鉄瓶は万能？お湯の味
ストーブの上でしゅんしゅんと静かにお湯が沸いている。
そんなシチュエーションに憧れて、南部鉄瓶に憧れた。
夫が古道具屋で買ってくれた南部鉄瓶。
さっそくストーブにかけました。
やかんのようにやかましく、沸いた、沸いた、と主張することなく、
静かに静かにお湯が沸いている。
静かで温まる冬の時間。
しばらくわかしてお湯の味はいかがでしょう。
不味いです。
とても不味いです。
ゲキ不味、鉄の味がこれでもかとします。
鉄瓶で沸かしたお湯を飲むと鉄分補給になるといいますが、
沸かし過ぎると鉄が出過ぎてひどい味になります。
長いこと沸かし続けても味が変わらないのはステンレス。
ステンレスも捨てた物ではありません。
では、鉄瓶はよくないのかというと、これまた鉄瓶によって違うのです。
なぜか、小さなさびさび鉄瓶の白湯はまろやか美味なのです。
我が家には二つの南部鉄瓶があります。
一つは夫が買ってきてくれたきれいな鉄瓶。
もう一つは私が金物市で買った古道具の小さなさびさび鉄瓶。
中を見るともっとよくわかるさび具合。
偶然訪れたお客様宅で、小さな鉄瓶が火鉢にのってい、とても趣ある様子に見えました。そんな落ち着いた生活がしたいと買ってしまった小さな鉄瓶。
（金物市にはこの鉄瓶しか置いていなかったので、さびがあっても使っていくうちに何とかなるだろう、と安直に買った。後から夫に聞くと、さびさび鉄瓶は綺麗な鉄瓶の倍以上の値段だった。）
朝の白湯が体にいいというので、朝一でストーブにかける。
白湯、美味しいです。
それまではステンレスのやかんしかなかったので、「お湯はお湯」と思っていましたが、鉄瓶のお湯（白湯）はまろやかで美味しいです。
鉄がいい味出してます。
（ステンレスのお湯は固い！）
さびさびの鉄瓶を何度も洗い、
緑茶を煮出すといいと書いてあったので何度もお茶で煮て洗い、
そんな私を不憫に思って買ってきてくれたきれいな鉄瓶。
なのになぜか、さびた小さな鉄瓶の方がお湯が美味しい。
（沸かしたてを比べても、小さな鉄瓶の方が美味しい）
両方の鉄瓶とも古道具を買ったもので、どこで誰がつくったものか、どのような人の手にわたってきたものかなどはわかりません。
参考までに、南部鉄瓶を扱っているお店のHPをリンクしておきます。
お湯の味が違う理由など、わかる方はコメントいただけると嬉しいです。
道具はどれも同じ、
というわけではないのですね。
作られた過程、使われてきた過程で味が違います。
なんだか不思議な気持ちになる、お湯の味です。
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