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スーツが不要になってきたこの時代に、あえてスーツ愛を叫んでみただけの記事

諸君、私はスーツが好きだ
諸君 私はスーツが好きだ
諸君 私はスーツが大好きだ

ツーピースが好きだ
スリーピースが好きだ
リクルートスーツが好きだ
タキシードが好きだ
シングルが好きだ
ダブルも好きだ
ワイシャツが好きだ
ネクタイが好きだ
カフスが好きだ

入学式で 卒業式で
成人式で 就活で
仕事で パーティで
デートで 披露宴で
子供の入園式で 冠婚葬祭で

この地上で着用されるありとあらゆるスーツが大好きだ


スーツは、いいゾ。

突然スーツに対する愛を語って申し訳ありません。
スーツ好きが高じてスーツ屋で勤務している澪と申します。
今日は私のスーツ愛がいろんな人に伝わればと思い、記事にしてみました。
こんな人間もいるんだなぁと生暖かい目で読んで頂ければ幸いです。

最近「若者のスーツ離れ」と叫ばれておりますが、若者を含んだ日本全体で所得の低下や服務規程のカジュアル化に伴いスーツを買い替える人が減ってきました。当然私が勤務するお店でも年々売上が下がっており、さらに新型コロナの影響で在宅勤務が増え去年以上に売上が減っています。
去年の売上高が眩しく見えるよ…

スーツの必要性が薄れてきたこんな時代だからこそ、あえて言いたい。
スーツは、いいゾ。


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(NHKのアナウンサーさんの着こなしを見るのが好きです)


カッコつけさせてくれるゾ。

これは実際のお客様の話ですが、お見合いで着るスーツを仲人さんと一緒に見に来られました。
そのお客様は外見にこだわるタイプではないらしく、少しヨレたTシャツにスニーカーを履いてぴょこぴょこと寝ぐせを揺らしながら仲人さんの後ろについて歩いていました。どうやらそのお客様はスーツをあまり着たことがないらしく、店員と仲人さんの2人がかりでスーツを選び、いざ試着室へ。
そして試着室から出てらっしゃったお客様は、まるで別人かのような好青年へと変身されました。ジャケットのおかげか背筋がピンと伸びて身長が高く見え、心なしか寝ぐせもヘアアレンジかのように思えます。
スーツというのは人の好感度を底上げしてくれるアイテムだと思いました。まるで魔法のようです。


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(実際のお客様はこのような礼服を選ばれました。
インナー次第で着こなしが広がる礼服はなにかと便利です。)


小話をもうひとつ。
成人式間近にはよく新成人の男の子がご家族と一緒にスーツを買いにいらっしゃいますが、男の子が試着室から出て来られたときの変貌ぶりを見るのがとても楽しいです。つまらなさそうな顔をして来店した男の子がスーツを着た瞬間シュッと背筋が伸びて、鏡の前でさりげなくポーズをつけたりして微笑ましいんですよね。親御さんも心なしか頬が緩んでいるように見えます。
女の子の場合だと、初めてリクルートスーツを着た女の子は心なしか背筋がシャンと伸びて、顔つきが少し緊張して見えて初々しいんですよね。
それが可愛くていつもより接客が丁寧になります。ふへへ、すいません。


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(成人式ではリクルートスーツを選ぶお客様が多いです。
最近は洗えるタイプが増えてきておりお母様に人気です。)


そもそもスーツなんて着なくても仕事ができるじゃないか。
わざわざ就活や冠婚葬祭のために用意する必要なんかないんじゃないか。
令和を迎え若い世代が社会に流入して常識が入れ替わり、もう時代錯誤の象徴となるような代物になってゆくのかもしれません。
でもここぞという場面ではヒトを一番カッコつけさせてくれるツールです。
仕事がうまくいかなかったり、気分が乗らない日が続いたらもう思い切ってスーツを新調してみてはいかがでしょうか?
思い切りカッコつけたっていいじゃないですか。そのためのスーツです。
スーツは、いいゾ。


SUIT-SELECT-suitselect_japan_official-•-Instagram写真と動画-15

(今ならスリーピースがお勧めです。
温度調節がしやすく真冬以外のスリーシーズン着用できます。)


着こなしに、もっと自由を。

服を選ぶとき、あなたはどうやって選んでいますか?
暑くなりそうだから涼しい服を、
友達と会うからオシャレな服を、
好きな人と会うから可愛い服を、
飲み会だからキツすぎない服を、
きっとあなたは服を色んなシーンで無意識のうちに選んでいるハズです。
スーツもそれと同じです。目上の人や取引先の人と会うときやプレゼンなど人前に立つときに着るスーツと飲み会があるときに着るスーツは違います。
もし同じスーツをずっと着まわしていた、という人は明日からちょっとだけ意識してみてもいいのではないでしょうか。ネクタイの色を変えるだけでも印象が変わりますよ。
およそ一年の大半スーツを着て過ごすのだから、なんとなく惰性で着るのはもったいない。スーツというのは胴長短足の日本人体型をごまかしてくれる魔法のツールです。フル活用していきましょう。スーツの素材や歴史みたいなうんちくを語りたがったり着こなしにうるさい人もいらっしゃいますが、そんな人の相手をするのは私のようなスーツ屋店員だけで十分です。
もっといろんな人が自由に楽しくスーツを着てくれますように。
今日も日本の片隅からひっそりと祈っております。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
スーツの着こなしに関してはまた記事を書いてみるので、気が向いたら読んでみてください。

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