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【マーケ基礎】分相応で一等賞。

分相応というと、“夢を見るな。いまの自分で満足しろ”
というようなイメージで捉えがちですが、
そうではありません。

商売をする上では、自分の置かれた状況・条件の中で、
いかに一等賞を獲るか、ということを考えるのが
“分相応”の本当の意味だと私は考えています。

高望みをするな、ではなく、
自分らしいスタイルを守れ、ということです。

大衆食堂が、高級料亭のような味を出したい、
と考えることに、どれほどの意味があるでしょうか。

もし、京風懐石のような味が作れるようになったとして、
はたして、お客さまは喜ぶでしょうか。

いいえ、かえって客離れを起こしてしまいます。

大衆食堂に来るお客さまは、
そんな味を求めてはいません。

油っぽい揚げ物が好きなのかもしれません。

やたら濃い煮物を気に入っているのかもしれません。

味のハッキリしたおかずで、
大盛りごはんをガツガツ食べたいのかも。

そんなお客さまに、上品というのか、薄いというのか、
素材の味を生かした、などという料亭の味が
好まれるわけがありません。

ここが、大きなポイントです。

あなたのお客さまが好む味が、
“美味しい”料理なのです。

決して、料亭の味が美味しいわけではありません。

他の業種でも同じです。

あなたのお店のお客さまが求めているものこそ、
あなたのお店で扱うべき商品なのです。

流行っているお店、高級そうなお店をマネしても、
何の意味もないのです。

これが、分相応ということです。

言葉はあまり好きではありませんが、
商売ではとても大切なことです。

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