デートの割り勘が常識化すると、頑張らない男が増える。

最近のカップルは、デートの費用がほとんど割り勘だと言う。男女平等・男女同権の時代なのだから、当然のことではある。不景気で給料が少なくなってきていることも、男性が全額出せない理由にもなっている。

だが、これでは男性が女性に見栄を張れなくなる。格好をつけることができない。男性は単純なので、女性に見栄を張るために頑張ろうとする。彼女に良いところを見せたいがために、一所懸命に働いて、デート費用を稼ぐのである。そんなところで男の価値は決まらないのだが、男であることの意地なのである。

いまの時代、「金のない男」は普通のことであり、恥じることでもない。それを隠すこともなく、“自然体でいいんじゃないの”と思う女性もいて、それも時代の流れである。

だが、結婚しない男性の中には、「収入が少ないから、自信がない」と言って、結婚に踏み切れない人も多い。「男が養うもの」という考えに縛られているからである。これを古い考えだと言ってしまうのは忍びない。男の最後の砦なのだから。

私は、男女どちらが養っても良いという考えなのだが、「男が養わなければ…」という人を、古い人間だと笑うつもりはない。男気があって立派なことだと思う。

何でもかんでも男女平等というわけにはいかないのである。男性は子どもを生めないし、ほとんどの女性は男性より筋力が劣る。やはり、違う性に生まれたからには、それぞれに役割があるのではないか。

カップルの割り勘も結構だが、男の役割として、男が軟弱にならないためにも、見栄を張らせてやって欲しいと思う。

もちろん、女性がどんどん前に出てくることには反対しないし、応援もする。また、いまの女性は強いので、男性に負けることもないだろう。

だが、このままでは男性がだらしなくなってしまう。女性に頼られない男性は、やりがいを失う。女性を守る、家族を守るという意識が薄れ、芯のない男となってしまう可能性が高い。

男性は、己のために頑張るより、女性のため、子どものために頑張る方が、力が湧いてくるものである。誰かが頼ることで、男性は力を発揮する。誰にも頼られない男性は、自分のことしか考えられなくなり、「これでいいや」という、やる気のない人間になってしまう。

それを食い止めるためにも、女性には男性を頼ってもらいたい。見せ掛けだけでもいいので、単純な男性に見栄を張らせてやって欲しい。それが、男性を伸ばす手立てだと思う。

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