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売れるマーケティング戦略

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2021年2月の記事一覧

お客さまへの“メッセージ”で、売り上げ倍増!

高品質な商品、適正な価格。 なのに、お客さまが少ない。 アピールが足りないと考え、広告を打つ。 それでも集客できないのには、 さまざまな理由が考えられますが、 そのひとつが“メッセージ”の不足。 単なるお知らせ、PRのことではありません。 その中身の問題です。 お客さまの心を捉える、心に響くメッセージが 込められているかどうか。 たとえば、ラーメン屋さん。 「自家製麺でさらに美味しく。海鮮塩ラーメン新登場!」 これでは、ただの告知です。 興味を持つのは、常連さん

笑顔と気配りで、繁盛店に。

自宅から車で30分ほどのところに、 中華料理店があります。 カウンター10席、 3~4人が座れる座敷2つほどの小さなお店です。 ごくごく一般的な町中の中華屋さんです。 ラーメン、ギョウザ、チャーハン、酢豚、八宝菜など、 けっして高級中華ではないメニューのお店です。 ここがやたらと混んでいます。 お昼は11時過ぎから、 夕方は5時くらいから混み始めます。 お店の前は、車や自転車がいっぱいになります。 どうして、これほどまで流行っているのでしょう。 「超」がつくほど

モノを売るには、近江商人を見習え!

モノが売れるかどうかを見抜くのは難しいものです。 そのコツは、“前向きな姿勢”です。 まずは、近江商人の逸話から。 上方で商売を始めようと考えた、 江戸商人と近江商人がいます。 それぞれが上方の入口で立ち寄った、 一軒の茶屋での話。 水をもらって、ひと息ついて歩き出そうとすると、 茶屋のお婆さんが慌てて、 「旅の人、六文払っておくれ」。 江戸商人は驚きました。 「上方では、水まで銭を取るのか。  そんなあこぎな人間のいるところで商売はできない」 と考え、江戸に帰っ

お客さまを早く帰らせるために、「焼きそば専門」にした女店主。

あなたのお店の“売り”は何ですか? そう問われて、 キッパリと断言できる店主は多くありません。 少し考えて、 「○○……ですかねぇ」と答えるのがやっとのこと。 どうして、そうなるのでしょうか。 新規開店の当初は、明確な“売り”があったはずです。 なのに、売り上げの伸び悩みから、 さまざまな商品を扱うようになったために、 本当に売りたいものが曖昧になってしまったのです。 これを「仕方のないこと」で済ませて良いのでしょうか。 あなたの夢は、その程度のものだったのです

チームプレーよりスタンドプレーを!

地方にある営業不振なホテル・旅館のオーナーが、 必ず口にする言葉があります。 「お客さまを呼ぶ手立てがない」 「観光資源がない」 これらは、自分の無能さを隠すための、 ただの言い訳です。 何もせずに、お客さまに来てもらうことはできません。 お客さまを呼び込むための“何か”が必要なのです。 口先だけの呼び込みではありません。 お客さまが行ってみたいと思うだけの 魅力づくりが大切なのです。 地域のみんなで協力して、 呼び込む策を練っているところもありますが、 地域全

なぜ、小さな屋台を親子三代で守るのか?

イタリアに、100年以上続く、かき氷の屋台があります。 親子三代で引き継いでいる、小さな屋台です。 店舗のあるお店なら、 親子代々守り続けるのは普通のことですが、 失礼ながら屋台を守り続けていることに驚きです。 100年以上も続いているということは、 人気があり、店舗を構えることもできたはずです。 なぜ、小さな屋台を守っているのでしょうか。 これは私の推測でしかありませんが、商売の基本と、 忠実に向き合っているのではないかと思います。 お客さまに喜んでもらうために

常連さんづくりは、「ニューオリンズ」に学べ!

アメリカ・ニューオリンズ。 ジャズの街として知られ、 世界中から大勢の観光客が訪れ、 いつも賑わっています。 街のいたるところにジャズバーが存在し、 どこもお客さまでいっぱいです。 空いているお店がほとんどないほどです。 なぜ、そこまで賑わっているのでしょうか。 ジャズメンたちのレベルが高いということもありますが、 誰もが気軽に入ることのできる環境を 作っているからなのです。 まずは、テーブルチャージを取らないお店が多いこと。 1杯数百円のドリンクを頼めば、 ジ

『何、それ!?』ネーミングで、注目を集めろ!

「ボルガライス(洋食)」 「ゴリラのはなくそ(菓子)」 「馬のくそだんご(菓子)」 「モヒカン娘(日本酒)」 「イギリスフレンチトースト(パン)」 「インドの青鬼(ビール)」 『何、それ!?』と、驚くような商品名ばかりです。 この名前を見たお客さまは、 どんな商品なのかがまったく想像できないため、 “失敗ネーミング”だと感じるかもしれません。 しかし、お客さまの好奇心は旺盛。 気になって仕方のない状況に追い込まれます。 どんな商品なのか、非常に知りたくなります。 ま

「ラーメン二郎」流で、お客さまを育てろ!

「野菜マシマシ、アブラ、ニンニク!」。 そんなラーメンの注文方法をご存知だと思います。 “ジロリアン”と呼ばれる、 コアなファンを持つ専門店「ラーメン二郎」。 山のように野菜がのったラーメンの映像が、 度々テレビに登場する大人気店です。 このお店について私が注目するのは、その出店場所です。 約半数の店舗が、大学の近くに出店しているのです。 主たるターゲットを若い男性に絞っているからです。 お金のない学生にお腹いっぱいたべさせてあげたい、 という思いから、 どんど

お客さまに“ツッコミ”を入れさせろ!

整然と並んだ美しい陳列。 掃除の行き届いた店内。 親切丁寧な接客。 豊富な品揃え。 商売にとって重要なことが、 卒なく整えられているお店には、 拍手を送りたいと思います。 店主の姿勢や努力の賜物でしょう。 しかし、それでお店が繁盛するのかというと、 必ずしもそうではありません。 どれだけ頑張っても、 それは必要最低限の“基本”でしかないのです。 お客さまを呼び込み、購入に結びつけ、 さらに口コミを期待できるようにするには、 仕掛けが必要なのです。 お客さまが口コミ

“訳あり商品”を作れ!

「カステラの端」「肉の切り落とし」 「割れたチョコレート」「傷のついた家具」 「パッケージの汚れた商品」……。 モノを売る仕事をしていると、 商品のロスは必ず出てきます。 それを“訳あり商品”として、 安く販売しているお店もたくさんあります。 廃棄は損失なので、少しでも利益を回収するためです。 不況が続く中、賢い消費者が増え、 喜んで“訳あり商品”を買ってくれます。 しかし、継続的に販売できるものではないので、 たまたま訪れたお客さまだけが、 手に入れることができま

“笑ってしまう売り場”を作れ!

必要に迫られた買い物は、楽しくもなく、 購買意欲も湧きません。 できるだけ安く済ませたいという心理が働き、 節約モードになります。 価格や機能といった“実質本位”で選ぶので、 お店としても衝動的な贅沢買いは見込めません。 お客さまにお金を遣ってもらうには、 「楽しい」「面白い」といった、 レジャー的な要素が必要なのです。 人は、気分の高揚する場所にいると、 節約意識が薄れます。 「いいなぁ!」と感じたものは、 「買ってしまえ!」となるのです。 旅行先で散財してしま

“やりたがる消費者”を掴め!

いま消費者は、“ただ消費すること”への興味が薄れ、 そこに何がしかの“楽しさ”を 求めるようになってきました。 「体験型消費」。 そば打ちや酒蔵めぐり、工場見学など、 自分の興味あるものをより深く知りたいという 欲求が芽生え、そうした教室やツアーに 参加する人が増えています。 メーカーであれば、こうしたイベントを通して、 より広くPRすることができますが、 個人商店では難しいところです。 しかし、お客さまを楽しませる“小さな遊び”を 体験してもらうことはできます。

自販機ビジネスに参入しろ!

何もしないで、自動的にお金が入ってくる ビジネスのことではありません。 実物の自動販売機を設置して、商品を売ってみよう、 というお話です。 自販機と言えば、ジュースやお酒、タバコ、 アイスクリームなどが浮かんでくるでしょうが、 自販機で売れる商品はまだまだたくさんあります。 「こんなものまで?」という事例はいくらでもあり、 実際に売れているのです。 焼き肉屋さんが販売する「焼き肉のたれ」。 醤油メーカーが販売する「だし醤油」。 鞄メーカーの「トートバッグ」。 輸