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【売れるマーケ】商品を高く売るには、“佇まい”が肝心。

先日、
観光地にある工場直売の煎餅屋さんを見てきました。

工場が併設され、ガラス越しに製造工程が見学できます。

いろんな種類の海鮮煎餅が山積みされ、
すべて試食できます。

他のお土産物売り場や無料コーヒーのコーナー、
ブッフェ形式のレストランもあります。

平日だったのですが、多くのお客さまの姿がありました。

ここは、観光客相手に煎餅を売ることが目的の施設です。

ところが、レストランと無料コーヒーコーナー、
お土産売り場以外の場所、つまり、
煎餅売り場、工場に人がほとんどいないのです。

メインであるはずの煎餅が注目されていない、
ということです。

煎餅を見る人がいないわけではありません。

少しはいるのですが、見る人のほとんどは、
試食をしただけでその場を去ります。

味が悪いのかというと、そうではありません。
私が食べた限りでは、80点以上。

では、なぜ煎餅を手に取る人が少ないのでしょうか。

それは、煎餅のパッケージに問題があるようです。

スーパーで売っているような、
透明ビニールの大袋に入ったものしかないのです。

1袋500円。

お土産としては、味と量を考えると高くはありません。

しかし、見ためが“安もの”なのです。
お土産として、人にあげることはできません。

また、スーパーと同じようなものを、
1袋500円では買いません。

全部で15種類くらいの煎餅があったと思いますが、
すべてが同じ袋入りです。

このパッケージでは、自宅用として買うにも、
高く感じてしまいます。

やはり、お土産としての“佇まい”が必要なのです。

箱入りにするか、袋入りだとしても、
高級感を演出しなくてはいけません。

極端な言い方ですが、お土産は見ためが重要です。
“高そう”に見えなければいけないのです。

この煎餅屋さんは、
味に自信を持っているのかもしれませんが、
マーケティングを理解していません。

商品を高く売りたいのなら、
“佇まい”をもっと考えるべきです。

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