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【連載】「地域おこし協力隊、3ヶ月ヨーロッパへ行く。」

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#クラフトビール

地域おこし協力隊、3ヶ月ヨーロッパへ行く。

地域おこし協力隊、3ヶ月ヨーロッパへ行く。

「地域おこし協力隊」としての任期も3年目を迎えた、2023年。

これまでの活動の集大成として、そして、自分の目標をこの地域で実現するために、9/10(日)から3ヶ月間ヨーロッパへいってきます。

まずは自己紹介からはじめまして。髙羽 開(たかば かい)と言います。

岡山県倉敷市生まれの30歳。地域おこし協力隊として活動している高知県日高村には、2020年12月に移住してきました。

日高村では

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発酵と腐敗のあわい 〜ブレンダーが見るビール世界

発酵と腐敗のあわい 〜ブレンダーが見るビール世界

「このビール、変な味がするだろ? でも、捨てずに使うんだ」

一般的な感覚では信じられない言葉を、目の前の造り手は満面の笑みで発している。

「ランビック」というビールと「ブレンダー」という職業の面白さに改めて気付かされ、僕もつられて笑ってしまった。

こんにちは。高知県日高村で地域おこし協力隊をしています、髙羽 開(たかば かい)といいます。

この「いきつけいなか」では、協力隊の3ヶ月にわたる

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発酵祈る、備忘録 〜伝統担う新友から、異文化のローカライズまで

発酵祈る、備忘録 〜伝統担う新友から、異文化のローカライズまで

「発酵」という言葉はメタファーとして使われることがある。

たとえば、目の前の人が「最近のうちのチーム、発酵しててすごくいい感じなんだよね」と言うとする。

するとあなたは、(もちろん前後の文脈にもよるけれど)「あ、この人のチームは、所属しているスタッフの方々が個々の知識や経験を有機的に活かし合いながら、チーム内の雰囲気やアウトプットが少しずつ良くなっているんだな、素敵」と想像することができる。

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常時接続社会から離れて

常時接続社会から離れて

僕たちは、ここではない世界と常につながっている。

朝、目が覚めたらスマホに手を伸ばし、尊敬する醸造所の新商品リリースと、友人の赤ちゃんの成長記録が交互に現れるタイムラインを眺めながら身体を起こす。

車の運転をしながらお気に入りのPodcastを聴き、近況報告の投稿をあげると10年以上会っていない学生時代の友人と、オンラインでしか話したことのないビール仲間から同時にイイネが届く。

ごはんを食べ

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30歳、久しぶりにたくさん叱られる(in ドイツ)

30歳、久しぶりにたくさん叱られる(in ドイツ)

You're doing it completely wrong!
(やり方が全然違う!)

ドイツでのインターンが始まって1週間。

お世話になっている醸造所で、何度かしっかり目に叱られました。

日本では「人から叱られる」という状況からしばらく遠ざかっていたので、久しぶりの体験に(しっかり反省しつつ)不思議とポジティブな感情にも包まれた7日間でした。

こんにちは。髙羽 開(たかば かい)です

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ベルギーの醸造所で、わからなくて興奮した話

ベルギーの醸造所で、わからなくて興奮した話

"That is not our taste"
(僕たちの好みじゃないかな)

ドイツへ向かう列車の中で、ベルギーのとある醸造所で耳にした言葉を反芻する。

「ヨーロッパでの研修が終わるころには、この言葉の解像度が上がっていますように」

自分の頑張りに対するハードルを上げながら、これから2ヶ月過ごすドイツのミュンスターへやってきました。

こんにちは。高知県日高村の地域おこし協力隊をしています、

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