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吉例顔見大歌舞伎 第二部

お誕生日月ということで、贅沢をさせてもらいました。4月の桜姫以来の歌舞伎座です。


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お目当てはこちらの連獅子。
77歳の親獅子と21歳の子獅子。

日本舞踊をまなぶ端くれ。衣装の重さを、ステージの熱を知って居るからこそ、この一大事を見届けなければと馳せ参じました。

全編そうでしたが、特に前ジテがとても上品で慈愛と透明感に満ちていて、まさに「人ならぬもの」


今回お二人の中で「体力への挑戦ではなく、美への挑戦」というお話をされていたそうです。

身を削るようにして美学と技を伝える祖父と、それをまた全力受け止める孫。
祖父と孫の幸せな時間を垣間見せてもらって、胸がいっぱいになりました。

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花道から引っ込む時の仁左衛門様の(ついこう呼んでしまいます)横顔、覇気、足取り。
全てが王者のそれでとてもとても大きかったです。
お顔が汗できらめいていて。ライトが後光みたいで
強烈に目に焼き付いています。

千之助さんの子獅子もいたいけで、しかし凜としていて、特に後ジテの安定感は何かが乗り移ったよう。子獅子が覚醒したんた…!と勝手に納得しました。


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連獅子はどの方が踊られるのもとっても好きですが忘れることのない連獅子になりました。




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