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「帰りたいな…」娘の心と向き合って。最短距離の九州南下【8月23日〜25日 大分県大分市〜宮崎県延岡市〜宮崎市〜鹿児島県鹿児島市】

四国をぐるりと巡り、いよいよ今日から九州入り。本当は広島や島根、山口を巡ってから九州へ、と考えていたけれど、先を急ぐことにした。理由はいろいろあるけれど、一番の決め手は娘の「帰りたい」発言。旅が80日を超えた頃、車内で「帰りたいな…」とボソリ。「え?」と振り返った私に、娘は少し気まずそうな笑顔を見せて、「帰りたくなっちゃった」と。どうやら幼稚園や近所のお友達と遊びたくなったらしい。

そうか、そうだよね。友達との時間がどんどん大切になっている年頃の娘。ここまで一度もそのひとことを言わなかったのが不思議なくらいだ。本当に、よく付き合ってくれたよね。

気持ちを打ち明けてくれた娘と少し丁寧に会話をしたら、私たちがぜひ行きたいと思っている屋久島には「行ってみたい」と言ってくれた。私たちとしては友人がいたり気になる教育機関のある九州や中国地方をゆっくり巡って、全部で120日くらいの旅になってもいいかな、と思っていたけれど、それは娘の心理的には少し負担が大きく、しんどそう。それならば、娘が「行きたい」と思える屋久島、大阪のUSJ、愛知の実家を軸に、それ以外は最短距離で、当初の予定通り100日で旅を完結させようか。主人とじっくりルートを検討し直した結果、広島・島根は断念。四国から九州へフェリーで渡り、屋久島へ向かうことに。旅のはじめから明確に描いていたとおり、家族の心と身体の健康、全員で楽しむことが最優先の旅。すべての目的地に行くよりもそれがいいと判断した。行けなかった場所には、またいつか行けばいいしね。正直に言ってくれた娘に、ありがとうの気持ち。

四国・九州間のフェリーを調べると、佐田岬半島の先端・愛媛県三崎から大分県佐賀関までわずか70分で行けることがわかった。雨の中、朝からフェリー乗り場へ向かい、乗船。本当にあっけ無いほどすぐに、九州へ上陸してしまった。まずは大分から九州の東海岸を南下。宮崎では海も入りたいねーなんて話ながら車を走らせる。途中、水中メガネをゲットして、娘も大張り切り。この日の夜は、延岡市にあるレトロな銭湯「喜楽湯」で昭和風情を楽しみ、夜は名店「直ちゃん」で宮崎地鶏のたたきとチキン南蛮に舌鼓。ご機嫌な九州初日となった。

いつもどおり道の駅で目覚めた九州2日目。8月後半の蒸し暑さを感じる中、海沿いを南へ。サーフィンと海水浴のスポットをめぐりながら到着したのは、宮崎市の青島ビーチ。おみやげ街でマンゴーを試食したりしながら海へ。神奈川で言えば鵠沼海岸って感じかな。おしゃれで多くの人が賑わう青島ビーチで、ひと泳ぎしたり、のんびりくつろいだり、ビーチでハンバーガーやマンゴーかき氷をいただいたり。やっぱり海はいい。そして宮崎のマンゴー、最強の美味しさだったな♡

午後は雨も降り出したので、宮崎科学技術館でプラネタリウムや展示物(凝った物が多くてオススメ!)を楽しみ、宮崎のソールフードチキン南蛮を「味のおぐら」でいただく。翌日は雨の中鹿児島入りし、黒豚のトンカツを味わったり、たまたま娘の好きな「かこさとし展」をやっていた「かごしまメルヘン館」で遊んだり。最短距離の九州旅ながら、それぞれの場所で、ぎゅっとした家族時間を楽しめた。

そして翌朝、いよいよ屋久島へ!

旅の最南端へ向かう私たち、娘の心も落ち着いてきたようで、コンディションは整った。導かれるように、自然の神秘に満ちた島へ…!!



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