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セラピストの必読書! 『感情地図』〜心と身体を元気にする最高の方法
ホリスティック療法、いわゆる、西洋医学以外の、心身に良い民間療法について。ただ怪しいと思う方もまだまだいらっしゃるようですが、私は
・自身のパニック障害
・娘の生後1ヶ月からのアトピー&アレルギー
を民間療法で治してきました。特に、パニック障害は薬を3日しか飲んでいません。
また、リフレクソロジーやアロマテラピーについては、2003年から学んだり資格を取得したりして、ホリスティック医学協会の資格や、アメリカの民間療法の資格も取得しています。
健康系の雑誌でホリスティック医療に関わる医師たちに、また、自然食通販サイトの広報誌で自然農に関わる方などにも取材してきました。マクロビやベジタリアンの方との関わりもあります。
自然療法にまつわる環境に約20年。マクロビと出会ったのは、さらにその昔(今は、ゆるベジで肉も食べます)。
そんな私が本当に役立ったなと思う書籍を、これから少しずつ紹介していきたいと思います。
人の感情は「身体」に記録・記憶されている
自然療法に関わる人でも、このことを意外に知らない人が多いようです。人の感情は身体に刻まれています。残っているのです。
例えば、ピラティスをした時
例えば、ヨガをした時
例えば、激しいダンスをした時。
突然、「感情」が沸き起こるのを体験したことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。それは、昔の記憶が身体に残っていて、その「部位」が、緩んだ瞬間に、記憶と感情が溢れるからなのです。
このことを知ったのは、アメリカの民間療法『ポラリティセラピー』を学んだ時でした。
ゆえに、私たちは、身体を緩めるサポートをする仕事をする時、その方の人生と共にある……それだけ、相手を尊重する必要があるということを、教えていない、セラピストスクールがまだまだ多く、驚きます。
ただ「身体」と向き合っているのではなく、セラピストは「相手の人生に関わる」仕事です。ゆえにしっかりとラポール(信頼関係)を築きつつ、本来、セッション後は「バウンダリー(境界)」を保つ必要があります。
さて、話を元に戻します。
この「身体には感情が記録されている」ことについて、詳しく書かれた書籍があります。
それが『感情地図』です。2008年に初版が発行されており、私は2009年に読みました。
著者は、キャロル・ライトバーガー。直観医療者で、人格行動心理学、行動医学を専門としており「直観医療における革新的リーダー」とあります。
直観医療というのは、日本では馴染みがありませんよね。この本によれば「人の病気をその人のエネルギーの状態から直観的に読み取る診断法をおこなう者」と訳されています。
著者は、この直観医療者として25年間おこなってきたプライベートセッションと、逆症療法(アロパシー 対症療法)をおこなう医師らといっしょに働いた経験、15年間に渡る、魂、エネルギー体、心と身体の相互関係についての研究などにより、この本を書いています。
ホリスティックな知見に触れたことのある人なら、きっと共感できることが多々あるはずです。
日本の医療を批判するつもりはありません。
技術という意味では世界的にもトップレベルなのだろうと思います。しかし、自殺者がこれだけ多いということは、日本では心と身体との連携を考えた医療という意味ではまだまだ遅れており、相変わらず目に見える「身体」という「器」つまり、「部分」にフォーカスして「全体」を捉えていないのは事実。
一部の医師たちが、この10数年でどんどんホリスティックな視点を持って活動し始めていますが、「ただ怪しい」となんでも拒否している方もまだまだたくさんいらっしゃいます。
西洋医学だけに頼るから、心が治らない。
これも、また事実なのです。
お薬に頼らず、森田療法の書籍を読み、独学でパニック障害を治せた私からすると、西洋医学的な精神療法に頼ると結局、「治る力」は育めないのは事実だと思います。薬を飲むとさらに、鬱状態がひどくなり動けなくなりました。家事も子育ても、薬を飲んでいたらできなかったと思います。
医療に完全に頼るのではなく、少しサポートしてもらいつつ、「自分の心とからだは自分で治すのだ」という強い意志が、必要なのです。
そのためのヒントはたくさんあります。自ら求めれば、情報は集まるはずです。そのひとつが、こういったホリスティックな観点で書かれた、「自然療法系」の書籍です。
これがすべて正しいという話ではありませんが、確実に参考にはなります。
症状は「身体からのメッセージ」
P.132
身体からの声を聞く
身体は魂の分離的表現手段のほかに、高度な管理能力と正確な自己調整力を備えた治療装置と呼ぶことができます。感情やホルモンといった診断設備を備え、悪いところを教えてくれているのです。また、免疫システム、エネルギーシステム、内分泌腺のような自己修復の特質も兼ね備えていて、プロセスが阻害されない限り正常に機能するあめの自然回復力があります。
『感情地図』にはこう書かれています。そして、なぜそれを有効に使えていないかというと、忙しすぎて、自分の身体を顧みる時間や心のゆとりがないからだと記されています。
身体の持つ様々な特徴の中には、心との結びつきを通して常におこなわれている情報の送受信があります。この交信はエネルギーや電気化学的の形でおこなわれ、中枢神経系を通って受け取り手へと伝わりますが、哲学者はこれを心、身体、魂の命綱と呼んでいます。身体がメッセージを送るのは助けを求めているときです。それは外的また内的なものによって機能を及ぼし、そのまま放置しておくと害を与える危険性があるという警告です。そして今すぐ行動を起こして問題を修復するか、削除するようにと要求しているのです。思考はあらゆる行動の基礎ですから、長期にわたって外を与える思考を持ち続けると身体が消耗し、病気にかかりやすい状態になるのは明らかです。
どうでしょう? ちょっと読みたくなってきましたか?
病気になって、病院に行くことで「症状」という「身体からのメッセージ」を無視すると、実は、悪循環になっているのかもしれない。ということに気づきませんか?
この本には、どの臓器、どの部位に、そのメッセージが現れるかが長年の研究結果から書かれています。
例えば、腰痛。
「愛されていない」という主観を持っている可能性があると書かれています。
そして、
・自分は適応性に欠けている
・自分は劣っている
・他人は愛せるが自分自身は愛せない
・誰も自分を愛してくれていない
・自分は一人でいる運命だ
といった主観を持っている可能性を示唆しています。
私には非常に身に覚えがありました。私自身、何度もぎっくり腰を繰り返してきたので。
例えば、「偏頭痛」。
「偏頭痛に悩み人は、過度の野心家、攻撃的に突き進む人、批判に敏感、常に不安を抱え、感情を抑制する傾向にある」
「自分が必要とされ好かれるためにはそれを証明しなければならないと思い込んでいます」「人から指図を受けるのが嫌いです」などと書かれています。これも思い当たります。
私は、10年ほど前まで、偏頭痛にしょっちゅう悩まされていたのです。野心家の自覚もありますし、批判に敏感でした。常に不安も抱えていましたし、感情を抑制していました(そのように育ててきた母親も偏頭痛持ちです)。承認欲求が異常に強かったし、指図を受けるのが嫌いです(これは今も 笑)。
MRIでも脳の異常は何も見つかりませんでした。しかし、こういった思い込みがなくなるとともに、頭痛も不思議となくなりました。あのころが嘘のようです。
身体との関連性については、ほかの見方もあります。例えば、私が学んだほかの考えでは「腰痛」は過度に「不安」が続いた時に起こるとされています。
いろいろな見方があるのは、人の数だけ真実が存在することを考えると当然なのですが、この書籍が示していることも、本当に「なるほど」と頷くことばかり。世界的に共通なのだなと実感します。
セラピスト、占い師など、人の心身に関わる仕事をしていきたい人に、ぜひとも手元に置いておいてもらいたい一冊です。翻訳者の鎌田裕子さんにも心から感謝します。
『感情地図 〜心と身体を元気にする最高の方法』
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