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【社会科】将軍になるには?将軍に必要な力ってなんだろう?

どうも。いかたこです。

中学校で社会科の教員をしています。

noteでは授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。

今回の授業のタネは、将軍になるには?です。

歴史における征夷大将軍(将軍)とはどのような存在なのかについて考える授業です。

皆さんは、将軍といえば誰を思い浮かべますか?

『鎌倉殿の13人』にも出てきた源頼朝でしょうか。

『どうする家康』の主人公でもある徳川家康でしょうか。

将軍は歴史の物語にもよく出てきますね。

このように歴史といえばの将軍ですが、皆さんはどのようなイメージを持っていますか?

生徒たちもなんとなく強そう・偉いというイメージを持っているようです。

では、将軍はどのようにしてこれほどの権力を手に入れることができたのでしょうか?

今回の授業のタネでは、将軍になるには?という問いをもとに、歴史における将軍について考えていきたいと思います。

よろしければ、最後までご覧ください。


将軍とは?

せいいたいしょうぐん【征夷大将軍】
①平安初期、蝦夷征討のために派遣された将軍。797年(延暦16)坂上田村麻呂が任命されたのが初の確かな例。
②源頼朝以後、鎌倉・室町・江戸幕府にいたる武家政権の首長の称号。

広辞苑 第六版

将軍は朝廷から任命され、派遣された存在です。
②の幕府の首長としての将軍も、①と同様に朝廷から任命されます。


将軍になるには?

将軍になるために必要なものは何だろう?
将軍に必要な力を5つ考えてみよう!

① 問いを提示する

② 各グループで必要な力を5つ考える
ex) 戦いの強さ、民衆からの信頼

③ レーダーチャートにまとめる

④ クラス全体で共有する

レーダーチャートとはこのようなグラフのことです。

レーダーチャート

アニメやゲームなどでキャラクターのステータスを表すときにも使用されます。


いかたこの考える将軍に必要な5つの力

・戦いの強さ
・他の武士からの信頼
・時代の先を見通す力(先見の明)
・血統、家柄
・朝廷との良好な関係

いかたこのレーダーチャート

こんな感じでしょうか。

今まで勉強してきたことや、参考資料に考えてみました。


レーダーチャートの活用

時間があれば、つくったレーダーチャートを活用してみましょう。

織田信長など有名な戦国武将たちを各グループのレーダーチャートを使って評価します。

そうすることで、将軍たちと有名な戦国武将たちは、どのような点が異なっていたのかを比較できます。

私が先ほどのレーダーチャートを使って、勝手に戦国武将たちを評価してしまうと、ファンの方々に怒られてしまうかもしれないので、ここではやめておきます。(^0^;)

実際に授業でやってみると、生徒たちも多様な視点から歴史を考えてくれるので、私もとても勉強になりました。


まとめ

今回の授業のタネは、将軍に必要な力をレーダーチャートにまとめ、それらを用いて将軍と他の戦国武将たちを比較するという内容でした。

歴史を勉強していると、貴族中心の社会だったところから急に将軍が政治を行うようになり、困惑してしまいます。

教科書にはその流れも記載されていますが、やっぱりそこまで目が行かないですよね・・・

なぜ将軍がそこまでの権力を手に入れることができたのか、将軍は他の武将たちとどのような点が異なるのか。

このような点を意識することで、歴史の流れを覚えやすくなるだけではなく、歴史のしくみにまで目を向けることができると思います。

江戸時代の学習の前などに、改めて将軍について考えてみてもおもしろいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も授業のタネを発信していきます。お楽しみに。


(参考資料)

日経ビジネス
秀吉はなぜ征夷大将軍ではなく関白を選んだか
殿村美樹(2017年1月14日)https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/122600033/010800002/(最終閲覧日2022年11月19日)

東洋経済ONLINE
なぜ日本の天皇は125代も続いてきたのか
伊藤賀一(2018年12月22日)
https://toyokeizai.net/articles/-/255911(最終閲覧日2022年11月19日)


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