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誤解に繋がる理解のされ方

最近、発達障害についての理解が深まっているのは嬉しい。
だけど、その理解が変な方向に向かってると感じることが多々ある。

職場やプライベートで周りに迷惑をかける人がいると「〇〇さん、発達障害なんじゃない?」って発言もよく聞く。
好意的に受け取れば「問題行動は、その人の性格ではなくて障害だったら仕方ないよね」と理解する姿勢を見せてくれているのかも知れない。

でも、それって、その人がちゃんとお医者さんに診断されてるわけじゃないよね?って場合が殆どな気がする。
周りの人が勝手に診断名を付けることで

発達障害=性格に問題ある人
性格に問題ある人=発達障害

にされていることが多いのには愕然とする。

健常脳の人達も発達障害の人達も、一人一人みんな違っていて、性格の良し悪しは必ずしも障害の有無で決まるわけじゃない。
私自身、発達障害(ADHD)を抱えている当事者ではあるけれど、決してそれを言い訳にはしたくない。
迷惑かければ「ごめんなさい」だし、自分が得意なことでは人の役に立ちたいと思っている。

私の発達障害を知らない人が、誰か問題ある人を発達障害と決め付けた発言をした時に私は、

「私、実は発達障害だよ。だから、できないこともあるけど、できることで頑張って役に立ちたいし、努力してる。
実際、仕事で信頼してくれている人もいるし、周りと良い関係を築けてきたことも多い。
発達障害といっても、それぞれ症状も性格も違うからね。
だから、問題行動を起こす人が必ずしも発達障害とは限らないよ。」

と説明する。
そうすると、相手は平謝りをする。
でも、私は相手を責めたくてカミングアウトするのではなく、世間に誤った認識を広めないため。
もちろん、カミングアウトできない状況もあるだろう。
このような誤った認識を持った人が多いことで、隠して生きなくてはと思っている人もいると思う。
また、家族に発達障害の人がいるのに、知らないとはいえ、こんなことを言われて不快に思う人もいる。

なので、私自身はカミングアウトできる時はして、発達障害に対しての間違った理解を少しでも無くせればいいなぁと思っている。

きちんと診断するのはお医者さん。

なので、その人の言動だけで素人が診断するのは避けてほしいと常に思う。

理解してもらえるのはありがたい。
ただ、その理解が変な方向に歩いていって、偏見、誤解に繋がらないことを願っている。

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