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手が大きくなったら

ある日、お友達と喧嘩してなかなか泣き止まない新一年生がいて、しょうがないので、その子だけ別室に連れて二人でお弁当を食べることにしました。

まだまだあどけなさが残る、お姫さま気質のある彼女。別室へ行くことになった途端けろっと元気になり、おにぎりをほおばりながら「お母さんのおにぎりは美味しいんだよ。」「手が大きくなったら、上手につくれるんだって。」と教えてくれました。

そうか〜、なかなか愛情たっぷりに育てられているのね。

お母さんとそういうやりとりをしている情景、その温度感がしみじみと伝わってくるようで、こちらまでうれしくなりました。

心を込めて丁寧に取り組めば、日々の些細なことでもここまで深い印象を及ぼすことができるんですね。しかも、波紋のようにじんわりと周りの人へ広がっていく。

あらゆる物事に目で見る以上の深みと広がりが宿っていること、それを十分味わってもらえるよう、わたしの日々の授業も素朴なものでありたいです。


サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡