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なぜリハ職種が研究を行う必要があるのか、まとめてみた その2

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「なぜリハ職種が研究を行う必要があるのか?」の
前回の続きで、研究関連書籍3冊目から紹介します↓

A3.
・データ収集し分析し、説得力を持たせるために必要なプロセスのため
・診療・介護報酬の改定に活かされるため
・職域拡大につながるため
(編著:山田実 先生)

→そう考えると、自身の病院のFIMやBI等の全体像を今一度、しっかり整理することは大変有益ですよね。


A4.
今から半世紀前(1950年頃)はRCTで使用される二重盲検が否定されており、「三た論法」が使用されることがありました。さて、リハビリテーション領域での科学性はどうでしょうか。本書が読者に貢献できれば望外の幸せです。

※三た論法とは?
 結論(結果論)を用いて証明したとする方法で「使った、治った、効いた」で判断すること。(編集:高橋仁美 先生)

→半世紀経つ今でも、そのニュアンスや発言(結果が良くなった=私の方法は間違ってなかった等)を現場で聞くことがあります。これは、リハ職種業界が治療効果を論文等で見える化し、情報を使うことを受け継いできたのであれば、本来三た論法はなくなったと思います。歴史を繰り返さないためにも、研究を作る、使う、必要があるのだと認識した本でした。


A5.
一部の誤解として「患者のナラティブ情報は個々で異なるため、エビデンスに当てはまらない」とあるが、現在では、ナラティブ情報も質的に収集することができるため、適用可能な情報も多くある。(監修:中山健夫 先生)

→僕も「臨床には個別性があるため、論文の内容が当てはまらない。」と聞いたことがありますが、それをどこまで適用できて、どこからが適用が難しいのかを明確にする必要があります。調べたうえで話すためには、論文の情報収集する過程は必須です。


A6.
「臨床をよりよくするために行うこと」である(著者:友利幸之介 先生)。

→研究を本気でされている方は、綺麗事ではなくて、本当にそのために実施されています。作業療法分野は曖昧で、アイデンティティ・クライシス(自己喪失)に陥ることがあると書かれていますが、そこから改善していかないと、と強い思いを感じる1冊でした。


書籍から「研究を行う意義」を読み解くと、深いことばかり記載されてましたので、今後に活かしたいですね!

次回も書籍を用いて、同じテーマを投稿します!

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