを置いてまで仕事に行くんだから、意義のある仕事をするべきだ」と自分を追い込んでしまっていました。40年近くも先生として働くのですから、そのうちの10年を、適当な仕事量に抑えていてもいいじゃないかと、今では思えます。
5 どんな選択もあり、だと思うんです
女性の生き方の選択肢は増えつつあります。「私はいったん仕事辞める」もあり。「私は育休取らずに復帰する」もあり。そもそも、結婚しない選択も、離婚する選択も、再婚する選択も、事実婚の選択も、出産しない選択も、出産する選択も、どれもあり。どれも堂々と選んで堂々と生きていくのがいいなあと思います。
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