見出し画像

「人の役に立つ」のハードルが下がる

「役に立つことを発信すると良い」とか「人に求められているコンテンツを提供しましょう」と言われると、なんだか「書きたかったこと」がしぼんでいくような、息苦しい感じがしてしまうことがありました。

それってなぜだろう?と考えてみると、自分の心や感受性が「使われている感じ」がするからではないかと思います。

なんでもかんでも「有用かどうか」で区切らないでほしい!そもそも役に立とうと思って書いてないし!自分のためだし!みたいな気持ち。きっと、ありのままの自分を誰かにいいねって言ってもらいたかったんでしょうね。

でも、今はそういう気持ちがあまりなくなってきました!

それは自分が自分に対してやってあげればいい、しかも人に期待するより確実!ということにある日ふと気づいたからです。(こういうことを当たり前にわきまえている方々って大人だな〜と思います。)

ここで改めて、オープンな場にわざわざ想いを放つ理由を考えてみました。

やっぱり誰かに何かが届いて(響いて)ほしい、「自分のため」が「誰かのため」にもなったらうれしい。という想いが残ります。

本当は人の役に立ちたかったんですね。な〜んだ!笑

最近は「認められたい」オバケに惑わされず、この気持ちをまっすぐ取り出して表現することを心がけています。

(ありのままを認められたい気持ちは無碍にせず、ふさわしい場所でしっかりやった上での話です。)

そうすると、心なしかきちんと記事を読んでいただくことが増えたような。コメントやフォローも!ありがたいです。

ここから先は「役に立つ」を心がけてはじめて気がついたこと、「役に立つ」について誤解していたことをいくつか書いていきます。

情報収集の対象になる必要はない

役に立つ記事=知的で有益な「情報」を書くこと、何かの専門家でなくちゃ!大変!と思っていましたが、必ずしもそうじゃなくていいんですね。

「気持ちが軽くなった」「感動した」「あたたかい気持ちになれた」「やる気が出た」みたいな、ポジティブな感覚を与えることもその中に含まれているんだな〜とわかってきました。

noteには「有益さ」よりもそういう読後感の良さに価値を置いている方が多い印象です。

マーケティングではなく「あたたかみ」のために

オンラインだとなぜかすっ飛ばしがちなステップですが、読み手の顔を想像することはやっぱり大事だな〜と思います。

ここで言いたいのは、マーケティング的な意味からではなく「あたたかさ」のためです。

届けたい「誰か」を想像すると、嫌な気分にさせるのはやめようと思いとどまるし、独りよがりな内容を避けられます。

そこに宿るのは、思いやり、配慮、人のいる「あたたかさ」。

何かすごいことを言わなくても、どこかで誰かが暮らしている。一人じゃないって思えること。その「あたたかさ」が伝わるだけで十分じゃないでしょうか。

え、それだけ?と思われるかもしれませんが、意外とそれだけのことに人は生かされていたりしますよ!

例えばわたしの場合、毎朝出勤するときに、いつも同じ時間・場所ですれ違う人が何人かいます。その人たちとは直接ことばを交わすわけではありませんが、わたしの朝をいろどる登場人物として少なからず愛着を持っています。

「あ、またいた」「あれ、今日はいつもより遅くない?寝坊したのかな」「この人のファッション好きだな〜」「仕事は何をしているんだろう」「あのカップル喧嘩することあるのかな〜」

こんなふうに「心の中では」ちょっとした交流が起きているとさえ思うし、もし引越しや転職などですれ違わなくなるとしたら、場合によっては寂しさを覚えるかもしれません。

みなさんにも身に覚えがありませんか?苦しいときこそ、わたしはこういう「あたたかさ」に救われてきました。

いいね!やスキ!を表明することも

人前に立つ仕事をする前は全く気づかなかったことですが、リアクションすることも一つの贈り物だと思います。

以前は「わたしの意見なんかもとめられていないだろうな(その他大勢の感覚)」と思ってわざわざ感想など言わない人でしたが、いざ自分が提供する側になると、フィードバックのありがたさがよくわかりました。

よく考えたら当たり前ですが「よかった」と思ってるだけじゃ伝わらないし、発信する側としてはつづけられなくなりますよね。(それこそ求められていないと判断する)

なので、今日は投稿を考える余力がないな〜というときは、代わりにできることとして、いろんな方の投稿を読んで「スキ」や「いいね」を表明しています。

基本的に「すべての表現は尊い」「みんなちがってみんないい(by 金子みすゞ)」とも思っているので、誰かの表現や創作を後押しできるのは自分にとってもうれしいことです。

これからも出し惜しみせず表明していきたいです。

以上、わたしにとって「人の役に立つ」のハードルが下がったお話でした。

参考にしていただけたら幸いです。

この記事が参加している募集

#noteのつづけ方

38,533件

サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡