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【マーケ基礎】商品の魅力を演出する。

あなたの扱っている商品に、魅力はありますか?

“いやぁ、どこでも売っているし、特にないなぁ。”
“変わった商品を置いても、売れないしねぇ。”

そう思われた店主も多いことでしょう。

これは、考え方が根本的に間違っています。

簡単に言うと、「商品しか見ていない」のです。

こういう店主は、
店構えや商品の見せ方をあまり考えたことがなく、
“売れる商品を仕入れる”ことばかりを
優先させているのです。

確実に売れる定番品、流行の商品などです。

「何が売れるだろう」と常に考えるタイプです。
(そのために、テレビやネット情報などを
 しっかりチェックしています)

考えるのは悪いことではありませんが、
そうそう、売れる商品ばかりは出てきません。

ならば、
いまある商品の「売り方」を考えることが必要です。

演出の仕方、販売方法などを変えてみることです。

たとえば、八百屋さんでじゃがいもを売っています。

ダンボールから取り出し、土をはらい、
昔ながらのプラスチックのザルに4~5個盛って、
ひと盛りいくらで、平台に並べています。

はたして、これで、
お客さまは“新鮮で美味しそうだ”
と感じてくれるでしょうか。

昔の木のりんご箱のようなものに、
土がついたままのじゃがいもを
どっさり高く積み上げている方が、
美味しそうだと思いませんか。

もしくは、北海道と書かれたダンボール箱に
そのまま入っている方が、
「産地直送」だと感じていただけるのでは。

もし、あなたが八百屋さんなら、
自然食品のお店を覗かれたことはありますか。

“自然”であることの演出がとても上手にできています。

いくら自然食品だといっても、
普通の八百屋と同じような売り方だと、
誰も見てくれません。

商品に付加価値がある上に、
それをウマく見せる「演出」をしているのです。

木の箱に、土がついたままの野菜を入れ、
産地を紹介するカードや写真を貼っていたりします。

有機栽培に関する書籍も置いています。

大根や人参は、葉っぱがついたままです。

お客さまは、有機・無農薬だからといって、
買うのではないのです。

その雰囲気です。

有機野菜を食べている、
自分たちの食卓に酔っているのです。

安心できる野菜を食べているという満足感です。

新鮮に見えたものは、美味しく感じるのです。

「演出」で、
産直・新鮮だということが表現できれば、
野菜は売れるのです。

誤解があってはいけないのですが、
商品が確かなものであるのが前提です。

それをどう見せるか、という意味ですから。
ウソはいけません。

最近、日本中に「産品販売所」がたくさんできています。

地元の野菜などを朝早くから売っています。

お客さまもわざわざ遠くから、
野菜を買うためだけにやって来ます。

朝早く来れば、農家の方が野菜を陳列していたりします。

それを見たお客さまは、さらに“新鮮さ”を感じ、
たくさん買って帰ります。

木の箱に陳列しているところもあれば、
プラスチックのケースもあります。

プラスチックだと言っても、一般では使わない、
農家が運搬用に使用している「プロの道具」ですから、
お客さまは、「雰囲気がある」と捉えてくれます。

これも「演出」です。

さて、あなたのお店で扱っている商品・サービスでは、
どんな「演出」が考えられますか。

“うちは建築屋だから、演出と言われてもなぁ。”
と、考えていませんか。

家を飾っても仕方がありません。

でも、売り方を「演出」することはできます。

多少、設計を変更する必要はありますが。

たとえば、
「子どもの学力が上がる部屋」
「ホームシアターに変身するリビング」
「奥様のホームビジネスをお手伝いするキッチン」
など、使い勝手を考えた設計にして、
それを“売り”にすれば、広告を見たお客さまは、
具体的なイメージを描きやすくなります。

夢をカタチにできるかどうかが、
自宅を購入する人の判断基準です。

あなたのお客さまの求めているものは、何でしょうか。

そこを、じっくり考えてみてください。

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佐藤きよあき
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