AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト合格体験(イントロダクション〜事前準備編)

先日、3度目の受験にてようやく合格することができた。AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(以下、AWS SAAとする)は、AWSやインフラ、ネットワークなどの構築経験により人それぞれ体感は異なるが、個人的には想定以上に難しく、受験料の合計約5万円をAmazonに差し上げることになってしまった。記憶が薄れていく前に使用した教材や感想などを記事にしておく。

受験履歴サマリー

1回目 2019年10月中旬:680点

2回目 2019年11月上旬:700点

3回目 2019年11月下旬:820点

短期間で受験したのは記憶が薄れる前に合格をしたかったからである。

1回目は、初めての受験ということもあり、かなり難しく感じ全く手応えがなかった状況だった。後記するが使用した教材とは形式や内容が異なっていたため、受験後はどのように対策すればよいかわからず困り果てた。

2回目は、対策を改めた結果、手応えはあったものの不合格であった。そのため、受験後はモチベーションの維持が難しかった。そして、今後の対策をどのようにすればいいかわからず再び困っていた。

3回目も手応えがあり、知識を覚えたものだけで回答するのではなく、知識を総動員した上で考えて回答することで合格することができた。

筆者の技術スペック(スキルレベル)と受験目的

試験の内容に入る前に、筆者の技術スペックと今回受験した目的を書いておく。

技術スペック

アプリ開発会社にて、iOS、Android、Webアプリのエンジニアを5年経験している。AWS利用経験としては、サーバ側の開発も行うため頻度は高くないものの経験あり。業務として利用経験があるのは、EC2、S3、RDS、Lambda、DynamoDBだが、本格的に設計構築を行なっているレベルではなくシンプルに最低限の利用を行なっているレベルである。そのため、上記の技術スペックのためインフラやネットワークに関する知識は少ないほうであると考えている。

また、直接参考になる資格ではないが、応用情報技術者試験に合格している。

【受験目的】

仕事でAWSの利用することが増えてきたこと。また、AWSの最低限の知識を得ることで転職等に有利になると考えたためである。

使用した教材など

さて、本題のAWS SAAの内容について書いていく。まずは、使用した教材について触れていく。上記の【技術スペック】の通り、AWSに関する知識が乏しいという自覚があったため、最初は試験に関する動画教材を使用することにした。その後、本を購入し基本的な知識をフォローするという方式で進めることにした。以下、使用した教材である。

【動画】

(1)これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)

AWS SSAを合格された方の記事で使用した教材として、大体挙げらる教材である。内容は、試験内容に沿ってハンズオンで進めていく動画教材である。

この教材のメリットは、理論や知識を先に説明した上でハンズオンで実際にAWSを操作構築していくため、AWSを利用したことがない方でもわかりやすい点。

一方で、デメリットは、実際に動画と同じようにAWSを操作するとかなりの時間がかかる点である。時間がある方は良いが、時間がない方は試験に合格することだけを考えるのであれば、すべて同じように構築する必要がないと考える。また、動画内容について、音声をツギハギで編集しているせいか聞きにくいことが多かった。もう少しクオリティを上げてほしい点もデメリットである。

問題は、小テストと最後に模擬試験が付いている。主に模擬試験を解いていたが、現在の試験傾向とは少しズレがあるように感じた。詳細については、後ほど書く。

(2)AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集

(1)の同じ講師のUdemyコースである。ただし、こちらは問題と解説のみとなっており講義動画はない。

問題内容は、(1)よりもこちらのほうが試験傾向が近いと感じた。一方で、マニアックな問題を掲載していることがちらほらあったためどこまで拾うかは各人によりコントロールが必要かもしれない。

【書籍】

(3)この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集

動画や問題を解くだけでは不安になることも多かったので、基本的な内容をフォローするためにこちらを購入した。内容としては、図を多用しているためわかりやすい。ただし、似たようなサービスの比較や実用的な内容少なく、試験対策としては疑問を感じた。そのため、巻末に問題が付属しているが使用しなかった。次に挙げる(4)の書籍のほうがいいのではないかとおもう。

(4)AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

こちらは実際には購入せず、3回目の試験直前ぐらいに本屋で立ち読みで内容を確認する程度だったが、(3)には少ないサービスの比較、違いや実用的な内容が多いように感じた。テクニック的な内容も記載されているため、個人的にはこちらをオススメとする。

【その他】

(5)AWSクラウドデザインパターン

直接な試験対策ではないが、デザインパターンとして概要を把握するために、2回読んだ。スコアに結びついたかどうかはわからないが、森を見て木を見ることも重要であると考え読み進めた。

【教材の使用と試験結果について】

1回目の試験時には、ほとんど(1)の教材しか使用していなかった。特に問題は(1)の模擬試験3回分を何度も解き直していた。

しかし、(1)の問題と本試験との問題内容にかなりのズレがあることに試験が始まって気づいた。具体的には、(1)の問題は典型的な問題が多く知識面に重点を置かれている。一方で、本試験は知識を駆使しケースに応じて考えて回答する必要がある。当たり前といえばそうなのだが、試験対策として(1)の教材しか対策をしていなかったため、本試験が大変難しく感じ不合格を確信した。

1回目の反省を踏まえて、2回目は(2)の教材を使用し対策を進めた。その理由は、先ほども述べたが、(2)のほうが本試験に近いと感じたためである。ただし、マイナーなサービスについての問題もあるため、あまり深入りしないほうがいい場合もあるが満遍なく解いていくのがよい。しかし、手応えがあったものの2回目も不合格であった。

2回目の敗因を検討した結果、本試験の問題は知識を吐き出して正誤を判定するだけでは安定してスコアを出すことができないと実感していたため、持っている知識を総動員し考えることで正答を出すことに注力した。そのためには、(5)のクラウドデザインパターンや(4)の書籍を読んだ。また、(1)・(2)の問題は連続で解くと答えを覚えてしまっているため考えて解きにくくなったため少し問題から離れる時間を作り、あえて忘れるように努めた。そして、試験直前の1週間で改めて解くことでいい感じに忘れて考えて解くことができた。その結果、3回目の受験で合格することができた。

受験内容や感想について

少々記事が長くなったため、試験内容や感想などは次の記事にまとめることにした。ここで本記事は終了にする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?