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駅散歩:根岸駅

 会津美里町には4つの駅があり、会津若松~会津川口間を1日7往復、只見線が走っています。(会津川口~只見間は現在運休中です。)本数があまり多くないので、なかなか只見線に遭遇することは少ないのですが、田んぼの中を悠々と走る姿が、郷愁を誘います。
 そんな只見線の町内の駅から今回は、根岸駅をご紹介します。

根岸駅とは

 只見線根岸駅は、会津ころり三観音の1つ、中田観音(弘安寺)への最寄り駅であり、新鶴ワイナリーやほとっぴあ新鶴への入り口でもあります。田んぼの中にポツンとたたずむ駅舎は、まるでジブリアニメに出てきそうな趣。冬は真っ白な雪原の中を、春は水が張られた水田の中を悠々と只見線が進みます。

 1934年、会津線の駅として新設されました。1971年には会津若松~只見間が会津線から分離され、只見線に統合。駅舎は長方形の箱型で、会津美里町の他の3駅とは形が異なります。

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 コンテナがそのまま置かれたような、長方形の箱の駅舎。田んぼの中に突如現れるので、何だ?と思うのが、根岸駅です。

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 ぽつんと佇む姿は、雪の中でも絵になります。田んぼに水が張った時期の、水の中を進むような景色も、今から楽しみで仕方ありません。

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 只見線は、1日7往復。絵になる写真を撮りたい場合は、時刻表をチェックしてから訪れることをお勧めいたします。

待合室

 長方形の駅舎の中は、待合室。木製の長椅子が、レトロ感満載です。

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 時刻表等ある以外に特筆すべきは、待合室の奥側に只見線のコーナーが設けられていること。只見線愛好家の方が撮られた素敵な写真が展示されています。只見線の写真の他に、SLの写真もありますよ。

只見線発車時刻と運賃

 2021年3月時点での時刻表はこちら。

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 運賃表はこちらです。

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駅前ぶらぶら

 駅前に何かあるのか、と言われると、根岸駅前には何もありません。田んぼの中にぽつんとある駅なので、田んぼ以外は、何もありません。

 しかし、新鶴エリアの主要な観光地へのアクセスが駅の中では一番よいので、中田観音へ行かれる方はこちらの駅をよく利用しています。只見線が到着する度に、中田観音へ向かう人の流れができています。こちらは会津ころり三観音の一つで、野口英世の母シカが深く信仰していたことで有名です。

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 他にも、中々歩いて向かうことは少ないと思いますが、新鶴ワイナリーへもこちらの駅から向かうのが一番近くなっています。

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 駅前は雪の時期は一面銀世界。春になったら水田に水が張り、田植えと共に緑色が広がり、秋の黄金色へと移り変わります。降り立ったら一息ついて、目の前の景色にどっぷりつかってみるのも、根岸駅らしさかもしれません。

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