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identity academy 1期生が語るリスクマネジメント思考を学ぶ過程で起きた変化や気づき

identity academyと出会う前

「やりたいことが見つからない」「興味があることはあるが、それが果たして本当に自分のやりたいことなのか分からない」このような悩みを抱えている、もしくは抱えたことはありませんか。
 大学生は中学や高校といった閉鎖的な組織から、開放的な環境で学習することもあり、今まで見えていなかったものが見えてくることが多くなります。そのおかげで、自分の中で選択肢が増えるため、選択や決断を迫られることが増えます。

 私もまさに「やりたいことが定まらない」という悩みを抱えていました。そんな中で出会ったのがidentity academyという哲学の学校です。2ヶ月間という短い期間でしたが、identity academyでの活動は自分が自身の変化を実感できるほどの影響を私にもたしました。

興味関心の幅が広がるきっかけ

 一番の変化はアンテナを張る量が増え、興味関心の幅が広がったことです。academyではプロの方々から実践的な金融理論を学習しながら、チームごとにポートフォリオを作成します。ポートフォリオの作成にあたり、ボラティリティの計算方法や複数資産を合成した場合のリスクの分散効果を学びます。
 ただ私がポートフォリオの作成において一番時間を費やしたのは計算ではなく銘柄の選定でした。日々の株価の変動に一喜一憂する「投機」ではなく、長期的な視点を持った「投資」においては、仮説を持つことが重要になります。どの業界が、あるいはどの企業が今後成長していく可能性があるのかといった仮説を立てるために、必然的にインプットが必要でした。まず手始めに今まで一度も読んでこなかった日経新聞に目を通すことにしました。当然、最初は記事を読んでも、部分的にしか分からず要点を掴むことはできませんでした。しかし、academyの理事である森山さんの「最初は3割分かればよい」という言葉を思い出し、とにかく読むことを継続しました。

理論と実践の繰り返しにより興味関心の幅が広がる

 実際にポートフォリオの運用が開始すると、チームで選んだ株価の変動を毎日確認するようになり、なぜA株の株価は上がっているのに、B株の株価は下がっていくのか、など様々な疑問が湧いてきました。チームのメンバーと議論するにつれ、その疑問と日経新聞の内容がリンクするようになり、記事の内容を理解できるようになっていきました。日経新聞には市場の動向や経済の状況に関する記事が多いため、日経新聞を読んでいて今まで以上に社会的な動きを実感するようになりました。

 このように日々のニュースからインプットし、インプットした情報を基に、銘柄を選定し、株価の変動に対して自分なりの仮説を立てるといったアウトプットを行いました。インプットとアウトプットを繰り返すことで、3割しか理解していなかったことが繋がり、分からなかったことが少しずつ分かるようになり、一種の高揚感を感じました。そして次第に知的好奇心が高まり、自らインプットをし始めました。今振り返ると、この理論と実践を行き来する学習サイクルによって、私の興味関心の幅が自然と広がっていったのではないかと感じます。

ちょっとした感覚の違いを大切に

 興味関心の幅が広がることでやりたいことがより分からなくなってくるのではないかと思っていましたが、実はそうではないことに活動を通じて気が付きました。興味関心の幅が広がることで、積極的に情報を集めるようになります。このインプットの過程で分野により本を読むスピードや集中力に差がありました。そのちょっとした感覚の違いに敏感になることで自分のやりたいことを見つけるきっかけを掴めることを体感しました。

意思決定の精度を高めるのがリスクマネジメント思考

 このacademyでの活動を経て学んだことは、「徹底的に客観的な分析を行った後、最終的に決断するのは自分であり、最後は主観が頼りになること」です。ここでいう客観的な分析とは大きい、小さいといった感覚的な分析ではなく、定量的な分析を意味します。定量的な分析を行ったとしても、情報が不完全であるため、最後は自分の主観に頼らなければならないことが大半です。

 academyでのプロフェッショナルな方々とのトークセッションを通じて、主観に基づいた意思決定にも精度の違いがあると痛感しました。意思決定の精度を上げるためには経験による感覚が重要になってくるのは確かです。では経験が少ない若者の意思決定の精度を上げることはできないのでしょうか。

 私はidentity academyを通してリスクマネジメント思考を学ぶ意義はこの最終的な意思決定の精度を上げることにあると感じています。このリスクマネジメント思考を体得することが生涯を通じたキャリアにおいて自分のやりたいことを発見していく手立てになると今は考えています。


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