松山のじいちゃん

出来ん理由を並べるより、どうやったら出来るんか考えてみる…

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    国立国会図書館デジタルコレクション 家訓    貞享四年  1687 君子訓   元祿十六年 1703 大和俗訓  寶永五年  1708 樂訓    寶永七年  1710 和俗童子訓 寶永七年  1710 五常訓   正徳元年  1711 家道訓   正徳元年  1711 養生訓   正徳三年  1713 文武訓   享保元年  1716 初学訓   享保三年  1718

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ベルツの日記を読む

 安倍能成選集 第3巻より ベルツの日記、は見つからず…

    • 送葬のフリーレンに見える・益軒十訓 02

      6.村の英雄 ○ ヒンメル 「アイゼンは、辛く苦しい旅がしたいのかい?」 大和俗訓 心術下 三十七  昔、二人、同じ船に乗りて行くに、一人は性、急なり。 日和悪しく、船の遅きを苦しみて、昼夜、心を悩まし、形かじけたり。 一人は、性、穏なり。 船の遅きを苦しまず、よく食し、安く寝て、顔色美し。 其の所に着きしかば、二人、一時に陸にあがる。 此の間、船の遅きとて、心を苦しめし者、何の益あるや。 唯、自ら苦しめるのみ。 是れ、心短き人の勤めとすべし。 天下の事、我が力に為し難き

      • 送葬のフリーレンに見える・益軒十訓 01

        1.旅の終わり ○ 勇者ヒンメルの葬儀から物語は始まる。 益軒十訓 「人聖人にあらず」との数箇所の記述より、ある者の死後、言葉や行ないを幾年も善し悪しを試されてなお、傳えられる者なのかと考える。 少なくとも生きとる人は、賢人であっても間違う事有りとあり。 勇者から聖人になる過程を表現しとるように見える。 大和俗訓 為学上 二十五 人聖人にあらず、何ぞ事毎に善を盡さんや。 大和俗訓 為学下 二十二 凡そ、人聖人にあらざれば、必ず、悪しき生れつきの癖あり。 大和俗訓 心

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        記事

          やさしいみち 1

          一年を 分てば、陰陽となり、 又、分てば、春夏秋冬四時となるが如し。 大和俗訓 爲学上 一 より。 少し易経を考えてみる。 易は、やさしい 経は、縦糸、みち 卦で見ると 陰陽 春夏秋冬の四時 も一つ、分かてば こんな感じかと

          修正作業、書き間違え多し…

          修正作業、書き間違え多し…

          養生訓 巻第八 鍼 灸治

          鍼 一  鍼をさす事はいかん。 曰くく、鍼をさすは、血氣の滞をめぐらし、腹中の積をちらし、手足の頑痺をのぞく。 外に氣をもらし、内に氣をめぐらし、上下左右に氣を導く。 積滞、腹痛などの急症に用いて、消導する事、薬と灸より速なり。 積滞なきにさせば、元氣をえらす。 故に正伝或問に、鍼に瀉あって補なしといえり。 然れども、鍼をさして滞を瀉し、氣めぐりて塞らざれば、其のあとは、食補も薬補もなしやすし。 内経に、かく々の熱を刺すことなかれ。渾々の脈を刺事なかれ。 鹿々の汗を刺事なか

          養生訓 巻第八 鍼 灸治

          養生訓 巻第八 育幼

          一  小児をそだつるは、三分の飢と寒とを存すべしと、古人いえり。 いう意は、小児はすこし、うやし、少ひやすべしとなり。 小児にかぎらず、大人も亦かくの如くすべし。 小児に、味よき食に、あかしめ、きぬ多くきせて、あたため過すは、大にわざわいとなる。 俗人と婦人は、理にくらくして、子を養う道をしらず、只、あくまでうまき物をくはせ、きぬあつくきせ、あたため過すゆえ、必病多く、或は命短し。 貧家の子は、衣食ともしき故、無病にしていのち長し。 二  小児は、脾胃もろくしてせばし。 故

          養生訓 巻第八 育幼

          養生訓 巻第八 養老

          一  人の子となりては、其の親を養う道をしらずんばあるべからず。 其の心を楽しましめ、其の心にそむかず、いからしめず、其の時の寒暑にしたがい、其の居室と其の寝所をやすくし、其の飲食を味よくして、まことを以て養うべし。 二  老人は、體氣おとろえ、胃腸よわし。 常に小児を養うごとく、心を用ゆべし。 飲食のこのみ、きらひをたづね、其の寒温の宜しきをこころみ、居室をいさぎよくし、風雨をふせぎ、冬あたたかに、夏涼しくし、風寒暑湿の邪氣をよく防ぎて、おかさしめず、つねに心を安楽ならし

          養生訓 巻第八 養老

          養生訓 巻第七 用薬

          一  人身、病なき事あたはず。 病あれば、医をまねきて治を求む。 医に上中下の三品あり。 上医は病を知り、脈を知り、薬を知る。 此の三知を以て病を治して十全の功あり。 まことに世の宝にして、其の功、良相につげる事、古人の言のごとし。 下医は、三知の力なし。 妄に薬を投じて、人をあやまる事多し。 夫薬は、補瀉寒熱の良毒の氣偏なり。 その氣の偏を用て病をせむる故に、参ぎの上薬をも妄に用ゆべからず。 其の病に応ずれば良薬とす。 必其のしるしあり。 其の病に応ざぜれば毒薬とす。 たゞ

          養生訓 巻第七 用薬

          養生訓 巻第六 擇醫

          一  保養の道は、みづから病を慎しむのみならず、又、医をよくえらぶべし。 天下にもかえがたき父母の身、わが身を以て庸医の手にゆだぬるは、あやうし。 医の良拙をしらずして、父母、子孫、病する時に、庸医にゆだぬるは、不孝不慈に比す。 おやに、つかうる者も、亦、医をしらずんばあるべからず、といえる、程子の言、うべなり。 医をえらぶには、わが身、医療に達せずとも、医術の大意をしれらば、医の好否をしるべし。 たとえば書画を能せざる人も、筆法をならいしれば、書画の巧拙をしるが如し。 二

          養生訓 巻第六 擇醫

          養生訓 巻第六 愼病

          病を愼しむ 病は生死のかかる所、人身の大事なり。 聖人の愼しみ給う事、うべなるかな。 一  古語に、常に病想を作すと。 いう意は、無病の時、病ある日のくるしみを、常に思いやりて、風寒暑湿の外邪をふせぎ、酒食好色の内欲を節にし、身體の起臥動静をつつしめば病なし。 又、古詩に曰く、「安楽、常に病苦の時を思う」と。 云う意は、病なくて安楽なる時に、初病に苦しめる時を常に思い出して、わするべからずとなり。 無病の時、慎ありて、恣ならざれば、病生ぜず。 是れ病おこりて、良薬を服し、鍼

          養生訓 巻第六 愼病

          養生訓 巻第五 洗浴

          一  湯浴は、しばしばすべからず。 温氣過ぎて、肌開け、汗出で、氣、ヘる。 古人、十日に一たび、浴す。 うべなるかな。 ふかき盥に、温湯、少し入れて、しばし浴すべし。 湯、あさければ温過ぎずして氣をヘらさず。 盥ふかければ、風寒にあたらず。 深き温湯に久しく浴して、身をあたため過すべからず。 身、熱し、氣上り、汗出で、氣、ヘる。 甚だ害あり。 又、甚だ温なる湯を、肩背に多くそそぐべからず。 二  熱湯に浴するは、害あり。 冷熱は、みづから試みて沐浴すべし。 快にまかせて、熱

          養生訓 巻第五 洗浴

          養生訓 巻第五 二便

          一  飢えては、坐して小便し、飽きては、立ちて小便すべし。 二  二便は早く通じて去るべし。 こらえるは、害あり。 もしも、不意に、いそがしき事出来ては、二便を去るべきいとまなし。 小便を久しく忍べば、たちまち小便ふさがりて、通ぜざる病となる事あり。 是れを轉脬と云う。 又、痳となる。 大便をしばしば忍べば、氣痔となる。 又、大便をつとめて努力すべからず。 氣上り、目あしく、心さわぐ。 害多し。 自然に任すべし。 只、津液を生じ、身體をうるおし、腸胃の氣をめぐらす薬をのむべ

          養生訓 巻第五 二便

          養生訓 巻第五 五官

          一  心は人身の主君なり。 故に天君と云う。 思う事を司る。 耳目口鼻形、形は頭身と手足なり、此の五は、聞くと、見ると、嗅ぐと、物言い、物食うと、動くと、各々、其の事を司る職分ある故に、五官と云う。 心のつかい物なり。 心は、内にありて五官を司る。 よく思いて、五官の是非を正すべし。 天君を以て五官をつかうは、順なり。 五官を以て天君をつかうは、逆なり。 心は身の主なれば、安楽ならしめて苦しむべからず。 五官は天君の命をうけ、各々官職をよく勤めて、恣なるべからず。 二  常

          養生訓 巻第五 五官

          養生訓 巻第四 色慾を慎む

          一  素問に、腎は五臓の本といえり。 然らば養生の道、腎を養う事をおもんずべし。 腎を養う事、薬補をたのむべからず。 只、精氣を保ちてへらさず、腎氣をおさめて動かすべからず。 論語に曰く、わかき時は血氣方に牡なり。 之を戒め色に在。 聖人の戒守るべし。 血氣さかんなるにまかせ、色慾をほしいままにすれば、必ず、先づ、禮法をそむき、法外を行い、恥辱を取て面目をうしなう事あり。 時過ぎて後悔すれどもかいなし。 かねて、後悔なからん事を思い、禮法をかたく愼むべし。 況や、精氣をついや

          養生訓 巻第四 色慾を慎む