高校生探究プロジェクトをふり返って③ vol.555
前回の続きになります。
高校生探究プロジェクトの反省、反省し始めたら時間について、目的について、次から次へと反省点が出てきました。
今日は高校生のさまざまな能力について考えていきたいと思います。
コミュニケーション能力とは
今回、オンラインでの対話イベントを行いましたが、高校生のファシリテーション、コミュニケーション能力を鍛えようと画策していました。
しかし、そもそもこの育てようと思っていたファシリテーションやコミュニケーションの力とは一体どんなものなのでしょうか。
そのどちらも能力そのものを育てるという目的ではなく、ファシリテーションやコミュニケーションを通して、少しでも人生を豊かに色鮮やかになるものにさせてあげたいと思っていたのかもしれません。
何にせよ、このイベントを通してつけてほしい能力とこのイベントを運営する上で必要な能力の線引きが曖昧になっていたのかもしれません。
イベントをやるまでのミーティングの中では、コミュニケーションにおける反応、拍手、裏ファシリ、イノベーター理論、5W1H、褒め返しなどさまざまなスキルを伝えてきました。
ただ、こればっかりは高校生の素直さに甘えてしまったところがあったかもしれません。
気まずいという空気
イベントをするまでのフィードバックの中で、何度か高校生たちが口にしていたのは、気まずいという空気的な感覚。
会話がつながらないと気まずい、沈黙の時ができると気まずい。
確かにわからなくもないのですが、そこまで沈黙に恐怖をしなくてもと感じてしまいました。
そして、その気まずさを打破するだけの力はまだ持ち合わせていないのだなとも感じました。
考えてみれば、高校生が他人と出会うことなんていうのは、通常それほど考えられません。
同じ学校の中でも決められた友達、先生、クラスで過ごすのみなのですから、初めましての人と出会うというのが、そもそも機会としてあまりないのでしょう。
だからこそ、こんな力をつけられると気まずさが、繋がりの豊かさに繋がるのになと感じました。
繋がりの豊かさを浸透させる
最初は高校生たちも、いろんな学校の人と繋がれるかもしれないというワクワクの元にイベントを頑張っていこうとしていました。
正直私の後方的な部分でのマネジメントの弱さでそれが叶いませんでしたが、本能的にそう言ったつながりを求めているのかもしれません。
自分にとってまだ知らない誰かと繋がるというのは、今の時代どこでもできることではあるのですが、意外とできないことです。
本来は高校生からしてみれば、この部分が目的だったのかもしれません。
そうであれば、もう少し広報に時間をかけ、周知徹底をして全国の高校生とつながるにはという部分にスポットライトを当ててあげれば良かったなと思いました。
それこそ、学校の先生に発信をする中で、その先生に自分の学校の高校生を連れてきてもらうなど。
終わった後だから色々と次のイメージが湧いてきます。
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