医学部低学年向け「タイパ最強の勉強法」

みなさんこんばんは、「勉強は効率的に、遊びは非効率的に」がモットーのおざわです。

平日は10時間、土日は0時間、勉強しています笑

さて今回は、医学部の低学年でどのような勉強をするのがよいか実体験をもとにまとめてみたいと思います。

医学部に入ってから2年半が経ったわけですが、自分はこんな感じで勉強してきました。

1年生(授業のカリキュラムに合わせて)
前期→高校生物を未履修だったため、生物の基礎を勉強。細胞生物学。
後期→生理学総論、解剖(骨学)、生化学、細胞生物学、組織学

2年生(授業のカリキュラムに合わせて)
前期→生理学各論、組織学
後期→解剖学、微生物学、免疫学、病理学

3年生(独学)
前期→臨床医学(メジャー)
後期→臨床医学(マイナー)、CBT・国試対策

詳しい科目別の対策は別の記事にゆずるとして、今回は勉強法の総論について書きます。

まず、低学年のみなさんには次の3つのことを推奨します。

1、授業に出席しない
2、暗記しない
3、ノートまとめをしない

1について
1~2年生の授業はまだ良いですが、3年生の授業から一気に授業の質が下がります。まず臨床現場からオムニバス形式でいろんな人が来て自己満足にしゃべりたいことをしゃべって帰っていきます。

遅刻も多いし、急な休講や日程変更も当たり前。正直、授業の体をなしてないです。

たまに面白い授業をする人もいますが、基本的には期待しない方がいいでしょう。内容は体系的ではないし、情報に強弱がなく何を学んだらよいか不明なので、独学の方が100倍マシです。

2について
医学部の勉強は膨大です。人間は幸か不幸か忘れる生き物で、暗記しようとしても忘れてしまいます。

なので、一時的に暗記する勉強法は、国試の前には忘れてしまうのでムダになります(特にテスト前のレジュメ暗記はムダ)。人名や薬名などは覚えていかなければなりませんが、無理に暗記で詰め込もうとしなくても、何回も繰り返すうちにどうせ自然に覚えます。

医学では因果関係や機序がわかっていることも多いので、暗記するのではなく、まずはきちんと仕組みを理解して、忘れてもその場で思い出せるような勉強を積み重ねていくことが最も効率よい勉強法です。その場で思い出せる記憶です。

たとえば、「ビタミンCの欠乏→壊血病」と暗記してる人は多いと思いますが、ビタミンCがコラーゲンを安定化させるヒドロキシプロリンの合成に関与していることを理解していれば、ビタミンC欠乏によって血管が脆弱になって出血が起こりやすくなることが容易に想像できます。

こんな感じで、しくみを理解しておけば記憶しやすく、万が一忘れたとしてもその場で思い出すことが可能になります。

できるだけ暗記しない勉強法、オススメです。少なくとも僕はふだんこういうふうに勉強していて医学部の勉強に困ったことはありません。

3について
ノートまとめは、ハッキリ言って時間の無駄です。他の学部はいいかもしれませんが、医学部にまとめている時間はありません。どうしても分からないところはポイントでまとめてもいいかもしれませんが、基本的にやめるべきです。情報はどうせ全部「病みえ」とかに書いているので、すでに成書されていることを焼き直すほど愚かなことはありません。どうしても書きたければ余白へのメモ書き程度にとどめましょう。

ノートまとめにかけている時間で、国試の過去問が何十問・何百問も解けます。

というわけで、いろいろ書きましたが、僕自身はじめから効率よく勉強してきたわけではありません。3年前までは生物の「せの字」も知らない門外漢で、いろいろと試行錯誤してきた結果、こういう結論に辿りついたと言えます。

CBTや国試、実習を経て、ひょっとしたら考え方もアップデートされてくるかもしれません。

ただ、一ついえることは、医学部で学んだことは臨床の現場では役に立たなくなることが多いということです。医者は医学部卒業後もつねに知識やスキルのアップデートが求められます。

とするならば、膨大な医学知識を自分の血肉としていけるか、限られた時間で効率よく勉強していく「自分なりのシステム化」が必要になってくると思います。

ひいては、医学の勉強をするのは「目の前の患者さんを救うため」。

知識のための知識ではなく、実践に結びついた生きた医学を学ぶことが大事だと思います。

それでは今回はこのへんで、良き医学部ライフを!!!

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