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年下のゲーム師匠

20歳ほど年下だが勝手にゲーム師匠と思っている子がいる。

元劇団員なのだが、現在はゲームのデバッグの仕事をしている。

ゲーム好きな彼には天職なのだろう。

今はゲームで行き詰っても、ネット検索すればすぐに攻略法は出てくるが、最近のゲームは情報量が多いから、人から教えてもらったほうが理解しやすかったりする。

モンハンのオンラインで手伝ってもらったり、今何が面白いのかを彼に聞いている。

プレステ4ではフレンドになっているとログイン状態や何のゲームをしているかわかるのだが、最近彼が「仁王2」というゲームをやっていた。

「仁王」は有名な「死にゲー」(難易度が高くて、すぐ死んじゃうゲーム)でその二作目だ。

自分も半年ほど前に前作の「仁王」を少ししたのだが難易度の高さにすぐ諦めていた。
(十字キーとABボタン二つしか無かったファミコン世代には、今のゲームは操作が複雑すぎるのです)

彼はハマると一日中ゲームできる子で、お昼に「あっ、ログインしてるな」と思ってて、深夜にこちらが再びログインすると、まだ居たりする。

「いったい何時間しとんねん!」

といった感じだ。それが最近、ログインしなくなっていたので

「仁王2、もうクリアしたの?」とラインを送ると

「クリア後のハードモードも終わったのでダウンロードコンテンツ待ちです」

と自分の想像を超えた返事がきた。

いや、早すぎだろ!

しかも

「仁王始めたんだけど使いやすい武器教えて」

と送ると

「僕、仁王はやってないんですよね」

と返事が帰ってきた

「えっ? 1やらずに2からやったの! ストーリーわかるの?」

「だから動画で見ましたw」

いろいろと予想を越えた反応がくるのが楽しい。

そんな彼は「斧の上段構えだけでクリアできますよ」と言っていた。

いや、おっさんの反射神経では無理ですわ。

ゲームを悪だとか頭が悪くなるとか言う人もいるが、あれだけの量の情報を処理して、最適解を導ぎだし、複雑な操作をこなすことが何の役にも立たないとは思えない。








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