【特別対談】鈴木おさむさんと語る、日本の子育て
株式会社iibaは鈴木おさむ氏、原田明典氏、けんすう氏など複数の投資家を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施し、シード2ndラウンドをクローズいたしました。
今回は「日本の子育て」をテーマに、新たにご出資いただいたスタートアップファクトリー代表の鈴木おさむ氏とiiba代表の逢澤による特別対談をお送りいたします。
仕事と子育ての両立
逢澤: 今回はご出資いただきありがとうございます!今回のリリースは反響もかなり大きく、私たちも身を引き締めて頑張っていきたいと感じています。今日はおさむさんと、日本の子育てやiibaの今後についてお話しできたらと思いますのでよろしくお願いします!
おさむさんって、話しているとすごく子育てされているんだな!という印象が個人的には強いのですが、まずはじめに仕事と子育てをそうやって両立されていますか?
鈴木おさむさん(以下鈴木):仕事と子育ての両立かぁ。なんか僕、そもそも昔からONとOFFがないんですよ。子供のスケジュールも、仕事のスケジュールも、全部1個にまとめているんです。映画行くのも、仕事も、全部1個のスケジュール。 自分の人生は1つだから、仕事と子育ての両立って言うんですけど、僕自身はあまりそこを意識してないっていうのがありますね。
逢澤:わかります・・!私もスタートアップと子育てを両立するには、徹底的にスケジュールに入れてしまうこと・そして夫婦の連携が大事だなと感じる日々です。ちなみにおさむさんって子育てで辛いと思ったことはありますか?
鈴木:そこまで多いわけではないけど。唯一あるとしたら、 息子がまだ赤ちゃんの時、妻がイッテQの収録で5日間不在にすることがあったんです。妻のお母さんが手伝いに来てくれてたんですが、最後の1日だけどうしても予定があって帰ってしまって、僕と赤ちゃんの二人で過ごした日があったんです。
当時、妻はいつも添い乳で寝かしつけていたんです。それもあって、僕一人じゃとにかく寝てくれないんですよね。
布団に寝かそうとしては何回も失敗して。寝たかなと思ってそっと布団に下ろすと、バッて目を見開くの繰り返しで。抱っこしたままソファに座ってもダメで。最終的に夜12時から朝6時ぐらいまで寝てくれず、ひたすら仁王立ちで抱っこしてました。本当になんで僕の乳首から母乳が出ないんだろう…っていうのを真剣に思ったことがありました。笑
逢澤:今のエピソード、ママとしても泣けるエピソードです。全ママパパに聞かせたい。パパがそんなふうに頑張ってくれたら、ママ側としても感謝の気持ちでいっぱいだし、なんか「同志・・!」って思っちゃいました。
鈴木:僕が思うのは、旦那さんが育児を手伝ってくれないから大変、ってよく聞きますけど、 実は奥さんが「任せられない」って感覚の方が大きいんじゃないかなって。2人っきりにするのが怖いとか、 大丈夫かな?って思っちゃう。だから、意外と旦那さんに子どもを任せるきっかけがなかったりするんですよね。
逢澤:あぁ、それは本当に分かります!!どこかで「私がいないと」「本当にいなくて大丈夫かな?」って思っちゃうんです。
鈴木:その点では、我が家は妻が生放送があって毎週月曜日、強制的に5時間いなかったんです。子どもとの距離感って2人でいる時間と比例していくんですよね、わかりやすく。子どもにとって妻がベッドだとすれば、僕はソファぐらいになるかなって気持ちで、2人の時間を過ごしていました。笑 初めは大丈夫かな?と思っていた妻も、僕と息子の2人の時間が増えると慣れてだんだん違和感がなくなるから、「ちょっと髪の毛切りに行きたい」みたいなこともできるようになりましたね。
子育てを取り巻く社会課題
逢澤:それにしても、社会的にはまだ育休も浸透していなかった時期ですし。まだまだ子育てをパパもしよう、育休を取ろう、みたいな雰囲気も全然なかったですよね。
私の子どもは今6歳と4歳なんですが、私の夫もちょうどここ1~2年で変わってきた感覚があります。1番大事なところ全部いなかった感覚で。 でも、おさむさんはそれを9年前に既にやられているっていうのは、本当にすごいです。
鈴木:でも、僕の場合は環境がよかったんです。休むことを許してくださったスタッフの方々がたくさんいたおかげです。減る仕事もあったけど、復帰した後は理解してくれるスタッフとの仕事が増えていくので、どんどん仕事の幹が太くなっていく感覚がありました。
子供が風邪ひいて仕事休まなきゃとか、保育園お迎えに行かなきゃって、共感できるかできないかの差ってすごく大きいじゃないですか。僕自身も、子供を授かる前は保育園迎えってそんなに大変?って思っていたんですが、実際、保育園に迎えに行くのって本当に大変じゃないですか…!お迎えに行って、子どもがラストの2人とかになると切ない目をして待っている…だから、早くお迎えに行ってあげたい。こういうことをもっとみんなで共感したいなと思っていたんですけど、ここ1〜2年で変わってきましたよね。
逢澤:そうですね。働く女性が増える中で、女性だけではなく男性にとっても育休の制度はまだまだここから良くなるんだろうなと思います。ちなみにこれは女性側の意見ですが、育休明けに仕事をどうするかで悩む女性はかなり多いんです。
最近驚愕したのですが、データによると、男性は正社員で労働時間が変わらず、女性は正社員率よりもパートや時短で働いている人が圧倒的に多いんです。共働き世帯が増えているって言うけれど、現実を見れば、結局は女性が働く時間を短くして、仕事も家事も育児もやっている。もちろんそうではないご家庭も沢山いるとは思いますが、やっぱりまだまだ社会課題だなと思います。
親子で一緒にワクワクする時間は宝物
逢澤:おさむさんは今後、こういう風になっていけばいいなとかって、ありますか?社会として受け入れる側も、逆に受け入れてもらう側も、それにトライする側も 、いろんな視点があると思いますが、いかがでしょうか?
鈴木:なんか、もっと世の中のお父さんが子供と遊べる余裕、それは働く時間、お金もそうなんですけど、 その余裕を持てるといいな、と思っています。
僕は3歳から子どもと二人で映画を観に行き始めたんです。これの何が良いかって、映画という体験を子どもと一緒にできて、ストーリーを共有する、喋ることができるわけですよね。子供の目線じゃなく、自分も本気で好きなものと子供が興味あるものがクロスして共通言語ができていく。人によって、いろんなパターンがあるんだろうけど。
他にも、僕は結構旅行も好きだし、テーマパークも好きだから、子供の目線に合わせてじゃなくて、同じ目線で、楽しめることが、結構大事なのかなと思っています。
逢澤:まさにiibaが大事にしたい部分を体現されているお話だな、と思いました。iibaも、大事なコンセプトとして、子どもだけじゃなくて、親も楽しめるっていうポイントが重要だと考えています。 親が楽しいと子供も楽しいし、親子でのそのワクワクする時間こそが家族時間の宝物ですよね。同時に、親にとっては我が子の「好き」を見つけることも嬉しい。電車が好きだったり、恐竜が好きだったり、こどもが「これ好き」というと色々見せてあげたくなるのが親ですよね。
鈴木:そうですね。こどもが恐竜が好きだから、親も勉強していつの間にか好きになったりとかもいい。こないだ、福井県の恐竜博物館も行ってきたんです。実は福井駅から恐竜博物館まで1時間くらいのバスが走っていて。 そのバスでは、全部の窓に堤幸彦監督演出の映像が流れていて、途中で恐竜にバスが襲われたりするんですよ。後で聞いたら、息子は恐竜博物館も面白かったけど、バスの方が面白かったって言うんです。こういう経験があるからこそ、楽しむためにちゃんと情報を調べていきたいなって思いますね。
逢澤:えー、面白そう!おさむさんのお話を聞いてめちゃくちゃ行きたくなりました(笑)まさに、そういうクチコミこそ、iibaが大事にしている情報だったりします。
鈴木:そういう情報が、事前に分かるのもいいですよね。
あ、そうそう!子供の年齢で調べられるっていうのは、ぜひお願いしたいです。意外と情報がありすぎると見きれないので、今後さらに情報を選別できるようにしてもらえるとありがたいですね。
逢澤:貴重なご意見、ありがとうございます!最近評価の機能をつけていて、ちょうどユーザーさんからの情報を集めているところです。反映できるように頑張ります!
iibaに期待する未来
逢澤:他にもiibaがもっとこうなっていったら面白いんじゃないか、みたいなアイデアなどがあれば、ぜひ教えてください。
鈴木:そうですね。何かが欲しい時って、今だとamazonとか楽天を開くじゃないですか。あと、SNSを見ていたら、おすすめが出てきたりとか。それを考えると、iibaを見れば、子育てに関しては何でも解決するようになってくれたらありがたいですね。
逢澤:たしかに、場所だけじゃなくて、子育てグッズを選ぶこととか、保育園や習い事だったり、そういう子育てに関連するものは全部iibaに聞いとけばOKみたいな存在になっていきたいですね。
鈴木:そうそう、あとは子どもの保険とか、病院の情報とか。それと、子どもを授かる前の不妊治療とかも含めて、そういうことも全部iibaを見れば分かる、ってなると嬉しいですね。
逢澤:ありがとうございます。まさに、iibaが子育ての入り口になっていけたら、と思っていますので、頑張ります!!
ちなみに、今更ですがそもそもなぜiibaを良いと思ってくださったんですか?
鈴木:うーん、意外とありそうでなかったから、ですかね。子育て領域って、育児や母親目線っていう理念が先に出すぎてしまって、ビジネスとしては成り立ちづらい事が多いと思っています。ボランティア的になってしまいがちなところを、iibaであればビジネスとしてちゃんと成り立ちそうだな、と思ったんです。
逢澤:嬉しいです。私も、ボランティアではなく事業として成り立たせるからこそ、日本の子育てを変えていけると思っていますので、そこは愚直にやっていきたいと思います。また、iibaは日本の大きな社会課題に向き合っていると思っています。
エンタメ性が社会を変える
逢澤:最後に、社会課題に向き合うために必要なこと、という観点で、おさむさんのお考えを伺いたいです。
鈴木:まず、「社会課題を社会課題と思わないこと」じゃないですかね。
社会課題といってしまうだけで、すごく難しく見えてしまう。そうではなくて、これワクワクする!っていうエンタメ性を提示することは大事だって思います。社会課題っていうことをいかに思わせずに解決するか、が大事だと思います。
逢澤:いやぁー、めっちゃいい話ですね。とても共感します。
私も「子育てしているんです」って言うと「大変だよね」「辛いよね」といつも声を掛けられるんですが、それが私も嫌で。子供がいるといいね!とか、幸せだよね、楽しいよね、みたいな。そんなイメージにしていきたい。そうするためには当事者たちが楽しい!幸せ!ワクワク!みたいな雰囲気を醸し出せることが重要だと思っています。それを会社としても、体現していきたいですね。
おさむさんとゆっくり子育てについて話すことができ、とても嬉しかったです。今日はありがとうございました!!
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