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伝統産業の大きな課題に挑戦するスタートアップ「キャディ」にJoinしました

2019年9月末日をもって株式会社マクロミルの執行役員/株式会社Centanの代表取締役副社長を退任し、10月1日より製造業の調達(受発注)プラットフォームを展開するスタートアップ 「キャディ株式会社」にJoinしました。

これまでお世話になってきた方々全員に直接報告することはできなかったので、noteで今回身を転じた背景等々をお伝えしたいと思います。

なぜマクロミルを辞めたのか?

前職であるマクロミルには2005年に入社をして以来、営業から始まり、営業企画や人事、PMIや新規事業開発、本体/子会社経営など様々な経験を積ませてもらいながらトータルで14年間走り続けてきました。

集合写真

(※壮行会有難うございました!年甲斐もなく号泣してしまいました...※)

直近はグループ全体の執行役員という立場で裁量と責任を持ちながら、自身が最も好きなBizDevやR&Dの領域を担当させてもらっていたので、大きな不満があるわけではありませんでしたが、あるキッカケがあって今年の初めにこの後の人生についてゼロベースで考えた結果、今回の決断に至りました。このnoteは、お世話になってきた皆様へのご報告という主旨なので、包み隠さずに自分を曝け出して記そうと思います。

私を支えると同時に囚われてもいた「反骨心」

最初から少し重たい話ですが...w
私と親交を深く持って頂いている方はご存知だと思うのですが、私は少年期から青年期前半のある個人的な経験を背景に、強い「反骨心」を持つようになりました。種々の理不尽や権力を持った人の狡さ、怠惰等が嫌いでw、仕事でも自分より上の立場・役職の人に対してもおかしいと思ったことは真正面からストレートにぶつかっていく事が多かったので、面倒臭がられもしましたが、その姿を信頼してくれるメンバーもたくさん出てきてくれました。そして何より反骨心は私の生きる原動力になりました。「反骨心があったからこそ今の自分がある」これが私のアイデンティティであるとも捉えて生きてきました。
しかし当然、反骨心が強過ぎることで、必要以上に敵を作って物事が円滑に進まなかったり、特定の存在に対する反骨心を貫くこと自体が目的となって本質とはズレて歪んだ選択をしてしまう等々弊害もたくさんありました。そういう状態であっても、私にとって過去の原体験は人生に上から重くのしかかってくる岩のような存在であり、反骨心という力に縋って何とか潰されずに生きてきた経緯があります。そのためそれを簡単に否定することができませんでした。
しかし、今年初頭、40歳を目前にして虚心坦懐に自分自身を見つめ直した際に、反骨心に囚われることで沢山の貴重な機会を失っていること、そこにこだわるあまり自分の人生が矮小化している事実と改めて向き合いました。そこで出た結論は「これまで囚われていたものを捨てて、自分の心根にストレートに生きるべき」というものでした。
自分の原動力となっていたからこそ、それを明確に否定するのに長い時間が掛かってしまいましたが、2019年は私にとって人生の大きな転換点となりました。
これまでの私を支えてきたものであり、私が囚われてきたものである「反骨心」を一旦置いてみる。その時にシンプルにやりたいことは何なのか?

強くなってきた「社会貢献欲求」

私のこれまでの生き方を振り返ってみると、20代は個人(自分)や身近な仲間たち、30代は会社(マクロミル)とそれを取り巻くステークホルダー(顧客・従業員・株主など)への貢献を最優先に考え・行動してきました。
当然、最近では一部上場企業の経営メンバーとしてマクロミルを通じての社会貢献を意識することはありましたが、30代前半くらいまではそこに強く意識が向く機会は少なかったように思います。
元々マーケティングリサーチという事業は多面的に見ると社会貢献性が高い事業です。世の中には、目の前の仕事の意義に疑問を持ったり、短期的な利益の為に顧客が本質的に良くならない実態に触れながら「このままで本当によいのか?」と思い悩む人が相当数存在すると聞く中で、そこに違和感を感じることなく目の前のことに全力で取り組むことができたマクロミルの環境はとても恵まれていたんだと思います。

一方で、経験を重ねる中で視野が拡がり、社会に存在する「より大きく・深い課題」に触れる機会も増えていきます。特にBizDev(事業開発)を担当すると、事業の種を探索する為に普段自らが置かれているマーケットとは別の領域を調べることになり、多くの課題に触れることになります。
また、私の場合は同時期に家族ができて子供も生まれたことで、(よくある話ですが)次の世代の子供達により良い社会を残してあげたい、それが私たちの使命であると考えるようになり、次々と目に触れる社会の様々な課題に対して何かできることはないか?と考えを巡らせるようにもなってきました。
世の中全体が豊かになったことで、若者は学生時代から「社会への貢献」を考え・語るのが当たり前になっている中でとても恥ずかしい話なのですが、ここ2年くらい、つまり、30代の後半を迎えて「社会への貢献欲求」が急速に強くなってきました。


大きな産業の深い不(負)を解決することで社会に大きく貢献したい

私はもうすぐ39歳になり、遂に40歳という人生におけるひとつの大きな節目が見えてきました。そこで「40代をどう生きたいのか?」という問いを立て、上述した通りこれまでを回顧し・未来に思いを馳せることで軸となる1つの答えを出しました。
「大きな産業の深い不(負)を解決することで社会に大きく貢献する」
社会貢献への欲求は高まっていましたが、社会には無数の課題が溢れているし、NPOなど課題に対するアプローチ形態も様々です。自身の有限な人生の時間を懸けるならば、その中でも大きく・深い課題に対して、これまで自分が経験を積んできた且つサスティナブルに貢献できる「ビジネス」でアプローチしたいと思いました。
更に、伝統産業と言われる多くの巨大産業は一定の地位を築いたプレイヤーで比較的固定化しています。大きな貢献を志すのであれば、固定化されたプレイヤーとは一線を画した新しいアイデアや技術で、文字通り「変革」を起こせる可能性のある企業にJoinするのが良いと考えました。
そこで、日本における大きな伝統産業であると言われる「製造業界」「建設業界」「医療業界」等のスタートアップを中心に話を聴いてみることにしました。その中で出会ったのが、製造業を変革しようと挑戦しているキャディです。
※ちなみに、これまでの経験等を踏まえて起業を勧めていただく方もいましたが、軸に据えた伝統産業における知見・経験が全くない私にいきなりその選択は難しかったというのが正直なところです。

なぜキャディにJoinするのか?

では、伝統産業で挑戦を続けるスタートアップの中でもなぜキャディにJoinするのか?理由は大きく3つあります。

①大きな産業の深い不(負)を解決しようとしている
キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションを掲げ、製造業の大きく・深い不(負)の解決に全力で挑んでいます。今回定めた私のこれからの人生の軸と完全にマッチしているのが最も大きな理由です。
ちなみに、キャディは製造業の受発注プラットフォームとして部品を発注する方と町工場をマッチングするサービスです。正確にはマッチングだけをするのではなく、製品の納品にもキャディが責任を持ちます。メーカーなどのお客様が部品(主に多品種少量の特注品)を買いたい時に訪れるマーケットプレイスであり、例えるなら「モノづくりのAmazon」とも言えます。詳細はこちらの記事をご覧ください。


②日本発のグローバル企業になれる可能性を秘めている

競合という観点ではGAFAのような圧倒的なグローバルTechプレイヤーが比較的少なくチャンスの大きい市場であり、事業が成功する重要な要因のひとつである「事業展開のタイミング※」も絶妙です。
更に、優れたTechnologyと泥臭いOperationを組み合わせた独自のビジネスモデルには、待たれて久しい日本発のグローバル企業になれる可能性を強く感じました。
※タイミング:ここ数年で国によるDX支援施策強化やそれに伴うデータの増大、世代交代等により、伝統産業と言われる製造業にも本格的にテクノロジーが染み込み始めています。
キャディのTechnologyについては以下の資料にわかりやすく記載されていますのでご興味ある方は是非ご覧ください。



③価値観を共通にした最高のメンバーが揃っている

最初に代表の加藤と話をした時から感覚的に合うのを感じていましたが、キャディの価値観が明文化されたカルチャーブックを見た時に衝撃が走りました。私がこれまで仕事をしてきた中で同僚に常日頃語っていた信念とほぼ同様のものが書かれてあって「こんなに価値観の合う会社は他にはない!」と運命的なものを感じました。特に「至誠を貫く」という言葉。これまで約16年間も働いていると様々なトラブルや難所が立ちはだかることが頻繁にありました。相手はお客様やパートナー、メンバーなど様々でしたが、どんな場合でも逃げずに正面から向き合い、誠意を持って真摯に事に向かえば大抵のことは良い方向に解決・解消することができることを身を以て学びました。ビジネス的な駆け引きなども細かい部分でテクニックとして有効な時が当然ありますが、根本は、厳しい事・面倒な事・辛いことや腹立たしい事に正面から向き合って誠意を尽くすことが最も重要だと考えています。
キャディはその辺りの価値観を共通にした最高のメンバーが揃っている会社です!!
カルチャーブックの内容については以下の記事をご覧ください。

最後に

今回の決断について色々な方々から多種多様な反応をいただきましたが、比較的多かったのが「東証一部上場企業の役員という今の立場が惜しくないのか?」という反応でした。上場企業の役員は素晴らしい仕事だと思いますが、私はその肩書自体には価値を感じないですし、私にとって何より惜しいのはこのタイミングで心の声に従って大きなチャレンジができないことです。
マクロミルの社員にもよく話をしていたのですが、私はこれまで「迷ったら自分にとって難しい方を選択する」というスタンスで意思決定してきました。今回も最後まで色々と迷いはありましたが最終的に難しい方を選択しました。新しい事業やサービスは複数創ってきたので、成功するかしないか不透明なまま挑戦すること自体に抵抗はありませんが、全く知見・経験がない製造業という領域であるがゆえに、今回の選択はこれまでで最も先が見えず・どういう結果が出るのか皆目見当もつきません。当然ながら不安も少なからずありますが、この選択を正解にすべく全力で粘り強く挑みます。

最後になりますが、これまでの私があるのも、今回こういう挑戦ができるのも、これまで私と関わってくれた一人ひとりの皆さまのおかげです。
皆様に本当に心から感謝しています。
また、最終的には私のわがままを許してくれて温かく送り出してくれたマクロミルとCentanの皆さん、そして家族にも改めて感謝したいと思います。
皆様、これからも温かく、そして厳しくご指導・ご鞭撻の程どうぞよろしくお願い致します。

※今後はできる限りnoteも更新していきたいと思っています。
 また、マクロミルの人事時代(2010~12年あたり)には積極的に
 やっていたtwitter@harashindayoも久々に再開しました!
 皆様にとってできる限り有益な情報を提供していきたいと
 思っていますのでnoteもtwitterも両方是非フォローしてみてください!

最後に宣伝ですw
このnoteを読んでキャディに興味を持っていただけた方にお知らせです。
キャディは今後の業容拡大を見据えて、キングダムでいう王騎や桓騎など大将軍・将軍級の猛者を積極採用中です!
以下の資料:【トップマネジメントへの招待状】に報酬体系なども含めた詳細の記載がありますので是非ご覧いただき、我こそは!という方は気軽にお声掛けください!!一緒に大きな社会課題の解決に猛進しましょう!!!

メンバー/リーダークラスも積極採用中なのでそちらも気軽にご連絡ください!!皆さん、待ってます!!!

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キャディ株式会社でHR Div.を担当しています。 キャディ入社後、カスタマーサクセス→CADDi Univ立ち上げ→営業企画立ち上げ→営業→HRと変遷。 2019年9月までは株式会社マクロミルの執行役員でした。