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親子で楽しむ移動美術館 第1回活動報告

2021年11月7日(日)、東京杉並区にある高井戸地域区民センターにて第1回移動美術館を開催しました。5組の未就学児とその保護者の方にご参加頂きました。今回のテーマは「秋」ということで秋にまつわる絵を鑑賞し、栗の創作をしました。その様子をご紹介します。

■鑑賞

初めて掛け軸を見る子どもも多かったので、まずは掛け軸に触れてもらうため、掛け軸を巻いてみるという体験をしました。親子で協力してとても上手に巻くことができました。

その後、江戸時代後期に大坂で活躍した画家、森徹山(1775-1841)が描いた「栗籠図」を鑑賞しました。子どもたちに何が描かれているか尋ねたところ、栗の絵であることはわかったようですが、籠いっぱいにつめられイガ栗についてはあまり意見が出ませんでした。

都会では本物の栗を見る機会はあまりないので、イメージがわかなかったのかも知れません。そこで、本物のイガ栗と見比べながら絵を見てもらいました。

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■創作

次は、いよいよ子どもたちがオリジナルのイガ栗を作る番です。都内の美術教室で子ども向けにアートを教える活動を行っているアーティスト・佐々木環美さんにご協力頂きました。

それぞれ自分の好きな色の折り紙を使って栗を作りました。ニコニコした栗、眠る栗、凛々しい栗など、色んな表情の栗が見られました。

イガの部分は細く切った折り紙や毛糸を使って表現しました。カラフルな配色にする子もいれば、バランス良く色調を揃える子もいて、それぞれの個性が見られました。

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■参加者の声

参加者アンケートによると小さな子ども連れの親子が美術館に行く頻度は多くて年に2・3回程度、全く行かないという方もいらっしゃいました。その理由として、「美術館内で静かにしていられない」という回答が最も多かったです。

移動美術館という取り組みを通じて、上記のような理由で鑑賞の機会を失っている親子にもっと気軽にアートを楽しむ場が提供できればと考えています。

また、「子どもと一緒に工作を楽しめて楽しかった」とのお声も頂きました。今後も、子どもたちが「また行きたい!」と思ってくれるような企画を考えて行きたいと思います。

■お問い合わせ

移動美術館に関するお問い合わせは以下のQRコード(NINE公式アカウント)または<ido.museum8@gmail.com>までお願いします。

移動美術館QRコード2


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