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月夜の戯言〜はたらく〜


「はたらく」



ニート斑鳩(求職者でしたので語義のニートではありませんがキャラクター上)がはたらく斑鳩に昇格したことを受けて一筆。(ニートとニーチエの響きがどこか似ていてシンパシーを感じていますがその話はまたどこかで)

「働く」をもう一度考えてみようというテーマです。

働くとは、傍(はた)を楽にするということに語源があるとする説があります。私はこの説がなかなか素晴らしいと思っております。
自分の力が他に作用し、ひとを助く。ひとはそこに喜びを感じます。私もそうです。本来的な意味でいえば幸福追求のひとつと言えるでしょう。

労働法というルール

しかしながら、今の日本社会はどうでしょうか。「社畜」や「ブラック企業」という言葉を誰しも耳すると思います。働くことが「苦」を生み出しているように思います。
日本には働くルールがあり、これを定める法律が労働法。憲法の理念に乗っ取り、はたらくを実現する理想と、それを実現させなくする要因に対して牽制する法規です。
現実には誠に残念なことに強行法規も現場のミクロ的な視点では役に立たない現状があります。(機械化が進んでいるのになぜ労働時間は減らないのでしょうか?)



人間関係と仕事


プライベートの人間関係は友達や家族とその他の知り合いで構成されます。見ず知らずの人と何かをすることはほとんどありません。お店に行って商品を買う場合など、他人と接すると言ってもほんの極わずか。
しかし、仕事においてはまったく知らない人と同じ目的のために力を合わせなければいけません。
日本では空気感を感じながら働く辛さがあります。純粋な「仕事」に専念できないことが多いのです。空気感や同調圧力などの他の要因によって。
    


プライベートと働くこと


プライベートな時間と働くことの間には隔たりがありますが、働いている間に出来なかったことはプライベートな時間にも影響します。過度な叱責やパワハラはこの例でしょう。
仕事の時間は一日に8時間もある(人によってはもっと多い)せいで、人生の大半を費やしてしまいます。この時間を有意義に過ごせないばかりか不満やストレスに耐える時間ともなれば、人生の大半が不満やストレスに満ちていくことになります。そのために、心身を病む人が増えるという結果を生んでいます。



働くための準備


はたらくことは本来的には人を助くことであるのにどうしてこうなってしまうのでしょうか。それは、日本特有の原因だと思います。自己評価の低さ、空気を読む文化にあるでしょう。
自分の容姿はもちろん能力を過小評価してしまっている場合があります。あなたはもっと素敵なのに。そう思うことが多々あります。この背景には長年の文化的あるいは島国根性が原因しているでしょう。
空気を読む文化は悪いことではありませんが、「出る杭は打たれる」で生産性を下げる面もあります。つくづく嫌になることですが、真面目に頑張っても評価されるかどうかは、周りに委ねられているのです。


仕事は自己実現の手段のひとつ


仕事は自己実現の手段とも言えます。生活の大部分を占めるからです。「手に職があると強い」という言葉が求人サイトなどで使われる文句ですが、これもひどい話でして「手に職がないと人としてダメなのではないかと」いう反対の思考が浮かんでしまいます。
たしかに、手芸やDIYの手に技があってもそれがそのまま仕事(職)に繋がるわけではないのですが、その人の個性としての表現力や趣味的なことを無為(ダメに)にしてしまう言葉だと思います。
あなたがもしこの言葉を目にしても決して落ち込む必要はありません。なぜならあなたは今の能力で充分力を持っているし、伸ばそうと思えばいくらでも伸ばせるからです。仕事はあくまで自己実現の手段のひとつなのです。一つでしかないのです。
あとはタイミングです。

働かない選択も全然わるいことじゃない


色々な人生の形があります。日本は福祉国家です。働けないのに働く必要はありません。福祉国家はみんなを守る国家です。できないことを認めて助ける考え方です。自己肯定していいんです。「助けてくれてありがとう。」この感謝だけで十分です。
もしいつか働けるぞ、と思った時にはそれを返してみてもいいし、返せなくても感謝を忘れなければいいんです。
「みんな苦しい」の我慢大会は不要です。働いていてきついなら辞めればいい。休めばいいんです。



社会


混沌とした社会の中で生きています。みんな。それぞれの価値観を大事にしてほしいと筆者は思います。それでも、本人を痛めつけてる考え方を見つけたときにはお節介を焼きたくなります。自己否定、他者の否定。ダメだダメだは、ダメなんです。「みんなちがってみんないい」心からそう思って、破滅思考をかき消すこと。これが大事なんです。


それでも働きたいと思うのは、、


ひどい時代にあっても、働くのはお金のためかもしれません。理想のためかもしれません。夢の実現のためかもしれません。
色んな理由があっていいと思います。
その理由がどこかで「はたらく」なのではないか、と思っています。





斑鳩入鹿

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