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国立大卒、就活で100社受けた末にアパレルベンチャーを選んだ話。vol.8

 ここでは北海道大学法学部卒の僕が、就職活動中100社以上受け、周囲に猛反対されながらもD2Cアパレルベンチャーに就職した経緯を好き勝手に語っていきます。 進学や就職、転職などで悩んでいる方の参考や心の支え、一歩踏み出す勇気になれば幸いです。

 vol.7では大手の内定辞退とベンチャーでの就活の再スタートについて述べました。今回は僕の就活を変えたターニングポイントついて語っていきます。

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出逢いと願い

 ベンチャーでの就活を進めていた僕は人材業界に関心を持ち始めていました。リクルートなどを中心として業界全体がベンチャー気質を持っていると感じたからです。そしてベンチャーの面接にも慣れてきたころ、ある人材企業の最終面接を受けることになりました。その面接での面接官との出逢いが僕の就活のターニングポイントとなりました。

その面接官はハーフパンツにポロシャツ姿で現れました。ベンチャーで面接をする中でも一際ラフな服装のその方は、人事のトップでした。年齢は30代、人材企業の人事のトップで、少し話しただけで優秀で頭が切れる方だということがわかりました。

僕の回答に対する本質をとらえた質問は痛いところを突いてくるような、それでいて自分の課題をクリアにするためには必要なものでした。

「この人と働きたい。」

強く思いました。

しかしこの願いは叶いませんでした。

解放と奮起

「君が優秀なのはわかった。一緒に働きたいとも思った。」

一瞬心が躍り出します。

「でも本当にやりたいことに正直になってないでしょ?」

胸に刺さりました。当時の僕は学歴や大手の呪縛からは解き放たれていたと思います。一方で本当にやりたいことにはまだ向き合えていないことに気づかされました。

「本当に好きなことってなに?」

「服とメイクが好きです。」

即答しました。それを仕事にすることを考えたことが全くなかったわけではありません。しかし好きなことを仕事にすることや、好きなだけでは仕事にならないと思ってしまっていました。そのため、好きなことを仕事にする覚悟がなかったのです。

「仕事をただの業務としてお金が欲しいだけなら自分の意思が伴っていないことでもいいと思う。」

「でもわざわざベンチャーで仕事を生きがいにしたいなら、自分の本当にやりたいことを目標にしなきゃダメだよ。」

僕にはまだ仕事を生きがいにするということが理解できていなかったのかもしれません。(今でもわかっていないかもしれませんが、、)

僕の眼をまっすぐに捉える視線に応えながら、最大限の敬意と感謝を込めて言いました。

「いつかあなたと仕事ができるような人になります!」

その想いは今でも密かに僕の心の片隅に残っています。

ーvol.9へ続くー


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