井戸乃蛙

自分のSCUBAダイビング人生を見つめ、自身に「問い」を立て諸々に自問自答しています。…

井戸乃蛙

自分のSCUBAダイビング人生を見つめ、自身に「問い」を立て諸々に自問自答しています。「井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の青さを知る。」誇れる肩書は有りません。人生の大半をダイビングに費やしてもまだ、新しい発見があるのが日々、楽しいです。緩くお付き合いいただければ幸いです。

最近の記事

世界が、変わり始めようとしている。

 米国で発展したレクレーショナルダイビングと本質を守ってきたヨーロッパのダイビングが融合して、ダイビングが変わり始めている。 無重力感覚を磨くと今までと違った水中が見えてくる。 無重力スタイルのセンスがダイバーの翼になる。 ダイバーが翼を手に入れると、世界が変わり始める。  人には見えない「もの」を見る力がある。例えば、妙心寺の枯山水など水が無いのに水があるように、山が無いのに山が見えたりする想像や妄想とは違う何かが感じられる世界観だ。特に日本人は見えないものを見る力が生

    • 人が「教えること、学ぶことの難しさ」とは?

      う~ん。備忘録になっているかも・・。 ダイビングの事業者支援を小さくやっていますが、その中でスタッフ教育などの相談を受けることが何度かあります。いつも思うのですが・・・正しい答えなどは、ある筈はないのですが・・・永遠のテーマなんでしょうね~。と云う訳で今回は「教えること、学ぶこと」について少し書きました。 もしも楽しい職場を楽園と呼ぶのなら「楽園は探すものじゃない。楽園は作るもの」なのかもしれない。 教えること、学ぶことには対面での「やり取り」がありますよね。そこで発生

      • ダイビング X ◯ ◯ で

        何故か連投してます。(笑) 現在、ダイビングショップ支援で小さな事業を継続している。そこで来週にZoomを使って、月一で行う構想会議なるテーマについて予習を兼ねて思考過程の記録として書くことにした。 次なる会議テーマは「ダイビング×◯◯で、新しい提供価値を考える」だがさて、どれぐらいの参加者がいるのか?そんなことを考えながら思考の柔軟体操を試みています。 ◆まずは、老害からの記憶の整理  過去にもダイビング×◯◯は存在したと私は思っている。古くはダイビングとスキーを主

        • 海外から見た日本のダイバー

          こんにちは。世間は秋の気配ですね。  さて、今回は「海外から見た日本のダイバー」と云ったテーマで、少し書いてみようと思います。基となるのは、8年前に海外ダイバー受け入れ調査で海外ダイバー観光関連の資料を調べていた時に入手したテキストを使って書いています。さて、フランスから見た日本のダイバーは・・・? ◆海外フランスから見た日本のダイバー 日本ダイバーの特徴  規則正しくて傷つきやすい。ダイバーの装備が、しっかりしていて水中スキルは中ぐらいのレベル。噂どおり日本のダイバー

        世界が、変わり始めようとしている。

          形から型へ、その先にあるもの

          こんにちは。先日より私の拙文にお付き合いいただきありがとうございます。今回は趣やら手段とはなど解り辛い抽象的な拙稿の最終回となります。少しだけお付き合いいただければ幸いです。 【急がば磨け、型の道】 形は型ではない。 形は直ぐに出来るもの。 形は手段。←始めるところ 形に囚われると型なしである。 型は形ではない。 型は直ぐに出来ないもの。 型は目的。←道程 型は磨くことで生まれる。 磨く行為が道となる。 道に終わりはない。 道は達する整域がある。 整域は他言するものでな

          形から型へ、その先にあるもの

          海中のゴールデンタイム

          こんにちは。さて、最近の投稿は抽象的と疑問を提起するような投稿が多かったので、今回は具体的な海の環境についての投稿をしてみます。 という訳で、ダイビングの楽しさをダイバーに与えてくれる魚たちの行動と潮汐に関係するお話です。まず、魚にとって海中は生活の場です。魚も生活するうえで行動のルーティーンがあります。学術的な見解や専門用語は学者さんにお任せするとして、ダイバーを楽しませるガイドダイバー視点で、そのノウハウをお話しすることにします。まず、魚の行動パターンは「食う、寝る、遊

          海中のゴールデンタイム

          遊びから趣を味わう世界へ

          ◆新しいカテゴリーが流行らない理由  日本のダイビングで新しいカテゴリーが何故、普及しないのか?を自問してみた。  人は新しい分野を覚えると習いたて分野の専門用語を多用する。 例えば、ある人は他の人には分かり辛い用語を使うことが「カッコイイ」と無意識に思っているのかもしれない。相手に聞きなれないカテゴリー専門用語を連発して、他の人が理解できないことを自分は知っていると言う「自己優越感」を楽しんでいるのかもしれない。その行動は、語り掛けている相手に言葉の内容を理解してもらうこ

          遊びから趣を味わう世界へ

          手段を目的にしないためには?

          前回は、スキル追求からの争いやマウントの話を社会の既成概念と固定観念を交えて書きました。正直、私も日本のダイビング社会の既成概念には迎合する一人でしたが、数年前からインバウンドダイバー(海外からの観光ダイバー)を意識するようになって、業界の常識や定説を疑うようになりました。今回は既成概念で出来た常識や定説から自分が解放されて、少し思うことを書いてみたいと思います。 ◆手段、目標、目的の違いとは? ↓下記はググってます。 手段は、目的や目標に向かって行う具体的な方法。 目標

          手段を目的にしないためには?

          スキル追求は争いやマウント取りを生むのか?

          前回は呼吸スキルについて、書きました。 今回は全般的なSCUBAスキルについて、思うことを書いて見ます。 ◆スキルの追求は「争いやマウント取り」を生んでしまうのか?について「問い」を立ててみます。  スキルの研究や追求を行うと必ずアンチテーゼが発生します。アンチテーゼには内容より揚げ足取りや感情的なアンチテーゼが多いように思います。ダイビングに関して、日本ではスキルの議論は向かない文化があると云う人もいます。  果たして、そうなのか?そのことは私にも分かりません。ただ

          スキル追求は争いやマウント取りを生むのか?

          SCUBA DIVING の呼吸法って?その②

          前回につづきSCUBAダイビングスキルの「呼吸法」について考えてみます。 ここからは、経験的な解説です。 言葉の表現で間違いやすい問題点。◇呼吸のトリミングって?  トリミングの和訳は?「切り取る、取り除く」やその他では「調整、整理」といった解釈になります。←う~ん、ますます解り辛い。  このようにダイビングで使われるカタカナ用語は、腑に落ちない用語がいくつかあります。日本で、最も浸透してないダイビングカタカナ用語が「バディダイビング」だと思っていますが、トリミングもな

          SCUBA DIVING の呼吸法って?その②

          SCUBA DIVING の呼吸法って?その①

           今回は、SCUBAダイビングスキルを身につけるために最初に習う「呼吸法」について考えてみます。 はじめに  我々はSCUBA呼吸というシンプルなスキルで、本当はとても大切なスキルでありながら、この大切なスキルの重要性を少し疎かにしていたのではないかと思うところから考えてみたい。  スクーバダイビングの呼吸法とは、レギュレーターと呼ばれる呼吸装置を使って水中で呼吸を行う技術のことです。このスキルは、とってもシンプルな行為なのですが、実は奥の深い難しいスキルではないかと思っ

          SCUBA DIVING の呼吸法って?その①

          看護師から聞いた「看護覚書」エピソードから感じた「物事の本質」とは?

          とっても久しぶりの投稿です。  長年、看護師として病棟で働いてきた人からの話である。 その話とは看護学校で最初に覚えさせられた「ナイチンゲール看護覚書」にまつわる話で、100年以上も前の文献に現代社会では当然ともいえる内容を沢山の時間を割いて行う授業に疑問を感じてはいるものの暗記できるほど強制的に覚えさせられ、早く医学的授業を受けたいと感じていたそうだ。 ここで、少し看護覚書のことを説明する。 看護覚書とは13項目からなる看護の注意点が書かれてある。 以下、その内容で、まず

          看護師から聞いた「看護覚書」エピソードから感じた「物事の本質」とは?

          「新しきが花」コロナ後を考える

          【コロナ禍からコロナ後の消費行動を考えてみる】 (人は習慣化を好む) コロナ禍が始まって半年が過ぎた。普段の生活習慣が変わったことは誰でも同じだ。例えば、私など休日はお気に入りのお店に行き外食を楽しんでいた。しかし、緊急事態宣言の解除があっても込み合っているので、わざわざ行かずに少し贅沢な惣菜を幾つか購入して家でくつろいで食べようと思うようになった。また月に2回ほど必ず行っていたレストランも行かなくなった。そこで「ふっと」振り返ってみると一月の習慣になっていた行動がコロナ

          「新しきが花」コロナ後を考える

          スキューバの書籍で思うこと

          コロナで始まった2020年も8月に入りました。  昨日、遂に2回目の沖縄緊急事態宣言が発表されました。社会活動の中で難しい舵取りが必要な時期だと実感する。  さて、このところ沖縄県では立て続けに潜水死亡事故が2件発生した。そこで少し思うことを書き残したい。  その事故内容については詳しくは公開されていないが、ニュースで読み取れば、どちらもヒューマンエラーが直接要因であることは分かる。 そこで業務者側からの自戒の意を踏まえてスキューバ関係の蔵書を取り出し「スキューバレス

          スキューバの書籍で思うこと

          オールドタイプからニューオールドタイプへ。

           日本のダイビングが変わろうとしている。いや変わらなければ、このまま衰退してしまうだろう。私が住む沖縄は、インバウンドの推進により世界中のダイバーが訪れている。そこで世界のダイビングを身近で見て感じるのは、WKPP(洞窟ダイビングから派生したダイビング技術やチームダイビングの考え方)ダイビング思想の影響を少なからず受けていると思う。では何故、日本のダイビングがWKPPダイビング思想の影響を受けていないか?を考察すると以下の課題と問題点が浮かび上がってくる。  日本はアメリカ

          オールドタイプからニューオールドタイプへ。

          ちょっと門外漢ですが・・。

           このところ本業分野で、まとめたい資料編集の作業を忙しくしています。それでも毎日のニュースチェックや国際情勢、政治経済情勢などには目を向けるようにしています。そこで気になるというか、腹の立つニュースが二つほどあっので、noteに書き残しておこうと思った次第です。  まず、一つが「違法薬物使用による逮捕者」です。最近、この手のニュースが多すぎます。それも連日的な感じなので、芋づる式に検挙されているのか?どうなのかは知りません。しかし、このようなニュースをメディアが朝も昼も晩も

          ちょっと門外漢ですが・・。