I'm OK. You are OK.
昨日友人と電話をしていたときに
ふと思い出した
父親の海外赴任の関係で
アメリカに渡ったのは5歳の時だった
英語を聞いたことも話したこともない幼稚園児は
なぜか日本人学校ではなく
地元の学校に入ることになった
さぁ言語が全く通じない
授業中に急な尿意がやってきたのに
「わたしはトイレに行きたいの」すら言えない
親に何度も教えてもらった
「I want to go to the washroom!」
が出てこないことが悲しいのか
お漏らしをしそうという恐怖からなのか
涙がこぼれてきて、止まらない
無言で泣いているわたしに
気づいた先生がぎょっとして
「What happen?」
(一体どうしちゃったの?)
と声をかけてくれても口を開くことができず
廊下を指差しトイレに行きたい意思を伝えるので
精一杯だったので
慌てて英語の家庭教師がつけられた
少しだけカタコトの日本語が喋れる
アメリカ人の家庭教師に
「English ヨリモ コミュニケーション
I'm OK. You are OK. コレガトテモダイジヨ.」
とよく言われた
当時はなんとなく、ふーん
わたしも大丈夫、あなたも大丈夫がいいのね
そうなのね、と思っていただけに過ぎなかった
昨日は、友人と
『緊急事態宣言が延長されたときに
9月末に予約した旅行を決行するかどうか』
の話題から
コロナ禍になってから
まわりの人と会話する時に気づく
コロナへの対応の違いにモヤモヤするに派生した
ふたりとも
同級生で医療従事者が複数おり
医療現場が大変になっていることを知っている
既往症があるため罹患した場合、
症状が悪化する可能性があることも認識している
友人はさらに
周りの方がコロナに感染し
中等症まで症状が悪化、入院してしまった
その結果、
彼女は在宅勤務を徹底し
土日も家に引きこもる生活を営んでいる
わたしは仕事の都合で、出社するため
その感覚そのまま
土日もマスクを外さない前提で
同じような自粛生活を送っている人
1人に限って会う生活を選択している
まわりにいる人の大半は
似たような自粛生活を送ったり
一部の人は営業をしている飲食店に行き
夜遅くまで飲み明かしたり
あちこち遠出の旅行に行っている
同じ年ごろで生活が違う
本当は私たちも遊び歩きたいし
弱っている経済を回していかないととも思う
だけどもやっぱり今の医療状態を考慮すると
彼女もわたしも違う自粛生活を選択してしまうし
まわりのおでかけをしている子の話を聞くと
楽しそうな生活と自分の自粛生活を比較して
なんとなくもやんとするよね、という話だった
そこでふと
さっきの「I'm OK.You are OK.」を思い出した
ずっと、
家庭教師オリジナルワードと思っていたら
調べるとアメリカの精神科医
フランクリン・アーンスト氏が
1971年に考案した「OK Corral(OK牧場)」
のなかで示した言葉だった
自分は誰とも比較することなくありのままで「OK」
そして相手も同様に誰とも比較することなくありのままで「OK」
対人関係における最も理想的な姿勢のこと
読んでいて、
あぁわたしいまOKじゃない
自分の選択している生活様式に自信が持てないし
なんでわたしは我慢しているのに〜って
っと少しばかり思っていて
納得していないんだなと気付かされて
耐えて忍ぶじゃなくて
自分の身を守るために自分が選んだ生活で
その中で最大限の楽しみを見つけて
OKにしていきたいなとゆるりと思う深夜だった◻︎
東京から離れ 本の世界に旅行に行きたい =✈︎