恋山形駅は「…気持ちわりぃ…」のか
こんにちは。線路と鹿です。
高校生の鉄道ファン(と言うほど全国中を乗り回っているわけではないが)です。
今回話題に出した智頭急行の「恋山形」という駅も、俺は行ったことありません。
でも、全国の鉄道路線を航空写真で辿っているときに「恋山形」という真っピンクな駅を見つけたので、呂布カルマさんが例の“炎上コメント”をする前から、この駅の存在は知っていました。
ラッパーの呂布カルマさんが当駅に対し「何だこの駅…気持ちわりぃ…」とツイートしたところ、「酷いことを言わないで!」と批判が集まり“炎上”したとの話です。
個人的には、正直なところ呂布カルマさんに共感できる部分があります。
というのも、鳥取県の静かな山間の街にある駅として、あの見た目がそぐわなすぎると思うからですね。
世の中にはいろいろな感性のひとがおります。
俺は結構変わっている方だと思うから、鉄道関係の話題とあらば鉄道ファン目線でしか見られなくなる。
俺は、恋山形駅には正直なところ、もう少し静かな雰囲気であってほしかったですね、めっちゃ上から目線ですが。
「恋が叶う」と言われているからピンクいのはよく分かるが、そんな駅がこんな山間の街にあって欲しくなかった。
山間の集落にある「恋が叶う駅」というのなら、あそこまで真っピンクにしなくても、不思議なオーラを放つ木造駅舎を建てるだとか、眺めが良くなるように周辺環境を整備するとかでも良さそうだと思ったんですが…。
初めてこの駅を知ったときは、「鉄道の趣というものは捨てられ、観光化はこんな山奥まで及んでいるのか…」と思ってしまった。
まぁ結局あのような派手な駅となったのだが、ピンクくしてしまったのだからこれ以上いろいろ言ってもしょうがない。
さて、ところでこの恋山形駅は、本当に恋が叶うのでしょうか。
まず、駅には自販機くらいしかないようです。
トイレもない。商店もないしコンビニもない。
秘境駅を知っている俺にとってはごく当たり前のことですが(笑)、よく知らずに駅名だけに釣られて来てしまうと、こりゃ困ったもんだ。
「来い(恋)、山形」(山形というのはこの地区名)という意味合いでつけられた駅名です。
が、正直なところ「来い」と言っているのは自己主張が激しすぎる駅施設だけで、それ以外では(いい意味で)地味な田舎。
駅を除けば、そこには長閑な風景があります。
(とは言えこの駅名を提案したのは鉄道会社ではなく地元の方らしいが。)
なんだか、この周りの雰囲気からぶっ飛んだ駅が本当に「恋が叶う駅」なのか疑わしく思えて来るのは、俺だけ…?
しかし、鳥取県も智頭急行も、この過疎化の進行が止まらない地域を救おうとする姿勢には感服いたします。
世の中には何も行動していないのに「残せ」だの言う自治体もある中、何か行動に移した結果がこれだと言うのなら、それは鉄道ファンとしては否定はできません。
恋山形駅が「気持ちわりぃ」のかどうかは、見る人の感性に関わってくると思います。
ただ、仮に「気持ちわりぃ」と思ったのならば、その「気持ちわりぃ」駅がそうなった背景を知ることが必要です。
何事も無批判に受け入れるのではなく、だからと言って何事も否定するのでもなく、物事に関心を持ち、深く知ろうとすることが重要である。
これが、俺が鉄道から学んだことです。
以上、恋なんて語るのも恥ずかしいような、山岳部の男子高校生のひとりごとでした笑
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