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せとうち移住旅ー総括②ー

今回は総括の第二弾として、移住旅を通して感じた「地域による受け入れやすさの違い」と、「まとめ」について記述していきます。

地域による受け入れやすさの違い

多くの市町村を回って思ったことは、地域によって移住者に対する意識が違うということです。それは土地柄や商売の有無、昔からの文化によって大きく変わっている、と考えています。

たとえば比較的受け入れてくれやすいのは、

昔から人や物の交流が盛んな交易港・交易路があり、おもてなしの文化が根付いている町。

毎年多くの観光客を受け入ており、商売などを通して、地域外の人との関わりをたくさん持つ観光都市。

お遍路文化があり、外から来た参拝者とのふれ合いが多く、文化的に人を受け入れやすい傾向がある土地などです。


一方で馴染むのに苦労しそうなのは

外との交流が少ないために、昔ながらの考え方や土地の風習が常識となっている閉鎖的な土地。

人が少ないがため、有事の際や厳しい自然に立ち向かうために、地域住民同士の結びつきが強固である場所。

そのような田舎や山間部などの町村は、独特な慣習やものの見方であることが多く、新参者のハードルは高いようです。

その地域に溶け込むための具体的なプロセスは、

①定期的な草刈りの手伝いなど、地域のボランティアの参加

②祭りなどの地域行事の準備及び参加、消防団などへの入団と訓練

③自治会をはじめとした各所の寄合・組合など参加と飲み会etc・・・

特に若い人は肉体労働系をさせられることが多く、またそれが無償であることもあるそうです。(人によっては野菜や魚などで、返ってくることもあるようですが・・・)

田舎暮らしが意外に忙しいと言われているのは、自分のことだけではなく、地域のことを含めて時間を使わないといけないからだと、推察しています。

また必然的に高齢の方が多いので、若い人達はマイノリティとなり、意見が通りづらいです。よって現代的なの物事の捉え方・やり方は、いくらその土地にとってプラスであっても、採用されることは難しいかもしれません。

うまくいかないと「村八分」のような状態になるので、「郷に入れば郷に従え」という格言がある通り、まずはそれらを受け入れて人間関係の構築していき、必要があれば徐々に改革していくしかありません。

移住者や地域おこし協力隊の方々が間に入ってくれる場合もありますが、場所によっては移住者と先住民でコミニティーが別れているところもあるようなので、最初は慎重に関係を作っていったほうがいいでしょう。

若い世代や都会で生活していた人からすると、このような昔ながらの社会性は、やりにくいと感じることが多いと思います。田舎に移住してもすぐに帰ってしまう人がいるのは、都市部とのギャップが大きく、人間関係や土地の文化に馴染めないことも大きな要因なのではないか、と考えています。


まとめ

今まで地方移住について、私が感じたことを記述してきましたが、どこそこの地域が「良い・悪い」という2択ではありません。

重要なのは、地方での生活について理解を深め、自分の価値観や基準と比較して合うか合わないか、擦り合わせられるかを考えていくことだと思います。

都会暮らしにしろ、田舎暮らしにしろ、それぞれメリット・デメリットがあります。むしろ田舎暮らしを体験して見て、都会での生活がいかに良かったかと実感することもあると思います。

そして地域によって特色が千差万別にあり、自分に合う地域が必ずあると思います。テレワークをしやすいコロナ化の今だからこそ、色々な地域をワーケーションで行って見たり、期間限定で移住して見たり、実際に現地に行って体験して来るのが一番の近道だと考えます。

つらつらと長く書きましたが、結局のところ「百聞は一見に如かず」なのです。まずは気になる地域があれば、ぜひ訪れてみてください。それは貴方のターニングポイントになるかもしれません。

移住を考えている方々に、素敵な地方ライフができることを祈って、今回の締めにしたいと思います。



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