小説 俺は筋力のトレーニングが好きだ
俺は筋力のトレーニングが好きなんだよ。
知り合いとこんなやり取りになった。
「おい、このやろう。俺は筋力のトレーニングが好きなんだけどよ、トレーニングに付き合え。」
「嫌です。」
「なんでだ、このやろう。俺と筋力のトレーニングをしたくないなんて、ずいぶんいい度胸してるじゃないか。」
「たいしたトレーニングをしなさそうだからですよ。」
「なんだと、このやろう。俺のトレーニングが甘いとでもいいたいのか?」
「どうせ、腕立て伏せを10回するくらいでしょ?」
「なんだと・・・10回以上するよ。」
「じゃあ、ここで腕立て伏せを20回やってください。一緒にやりましょうか?」
「今はいいじゃないか。」
「なにを言ってるんですか?今、俺をトレーニングに誘ってきたじゃないですか。」
「わかったよ、やればいいんだろ、やればよう。」
俺は5回で力尽きた。
知り合いは20回の腕立て伏せを余裕を持って終えたところで、こんなことを言いやがった。
「こうなるのがわかってたなら、俺をトレーニングに誘わないでください。」
俺は悔しくて眠れなかったんだよ。
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