トウダイ

オードリー若林さんの言葉に心動かされた。

何がきっかけだったのか。
ラジオだったか。

自分のある思いが誰かの言葉によって表現された時、どこか安心する。
「うん、わかる。」と。

そんな若林さんが出ているNetflixの番組を初めて観てみた。
共演している星野さんと悩みを打ち明けていく番組みたいだ。

正直、”悩み相談系”の番組はあまり好きではない。
一つの番組にすることで「人々の悩みはコレ」と一括りにされているようで好きではない。
悩みはその人のもので、悩みの総称などない。
そう思う。

しかし、今回の番組は比較的お二人の視点でトークする番組だったため、観てみた。

「うんうん」となる部分もあれば、「若林さんだから」「星野さんだから」抱える悩みなんだろうなとなる部分もあった。

中でも自分が刺さったのが、最後の星野さんの歌だ。

・・・
無理やり既に持たされた
夢を入れる箱を
急いで入れなくちゃ
何にも 何もない
・・・

将来の夢は?と聞かれ、「そんなのねえよ」と思ってた日々。
今も「夢」はない。周りが期待するような「夢」は。
そういう「夢」しか箱に入れちゃいけないと思っていた自分。
でも今はそんな「夢」を見つける気も、他人に教える気もない。
持たされた箱は好きなように満たすから。

・・・
君は若くて良いねなんて
知らねえよ カスが
もし僕が明日死んだら
それが一生なんだ
・・・

若いうちに…。今だから…。
なんで年上はこういうことばかり言うのだろうか。
自分は今を生きるのに精一杯なのに。
なぜこの言葉に苦しめられるのか。
「もし僕が明日死んだらそれが一生なんだ」
これだ。
明日死なないように。そう思いながら生きている。
そんな人に若いも何もない。
終わったらそれが全部まとめてまるっとその人の人生なのだから。

・・・
灯台
誰も救おうと思うな
ただ光ってろ
・・・

明日死なないようにがんばるのも、暗い中、光っている何かがあるからだ。
でも、その光は別に救いの手でもないし、自分の歩むべき人生の方向を照らしているわけでもない。
ただ光っているだけ。
でも、それだけで、何か、息をしつづける理由になる気がする。


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