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ボロ折り畳み自転車改造物語

この夏、ボロ折り畳み自転車の改造に勤しみました。

本当はFUJIのHELIONという素敵なミニベロを買おうとしていたのだけれど・・・グッと踏みとどまって、こうなりました。

改造してみたらもう、うっきうきの毎日になったので、一記事に全部盛り込むスタイルで語らせていただきます。

わたしの自転車歴

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実は学生時代、7万円近くするええチャリ(ロード)に乗っていました。競技にも使われるような、軽くてほっそい、ヴィンテージのフレームです。あまりにも軽いので、するすると山を登れたりもしました。

しかしながら、社会人になり、東京へ引越すと、ほとんど乗る機会がなくなってしまいました。

そしてとうとう、度重なる引越し&断捨離の末に、手放すことにしたのです。今からしてみれば、すごくもったいないことをしました。

コロナ禍にやってきたボロ自転車

その後、とにかく引越し多めな人生だったというのもあり、自転車は買わないようにしていましたが、昨年、コロナ禍で「時差通勤」の話が出たときのことです。

「自転車通勤にすれば、いつも通りの時間に通えるんじゃない?」
「自転車持ってないなら、うちで余ってるのあげるよ!」

というわけで、同僚の先生に自転車を譲っていただきました。

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その方もまた、どなたかに譲っていただいたものだそうで、既にかなりの年季が入っておりました。

駐輪代爆上がり事件

「次の自転車を買うまでのつなぎとして使わせていただこう」と思ったのですが、そんな姿勢が良くなかったのでしょうか。

去年の夏休みにやらかしてしまいました!

自転車を駅ビルの駐輪場(割高)に停めていたのをうっかり忘れてしまい、

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駐輪代が11,900円になってしまったのです!!

10日間分とはいえ、0が一つ多い!?にわかに信じられませんでした。

このまま放置しておくわけにもゆかずに、泣く泣くお支払い。これは、誰のせいにもできません。下手したら、新しい自転車が買えるくらいでした・・・。

そこまでして取り返した自転車、もう無碍にはできません。反省の意を込めて、しばらく付き合っていくことに決めました。

一年後の決心。ボロ自転車を再生する!

それから丸一年が経ちました。冒頭にも書いたとおり、そろそろ新しい自転車(Fuji Helion)を買ってもいいかな〜と思っていたのですが、これまでの反省をふまえると、どうしても身の丈に合っていない感は否めません。

そこで、いま持っている自転車にお気に入りのパーツを施して、好きな雰囲気に変えてみたらどうだろう?と思い至りました。

この自転車を譲ってくださった方が、手入れしながらモノを大事に使う方なんですよね。それに、以前ええチャリを購入したのもヴィンテージ感が気に入ったからでした。

じゃあ、このボロ感は願ったり叶ったりじゃないか?サビてるのがいい味になるようにしたらいいのでは?

買ったほうが早い?いえいえ、早くなくていいんです。夏休みだし、ボロだからこそ、思い切って遊べるんです!

というわけで、「お金に物を言わせない」「身の丈に合った実用車」をコンセプトにつくりかえをはじめました。

前カゴを外す

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まずは、いらないパーツを外すところから。

錆びてて、割れてて、荷物がそんなに入らなくて。何気にずっとストレスだった前カゴ。買い物が嫌いになりそうな勢いでしたので、潔く取っ払ってみました。

これだけで、ちょっとすっきり!今後の改造計画の見通しが立ちました。カゴ問題については、後ほどまた取り上げます。

サドルとハンドルグリップを交換

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破れていて、中のスポンジが見えちゃっていたサドルを、好きなもの(¥2,250)に交換しました。それに色を合わせて、ハンドルグリップ(¥1,799)も交換。

ハンドルグリップの交換は、コツをつかめばけっこう簡単でした!水に濡らしながら作業するのがポイントだそうです。

こうなってくると、フレーム(車体)の色とのバランスが気になってきますね。この時点で、フレームの塗装を考えるようになりました。

ペダルとスタンドを交換(お店で)

ペダルのホームセンター感をなんとかせねば!というわけで、こちらのペダルに交換しました。

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MKS(三ヶ島)のペダル「IC-Lite」

モノタロウで¥1,990でした。

選び方が難しかったですが、素敵な完成車を(大抵パーツの詳細が載っている)参考に、身の丈とも相談しながら決めました。

ペダル交換もまた、ネジを回す方向など、ちょっとしたコツが要ります。

しかもこれはボロ自転車。固着していてびくとも動かせなかったので、さすがにお店の人に頼みました。万力をつかってなんとか外せたそうです。

ついでに、ぐらぐらのサビサビだったスタンドも新調しました!

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スタンド代+もろもろ工賃=¥3,000

街の自転車やさん、ありがとうございました。

フレーム(車体)を塗装

いよいよ大がかりな作業に着手!パーツを外したり組み立てたりするのはハードルが高いので、スタンドで立たせたまま(そのためのスタンド交換)刷毛と細筆で塗ることにしました。

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やすりがけして、非鉄バインダーを下塗りして、水性の塗料を2回重ね塗りします。

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Day 1 にわか雨
Day 2 かんかん照り

という具合で、なかなかハードでしたが、雰囲気がグッと変わったので塗ってよかったです◎

こちらの塗装やさんのサイトを参考にさせていただきました。


自転車1台分の塗り替えセットというのがあって助かります!色も豊富だし、手順もわかるしで、とても親切です◎

タイヤ交換?いえいえ、虫ゴム交換!

実はずーっと前輪の調子が悪かったんです。パンクしていないのに、空気を入れても一晩経ったらすぐに抜けてしまいます。

これを機に、クラシカルなスキンサイドタイヤに交換だー!!と思ったのですが、ちょいと大がかりだし、するにしても、それまでは快適に乗れるようにしておきたいものです。

そこで原因を調べてみたところ、虫ゴムが傷んでいるということがわかりました。

虫ゴムって何だ!?初耳です。

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簡単に言ってしまうと、空気の逆流をふせぐための、バルブに履かせるストッキングみたいなものです。

100均やホームセンターに売っていて、その日のうちにあっという間に交換できてしまいました。なんだ、こんな簡単なことだったの!?

思いもよらぬところで、スキルアップいたしました。

せっかく直ったので、タイヤはしばらくこのままでいきます。

後ろカゴ(木箱)を取り付ける

前カゴを外したので、後ろカゴを取り付けることにしました。

なんとなく「配達する人」に憧れがあったので、後ろがいいなと思って!!

まずは、リアキャリアを取り付けるところからです。はやく付けてみたくて、塗装前にやってしまいました。

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モノタロウで¥1,190でした。

そして、木箱。

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木箱はコーナンの組み立て式木製BOXの浅型(¥767)に、アンティークワックス(¥2,068)を塗り込んでつくりました。固定方法は今のところ結束バントで様子見です。

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実際に使ってみると・・・お米5キロを楽々に運べました!!

前カゴだったらぐらついて仕方がない【トイレットペーパー+ワイン+牛乳+玉ねぎ】みたいな重たいラインナップも、後ろカゴなら平気です。

嫌いになりそうだった「買い出し」が、うっきうきの時間に変わりました。何か運びたくて仕方がない毎日です!

知られざるリアキャリア(荷台)の世界

荷物の固定方法、荷台の活用法などを調べているうちに、すっかり、後ろカゴ・荷台・リアキャリアの世界に魅了されてしまいました。

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(かっぱ橋道具街で発見)

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カラフルなプラカゴを取り付ける人、段ボールを活用する人、謎の枠を取り付けている人。

持ち主の個性や生活が見えて、それがたまらなく愛おしいです。

最近は、街で素敵な使い方に遭遇すると、つい激写してしまいます。

マクラメ編みのドリンクホルダー

わたしが自転車に乗るのは、主に仕事の行き帰りです。「仕事終わりの一杯」ということで、コンビニコーヒーを飲みながら帰りたくなる時が結構あるのですが・・・

この仕組みを利用して

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マクラメ編みで、コンビニコーヒー用のドリンクホルダーもつくってみました。

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耐久性はどうなんでしょうかね。しばらく使ってみます。

今後のカスタム計画

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意図したわけではありませんが、やたらと森が似合う感じになってしまいました。

クラシカルな雰囲気が好きなので、できればパーツはシルバーに変えたいなと思っています。特にハンドル。さびさびなので。泥除けもボコボコだから外したいです・・・。

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(ちなみに今、木箱の荷物を抑えるネットを編んでいるところ)

でも、あんまりやり過ぎるのもな〜と思うので、いったんここら辺で落ち着くことにします。

あとは、使ってみて不便を感じたり、気になるところがあったらその都度直していく予定です。

生き物のように成長する姿を、今後ともお楽しみください!

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