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学校はイスラム教徒の生徒を特別扱いすべきか

河北新報が「学校にムスリムの子を受け入れるなら? 食事や礼拝… 宮城県国際化協会が事例集」という記事を出しています。

すでにラマダンが始まっていますが、すでに日本の学校でも「ラマダンのときにイスラム教徒の生徒にどう対応すべきか」という問題が浮上するようになってきています。

宮城県国際化協会が発行している事例集は、こちらから見ることができます。

https://mia-miyagi.jp/dc/casestudies_islam.pdf

宮城県には2020年12月末時点で、在留外国人が2万2890人おり、そのうち約1700人がイスラム教徒だそうで、多くはパキスタン、アフガニスタン、インドネシア 出身者のようです。

宮城県国際化協会はイスラム教徒の生徒を受け持った経験のある県内の小中学校教諭約10人に聞き取り調査をしてこの事例集をまとめたとのこと。

冒頭には次のようにあります。

近年、社会の多様化が進んでおり、宮城県の小中学校で学ぶイスラム圏出身の児童・生徒が増えてきています。この事例集は、イスラム圏出身の児童・生徒に対し、受け入れる学校ではどのような配慮を必要としたのか、どのように対応をしたのかなど、様々な事例を紹介しています。

ここでまずはっきりとしているのは、イスラム教徒の生徒には特別な配慮、対応をしなければならない、という事実です。

宮城県在留外国人のうち、イスラム教徒の割合は1割未満です。いろいろな出自、宗教の外国人がいるが、これはおそらくイスラム教徒だけです。

当該協会がキリスト教徒の生徒について、ヒンドゥー教徒の生徒についてなどについてもこうした調査や事例集を作っているのかどうかはわかりません。

私はその正否を問いたいわけではなく、イスラム教徒というのはなぜか

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