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書籍レビュー『弱った体と心を回復させる 血流ゼロトレ』堀江昭佳、石村友見(2022)「身体」だけでなく「心」も健康に

妻から教わった
「血流が大事」

年末に体調不良になった私に
妻がアドバイスを
してくれました。

「水をもっと飲みなさい」

たしかに、私は普段、
あんまり水を飲まないんですね。

素直な私は、
言われたとおりに
実践して観ました。

すると、なんだか
身体が温かくなってきたんです。

水分が不足すると、
血流が悪くなって、
いろいろ身体の具合が
悪くなるようなんですね。

わかりやすいのは、
ふくらはぎを触ってみることで、

そこが冷えていると、
血流が悪くなっている証拠
なんだそうです。

妻は月に数回、
整体院に通っています。

そこでは、
「最低でも一日1リットルの
 水を飲みましょう」
と言われているそうです。

ちなみに、その整体院は、
先に私が見つけたところで、
首の調子が悪い時に
通っていたところです。

たぶん、私も、
そういう指導を受けていた
はずだと思うんですが、

ずっと忘れていました(^^;

もちろん、いっきに
1リットル
飲むわけじゃないですよ。
(その飲み方は水中毒になる)

少しずつ、時間をかけて、
こまめに給水するのが大事です。

思えば、私は給水を
あまりしていませんでした。

一応、職場には
500ミリリットルの
ペットボトルで飲み物を
持って行っていますが、

帰宅してからも、
それが飲み終わっていないくらい、
飲み物が余っていたんです。

普段、一口しか飲まないところを
三口くらいにすると、
あっという間になくなりました。
(これも妻のアドバイス)

そんな経験を経て、
「血流」に興味を持った私は、
本書を手に取りました。

二人の著者について

はじめに、著者の二人について、
軽くご紹介しましょう。

堀江昭佳氏は、
出雲大社参道で
約100年続く老舗
「堀江薬局」の4代目です。

薬学部を卒業後、薬剤師となり、
その後、東洋医学の漢方による
「根本療法」に興味を持ち、
方向転換しました。

本場中国の漢方医から学び、
不妊に悩む友人の相談を
受けたところ、

漢方でこれを改善し、
友人が妊娠したのをきっかけに、
「不妊症」を専門とするように
なったそうです。

現在は
「漢方の子宝相談」を実施し、
「妊娠報告1万件」を
目指しています。

(書籍が刊行された時点では
 「3000件」達成)

石村友見氏は、
ニューヨーク在住の
ヨガインストラクターです。

石村氏は、舞台俳優でもありました。

劇団四季を経て、
単身渡米し、
ブロードウェイのミュージカル
『ミス・サイゴン』にも
出演した経験があります。

また、2018年から出版している
著書『ゼロトレ』シリーズは、
ミリオンセラーを記録しています。

つまり、この二人が
揃うことによって、

身体を内側と外側から
健康にすることができるのです。

本書では、そんな二人の
対談をベースに、
さまざまな健康に関する
ヒントが書かれています。

「身体」だけでなく「心」も健康に

本書は読み物としては、
割と軽く読めるものでは
あります。

ベースは二人の対談記事ですし、
文字も大きめ、
写真が豊富に使われているんです。

雑誌の記事をまとめて、
一冊の本にした雰囲気があります。

ところが、これをまとめて
紹介しようとすると、
なかなか難しいです。

対談の話題が多岐に渡るためです。

軽く読めるのに、
内容は濃厚に感じられました。

本書は以下の
4章立てになっています。

第1章 京都編
第2章 ニューヨーク編
第3章 出雲編
第4章 再びニューヨーク編

第1章の「京都編」は、
はじめて出会った二人の
対談が収められています。

のっけからの対談記事も
ただの「対談」と侮れません。

「血流」「健康」に関する
知識が満載で、
目から鱗の話ばかりです。

例えば、健康を保つうえで、
「胃腸」が大事
というのは、
誰にでもわかる話でしょう。

では、なぜ、加齢が進むと、
体調が悪くなるのか、

それは、胃腸の位置が
だんだん下がってきて、
正常な動きをしなくなるから
なんだそうです。

内臓の位置を正常の位置に
保つためには、
日頃の姿勢や運動が大事で、

そこで、石村氏の
ヨガの知識が
重要になってきます。

第2章の「ニューヨーク編」は、
ニューヨークに帰った
石村氏のレポートです。

堀江氏から依頼を受けて
開発されたトレーニング、

血流を良くするための
「血流ゼロトレ」を
完成させるまでの
道のりが伝えられています。

第3章「出雲編」は、
再び二人が再会し、
完成した「血流ゼロトレ」を
実践するパートです。

ここが本書の肝とも
言える内容になっています。

第4章「再びニューヨーク編」は、
今度は、堀江氏が石村氏の
ホームであるニューヨークに
渡って行なわれた対談です。

第3章までとは、
ちょっと趣向を変えて、

お二人のこれまでの人生や
健康を保つうえでの
「心」の持ち方が
語られています。

お二人とも
波乱万丈の人生を歩んでおり、
この対談も非常に魅力的でした。

先ほども書いたように、
本書に書かれた内容は、
非常に多岐に渡るので、

この記事一つでは、
とても伝えきれませんね。

今後も、本書に書かれていた
小ネタを別の記事に
書くことがあるかもしれません。

読みやすく、レイアウトも
オシャレにまとまっているので、
ぜひ、手に取ってみてほしいです。

(ちなみに、冒頭に書いた
 「ふくらはぎ」のことは、
 本書にも書かれていました)


【書籍情報】
発行年:2022年
著者:堀江昭佳、石村友見
出版社:サンマーク出版

【著者について】
堀江昭佳(ほりえ・あきよし)
漢方薬剤師。
有限会社堀江薬局代表。
一般社団法人日本漢方薬膳協会
代表理事。

石村友見(いしむら・ともみ)
女性専用オンラインジム
「チームゼロ」代表。
株式会社 BodyToneNewYork 代表。
ヨガインストラクター。

【堀江昭佳の著書】

【石村友見の著書】


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