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スマぴこ(IoTガス警報器)

大阪ガスマーケティング 商品技術開発部 スマート技術開発チーム

IoTガス警報器「スマぴこ」

 IoTガス警報器「スマぴこ」は、従来のガス・CO検知機能に加え、多彩な情報を音声でお知らせすることで、緊急時だけでなく日常的にお客さまのお役に立つことができます。2020年8月に発売した「スマぴこ」は累計5万台を突破、また「スマぴこ」ご利用者さまを対象としたアンケートでは93%のお客さまに「満足」とご回答いただくなど好評をいただいております。

 自発的に音声でお知らせする警報器の特徴を活かし、お客さまが能動的に行動を起こすことなく、居住地域に適した気象や防犯などの情報を得られる点がこれまでにない大きな特徴です。また、それぞれのコンテンツに適したタイミングでの発話が可能です。

  • 多彩なお知らせ内容

 現在は下記12個のコンテンツを提供中です。郵便番号単位で対象地域を設定可能です。インターネット経由であらゆる情報を取得できる構成になっており、今後もさらに拡充予定です。

  • 各コンテンツに適した発話タイミング

 取得した情報の内容によって適切なタイミングで発話することで、様々な利用シーンに最適な発話を実現します。
 ①発表されたタイミングで
  例)気象警報や避難指示等が発表されるとすぐに「スマぴこ」がお知ら 
  せします。
 ②人感センサが検知したタイミングで
  例)家族が「スマぴこ」の付近を通ったときに、家族へのメッセージを
  お知らせします。
 ③設定した時間に
  例)毎週決まった時刻に「スマぴこ」がゴミの日をお知らせします。

  • ifLink連携イメージ

以下の特徴を活かし、あらゆる情報を「スマぴこ」から柔軟にかつ確実にお客さまにお届けします。何かお客さまにお知らせしたい情報がある場合には、「スマぴこ」をアウトプットツールとして連携可能です。

  • お客さまからの操作は必要なく、スマぴこが自発的に発話

  • テキストデータがあれば好きな文章を発話可能

  • 毎日通る&気付かれやすいキッチンという設置個所

  • 無線LAN接続可能で家中の機器と連携可能

商品に込めた想い:IoTガス警報器開発プロジェクト

 大阪ガスでは1980年からガス警報器を販売し、これまでも様々な改良や機能追加を行ってきました。近年、生活スタイルの多様化やデジタル技術の発展、多発する異常気象による災害などお客さまを取り巻く環境が変化してきています。そこで、緊急時だけでなく日常的にお客さまのお役に立てる警報器を開発することによって、より安全で安心な暮らしを提供したいとの想いから、インターネット接続により多彩な情報を自発的にお知らせする「スマぴこ」を開発するに至りました。

開発秘話

 「スマぴこ」の開発にあたって、「発話のタイミング」が重要でした。スマぴこが受信した情報を確実にお客さまにお届けするためには、お客さまがスマぴこに近づいたときに発話させる必要があります。そこで、スマぴこに人感センサを搭載し、人が近づいたときに発話させる仕組みを考えました。
しかし、この人感センサの検知範囲の設定が難しく、検知範囲を設置高さから床まで広くとるとお掃除ロボットに反応してしまい、設置高さ付近のみ狭くとると子どもに反応しないという不具合が生じました。最適な検知範囲に設定するべく、何度も実証実験を繰り返し、検知範囲の分析を行いました。その結果、最適な設置角度を突き止めることができ、現在の設計のように人をうまく検知することが可能となりました。
 また、商品化前にモニター宅300件で実証実験を行い、サービス内容のアンケートを行いました。その結果、家族の帰宅通知や雨雲速報等生活に密着したサービスが求められていることがわかりました。そこで、モニターの意見を受けてサービス内容を精査し、日常的にお客さまのお役に立てる警報器として、2020年8月、アイデアから約4年を経て「スマぴこ」が発売されました。

プロジェクト名は、IoTガス警報器開発プロジェクト

活動参加メンバー:スマート技術開発チーム

私にとってのコミュニティの魅力

異業種の方と触れ合うことで、製品同士のつながりや新たな発想を得られる点が魅力だと感じています。

展示説明動画


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お問い合わせ先:お問い合わせ/大阪ガス (osakagas.co.jp)