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投稿2カ月、note のいろいろ

 note への初投稿から二カ月が経過した現時点で、note の提供する機能に思うところや、投稿記事への反響、実際に使ってみた印象などを雑多に綴っておきます。これから note での発信を試そうかと考えている方や、始めたばかりの方の参考になれば嬉しいです。

Code機能への誤解

投稿種類

  note の投稿種別は上の画像のように、「投稿」ボタンから表示される5種類です。このうち私が使ったことがあるのは、他のブログサービス同様に文章を投稿する「テキスト」と、私自身は試験的に利用しただけの「つぶやき」のふたつです。ちなみに「つぶやき」はTwitterを意識した機能で、最大文字数もツイッターと同じ140文字です。

 ここで、私が普段投稿に使っている「テキスト」について、メニュー表示画像とともに主な機能をざっくりとご紹介します。

機能

 こちらは入力文字に対するコンテキストメニューです。一番左から、「見出し指定」「太字」「中央揃え」「リンク指定」「引用指定(背景グレー)」「Code」です。

画像など

 次にこちらは段落に対するメニューで、左から「メニュー消去」「画像貼り付け」「ファイル貼り付け」「リンクページ」「Code」です。

 ふたつのメニューのなかで重複して表示される項目で、あえて説明しなかったのが、見出しにもなっている「Code」です。実は note を利用し始めた当初、メニューのうち唯一使い方がわからなかったこの「Code」については、Code 内に記述したHTML文書などが、投稿記事のデザインや機能に反映されると勘違いしていました。
 しかし実際には、HTML文書も含むソフトウェアのソースコード文に対して、背景を黒色にして文字色を自動的に割り振って見やすくする機能に過ぎないようです。note を使ってウェブプログラム等の解説をしたい投稿者に向けた用途ということでしょう。ほかの機能が汎用的なのに対し、Codeに限っては対象者が限られた機能です。また、必ずしも投稿者の意図したデザインで表示されないことも含めて考えれば、微妙な機能に感じます。

 それよりも「取消線」「下線」「文字色変更」(基本的な三色ほどで構わないので)など、基本的な機能の追加を優先してほしかったところです。

ダッシュボードの「ビュー数=PV」の誤解

 発信目的の note 利用者の多くが注目していると思われるのが、ダッシュボード内のアクセス状況に表示されるビュー数です。参考までに私のアクセス状況を表示します。

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 公開した記事ごとに「ビュー」「コメント」「スキ」の数が表示され、項目ごとの並び替えも可能です。また、上部の「週」「月」「年」「全期間」で対象期間を絞り込むこともできます。初期表示は「月」単位となっています。各ツイートごとにしか投稿への反応を確認できないツイッターのようなサービスと比較すると、手厚い統計情報が提供されています。

 note 投稿者の意見として各所で目にするのが、このビュー数への反応です。その多くは note のビュー数をもとに、反響の大きさを喜ぶものでした。私自身も利用開始当初は全く同じでした。しかし、しばらく利用していて本当にここまで投稿記事が読まれているのか疑わしく思うようになり、ネット検索で note のビュー数が正確なページビューを表しているのかを調べてみました。いくつかのサイトを参照した後に結局たどり着いたのは、次の note 公式のヘルプ情報でした。

 注目すべきは「全体ビュー」の項目に記載されている、「記事ページに加え、記事がタイムラインなどの一覧ページに表示された回数も加算されています」の一文です。つまり、タイムラインに表示されただけで、記事を開いていなくてもビュー数にカウントされるケースがあるということです。

 このヘルプを読んだ後、しばらくタイムラインを表示しないように気を付けてからPCブラウザ上でわざと自分の全記事をタイムラインに表示させたところ、次回のダッシュボード情報更新時には、全ての記事のビュー数が最低でもひとつは増加していました。やはり実際に記事を読んでいなくてもビュー数に影響してしまうようです。つまり、note のダッシュボードに表示されたビュー数は一般のブログで反響の指標として参照される「PV(ページビュー)」と全く同じものではないということです。

 実は次のリンク先の通り、note はPV数のデータも提供しているのですが、法人向け有料サービス「note pro」の一機能となっています。

 note pro の注意事項として、やはり次の一文が記載されています。
「noteのダッシュボードのアクセス状況ページで表示される「ビュー」と、note proアナリティクスβに表示される「PV」は、集計基準が異なるため数字の齟齬があります。」

 ちなみに次のリンクにある通り、法人向けだけあって「note pro」の料金は「各月5万(税抜)/年一括55万(税抜)」と高額です。

 私がビュー数への反映をいくつか試した限り、クリエイターページの一覧表示やスマホでのタイムライン表示ではビュー数のカウントに反映されないなど、表示するページや利用デバイスによっても反応は様々のようで、ビュー数の集計基準についての正確なところは不明です。
 この情報を知って以降、ダッシュボードのビュー数を少しでも正確にするために、とりあえずPCブラウザ上で note のホーム画面表示を控えるようになり、ブラウザソフトのブックマークもホーム画面からダッシュボードページへと変更し、公開した記事内容を確認する際はできるだけ編集で参照するようになりました。ビュー数の基準の曖昧さは note への不満のひとつです。

 note のビュー数が純粋なページビューではない原因のひとつは、note が投稿種別にTwitter同様の「つぶやき」を含むなど、部分的にSNSとしての側面を取り入れていることにもあるのではないかと思われます。短文ならタイムライン上だけでも全文確認可能で、逆に表示しただけで完全にスルーされるケースも多く、表示数が実際に読んだ数を表すとは限りません。ツイッターで、ビュー数に近いインプレッション数にあまり意味がなく、"いいね"やRT数が重視されるのもこのためでしょう。

一番読まれた記事

 先ほどの項目で触れたとおり、ダッシュボードに表示されるビューの数値は曖昧なものです。それを踏まえたうえで、信頼に足るであろうビュー数があります。それは、過去に投稿した記事に対する反応です。タイムラインやハッシュタグ検索の新着表示などが表示するのは最近投稿された記事であり、投稿から時間が経過した記事にはあまり影響しません。その観点も踏まえ、私自身の投稿のなかでは明らかに他より多く読まれているであろう記事があります。

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 ビュー数で二番目の記事と大きな開きがあります。そして、40日以上前の記事で、今回の投稿までの間に30本近い記事を挟んでいますが、直近一週間のデータとしてもトップの数字で、最近投稿した二番目の記事の倍以上の数になっています。このことを考えるとタイムラインのような一覧表示ではなく、記事そのものが参照されているようです。
 私の他の記事と比べて多く見られようになった心当たりとしては、本記事の内容に関連して「Twitter いいね 消える」でGoogle検索すると、上位に表示されることです。現状、4番目に表示されています。

検索


 また、最近も本記事が参考になったとツイッターで触れて頂けました。

 私の投稿記事のなかでは、比較的実用性のある情報だということが、この記事が多く見られている理由のようです。

 ちなみに現状ビュー数が最少の記事はこちらです。現時点で20日前に投稿した記事のビュー数が計22回に過ぎないことを考えると、ビュー数に対するタイムラインなどの一覧表示数の影響もそこまで大きなものではないのかもしれません。

有料記事とサポート

 note を特徴づける機能といえば、「有料記事」「サポート」という、読み手が発信者に金銭を直接提供できるふたつの仕組みです。「サポート」は投げ銭と同義です。私自身もどうせやるならと、他のブログサービスではなく、note での投稿を選択する一因になりました。

 とはいえ、現実に有料記事の購入やサポートがされるとは、あまり期待していませんでした。だからこそ、開始一ヵ月前後にお試し半分で投稿した100円の有料記事「目指すべき文章」の購入と、全6回で投稿した「はじめての裁判傍聴」にサポートを頂いたときは、驚きとともに大変嬉しく思いました。

販売金額2

 さきほどご紹介したダッシュボードのなかにある「販売履歴」として表示される情報です。お名前は伏せさせて頂きましたが、もしこの記事を読まれておられましたら、ご支援くださった方に改めてお礼を申し上げます。

まとめ

 以上、note 利用二カ月で特定の機能について感じた点や、私自身の投稿に関連して起こった出来事を綴ってみました。

 note は私が初めて利用したブログサービスです(SNSとして紹介されるケースもありますが、私はブログサービスにSNS要素を付加したものと捉えています)。そのうえでの浅い見解かもしれませんが、前半に触れたとおり、ビュー数や基本的な機能について若干の不満はあるものの、システムとして基本的な要素は揃っていると思えます。

 note 以前から使用しているツイッターに対して物足りない点として、即時性が高い反面、投稿内容が長期的に見られる頻度の低さがあったのですが、現状で最も読まれている記事が40日以上過去の投稿であるように、改めて note がツイートよりも長いスパンで読まれる可能性をもつことを確認できました。そして、望外にもお二方から有料支援を頂いた事実からは、投稿内容に対する反応の深さを感じ取ることができました。

 投稿によっては長期間にわたっての反響を実感でき、支援システムを通して読者の反応の深さを受け取れる可能性があり、そして気安く記事を投稿できるだけの機能が備わっている。いまのところ、note で作文を初めてみてよかったと考えています。


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