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好きな邦楽100(10-1)

好きな邦楽の曲を100曲選びました。
(マイルール:同じアーティストは3曲まで)

昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。

▼前回の記事はこちら


10.GOOD TIME/高橋幸宏('83)

はじめて聴いた歳:19歳頃('02年頃)
12、11.に引き続き、高橋幸宏のランクインです。静かな電子音が印象的な曲です。幸宏の繊細な歌声は、こういうせつない感じの曲にとても合いますね。ドラムは1分以上過ぎたところからはじまります。

9.promise/中谷美紀('99)

はじめて聴いた歳:16歳('99年)
39、24に引き続き、中谷美紀のランクインです。元は坂本龍一がラジオ(『PAZZ&JOPS』)で担当していた投稿コーナーにおいて優秀作品になった作品でした(作曲は京極和士、編曲は京極・坂本)。
イントロで聴こえる子どものような声、電子音の感じからいいんですよね。
そして、歌が静かにはじまります。歌に電子音が絡む感じ(ちょっとした不協和音的な感じ)が好きですね。何度聴いても癒されます。

8.Organised Green/Ken Ishii('06)

はじめて聴いた歳:24歳('07年)
21、17.に引き続き、ケン・イシイのランクインです。イントロから続く緊張感のあるバックの電子音が、いかにもケン・イシイらしいですね(よく耳を澄ませないと聴こえないくらいの音量)。
この曲に見られるような柔らかい音と硬質な音、暗い音と明るい音の組み合わせ方、その下でうごめく複雑なリズムのおもしろさ、これこそがケン・イシイの楽曲の魅力だと思います。

7.ゴリラがバナナをくれる日/坂本龍一('96)

はじめて聴いた歳:19歳('02年)
ここでようやく坂本龍一のソロ作品の登場です。ピアノ、ヴァイオリン、チェロのトリオ編成で録音された『1996』からの選曲です。
もとは'79年にパルコの CM のために書かれた曲で、その後、ソロのライブでピアノ演奏をするようになり、ファンの間では馴染みの曲となりました。
1分40秒の短い曲ですが、坂本らしい和声の響き、展開の妙が詰まった作品です。

6.BEHIND THE MASK/YMO('79)

はじめて聴いた歳:17歳('00年)
YMO が初登場です。これは10代から聴いている曲で、何度聴いても新鮮さが失われない不思議な曲です。マイケル・ジャクソンやエリック・クラプトンがカバーしたのもうなずけます。
電子音の音色、メロディーライン、そして機械的なドラムのビート、音圧の強いベースライン、どれをとっても大好きなサウンドですね。

5.柿の木坂/電気グルーヴ('17)

はじめて聴いた歳:34歳('17年)
32、31.に引き続き、電気グルーヴのランクインです。イントロのドラムの感じから好きですね。そして、それに続くゆらめく電子音がまたいいんです。電気グルーヴの意味がありそうな、なさそうな感じの歌詞も好きなんですが(言葉に意味を出させ過ぎない)、この曲もそういう感じです。電気にしてはシリアス寄りの曲。

4.LIGHT IN DARKNESS/YMO('81)

はじめて聴いた歳:17歳('00年)
再び、YMO のランクインです。これはものすごくシンプルな曲なんですよね。電子音と生のベース、あるのはそれだけなんです。細野さんのベースがものすごくいいんですよ。ゆらゆらしたシンセとサンプリングによるドラム(大豆油の缶を叩いた音)もいいですね。

3.Ngo/坂本龍一('04)

はじめて聴いた歳:21歳('04年)
再び、坂本龍一のランクインです。これはニューバランスの CM 曲で、本人が出演した映像もかっこよかったんですよね(坂本が公園を歩く映像だったはず)。
坂本が若い頃から好きだった、ボサノヴァになっています。ソロの楽曲で、純粋なボサノヴァを手掛けたのは、これくらいかもしれません。
リズムパートは打ち込みのようですが、本場っぽいサウンドですし、ピアノがいいのは言うまでもないでしょう。

2.SHADOWS ON THE GROUND/YMO('83)

はじめて聴いた歳:17歳('00年)
再び、YMO のランクインです。高橋幸宏・坂本龍一による共作で、幸宏が好きだったクラウス・オガーマンのサウンドを意識して作られました(クラウス・オガーマンは幸宏のソロデビューアルバム『サラヴァ』でも参考にされている)。
4.『LIGHT IN DARKNESS』も高橋・坂本の共作ですが、二人の共作は本当に魅力的な楽曲が多いんですよね。細野さんも「YMO は幸宏・坂本を前に出すためのバンド」と言っただけのことはあります。それぞれのソロでは決して見られない二人だからこその化学反応があるんですよね。

1.the land song/坂本龍一('04)

はじめて聴いた歳:21歳('04年)
最後はやっぱり坂本龍一です。六本木ヒルズのテーマ曲として作られた楽曲でした。坂本龍一のすごいところは、電子音楽と民族音楽の要素を違和感なく組み合わせられるところで、この曲でも打ち込みの電子音と篳篥(ひちりき)、アコーディオンなどの音がしっかりミックスされています。
晴れやかな空を思わせる爽やかさもありながら、それとない緊張感(バックの電子音がそんな印象)も漂っていて、交感神経と副交感神経が同時に刺激される感じがしますね。

▼ベスト100をプレイリストにしました。
 (※Spotify にある音源のみ)


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