見出し画像

[カウンセリング体験記⑩]主訴の仕組みと自己愛の強さ[認知行動療法][自動思考検討シート]

画像1

[注意]初見殺しの罠にあえて掛かった方が、自分の思考が理解できると思うので、まだ自動思考検討シートをやってない人は見ないで下さい。

「両親のためにやったのに」という思考が浮かんだ時、私がどう解釈しているかをシートにまとめたものをカウンセラーと検討しました。自分では、慣れで書かず大まじめに書いたつもりがまたもや…めちゃくちゃ気持ち悪いシートになったのは言うまでもない。

画像2

自動思考がその通りである根拠→根拠は確かにないが…(解説①)
反する事実や根拠→母との関係性だけみれば間違いないが…(解説②)
メリット→ない、メリットがない事に気づいているのは良いこと
デメリット→「感謝されないと」がダメ。(解説③)
どんなことになる可能性→これも自己愛に拠ってる
どんな素晴らしいことに?→これも自己愛に拠ってる、家族の問題が解決される
現実にはどんな事に?→そうですね
どう対処した?→親のためにやったからって考えたらそうなる

解説①根拠はないが、弟と両親の関係性に「問題がある」事実を忘れている。

確かに、「必要ない」と言われた以上、両親のためだという根拠はないし、自分が勝手にやりたかっただけの行動なのは間違い無い。が、弟が両親に対して、問題のある行動をとっているという事実、弟と両親との関係性に問題がある事実は、存在し続けている。

解説②自分と母との関係しか見ていない。これは「家族全体」の問題だという視点が欠けている。自分だけの狭い視野でみている。

そして、

1.私は、それを見ては苦しい思いをしてきて、解決したいと思っていること
2.弟は両親の干渉を我慢していて、時々限界がきて、問題行動を起こしてしまっていること
3.家庭の「環境」的には問題は発生している状況であること

つまり、家族全体に関わる話なんですよね。それを、「母が望んでなきゃ(これらの問題を無視して)いいの?」って話がまずあります。

全体の問題として見た場合、「一番困っているのは、干渉されている弟」で母が「大したことないから」といっても、見過ごせないはず。

解説③家族全体の問題解決のためでなく、「自分が母親に感謝されるために」行動する自分勝手さ。感謝されるために、家族の問題を利用している。発想の根源は、「自己愛」

自分を有意義な存在と認めてほしいっていうテーマは前々回からやっているが、それを難しい言葉でいうと「自己愛」という。

自己愛は誰にでもある、自分を愛する感情。健全な自己愛であれば機能的に回るが、この自己愛が強すぎると、物事において自分中心に考え、相手との関係性ばかりを考えてしまう。

そして本来、相手は自分の思い通りにならないものなのに、自分の思い通りにならないと落ち込んでしまったり、相手次第では、自分が相手に対して、すごく怒ったりイライラしたり。なんで私の事をわかってくれないの、理解してくれないのってことになってしまう。

その自己愛の強さからくる自動思考が「両親のためにやったのに」になる。

この自己愛の強さは、生まれつきなのか育てられ方なのかが、非常に判別しにくい。親の養育態度の問題か、自分中心に考えちゃう特性のASDグレーゾーンか、どっちも考えといた方が良いとのことでした。

主訴「他者が何を考えているのかが分からない。相手の反応次第でネガティブな気分になってしまう」の仕組み

「感謝されたい」「喜ばれたい」想いから、何かする(大きな問題を利用する)

自分のためだけにやってることが、雰囲気で伝わってしまうが、私自身は察されていることに気づけない

相手から望む反応が返ってこないと、ネガティブになってしまう。

なんて自分勝手なんでしょう。

つまり私は、「私が感謝されれば問題解決よ。私にとって弟と両親の問題なんてどうでもいいわけ。直接関係ないから。家族とはいえ他人でしょ?私があなたたちのために、やってあげたことを、享受して、ありがとうバタ子って言ってくれれば、それでいいの。」と思っているのです。心の底では。

じゃあそれをどういう思考に変えていくべきかは、次回。

次→https://note.com/ikiyasui/n/n0d025d41e6cf

画像3

似たような話題は「#バタ子の認知行動療法体験記」というタグにまとめてます。

各テーマ・エピソードの目次はこちら


最後まで読んでくれてありがとう!他にも私自身を変えるのに役に立った具体的な方法を投稿してます。私は私が変わる為思考の整理の為にしか書いていませんが、続けて読むとヒントになるかも。(目次を見てね)おかげで精神が成熟したので毎日更新はやめます!何か不明な点等あればコメントなど下さい。