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プログラミング講座から見えた「自分なりの歩む道」

こんにちは。ぐうぽんです。

先日、3日間におけるプログラミング講座を行いました。
講座で使用したのはScratchで、10数名の小中学生が参加しました。

今日はこの講座を通じて感じたこと、そして目指したいことについて話していこうと思います。

1日目

今年もScratchか…

少々気が重い中、開始を待っていると一人の子が私のところにやってきました。

聞くと8年ほど前、私がICT支援員のときパソコンを教わったとのこと。
当時の小学生が今では高校生になっていました。
(自分が教育実習した子たちも今では高校生です)

その当時の学校のこととかで話が盛り上がり、自分の下がっていたモチベーションがここで結構上がりました(笑)

いつも講座を始めるとき、私はまずScratchの経験有無を聞きます。
するとあまり触ったことがない子とバリバリやっている子に分かれました。

(こりゃ、厄介だなぁ)

と思いつつ、恒例のプログラミングの理論について軽く説明しました。

順次・分岐・反復と呼ばれる3つの規則で全てのプログラムは動作していること。
生活にも3つの規則が成り立っていること。

この話をすると、結構目からウロコの子が多く、興味津々で話を聞いてくれました。

そんな3つの規則に触れながら、Scratchでゲーム作りをしました。
作ったのは、ルーレットゲームでした。


結果として…

レベルの差が大きかったため、最後まで作成についてこられない子が何人か出てしまいました。

また選んだゲームのコード数も多く、変数、リストを用いるなどかなり難しかったのに加えて完成するとなぜかちょっとバグらしき動きだったので、(選んだゲームがまずかったか)、と反省しかありませんでした。

例の高校生さんは初級クラスでViscuitのサポートをしていたようで、一人ではちょっと目が行き届かなかった点も課題だと感じました。

この反省を活かして

2日目

前日の夜、少し勉強しました。
どのゲームなら楽しんでもらえるだろうか、と。

テキスト本を見て、実際にコードを入力して動きを確認し、一つのゲームに絞りました。

行くと、高校生さんが3日目までフォローに入ってくれるようになりました。
これはありがたかったです!

この日は昨年も好評だったシューティングゲームにしました。

最初にサンプルを見せると「すげー!!」「面白そう!」「作りたい!」と声がいくつも上がり、テンションも高まっていました。

いわゆる弾幕系でしたが、これもなかなかのプログラム数でしたがサポートがいたおかげでつまづく子も少なく、全部のコードを入れ終わって実行すると派手なゲームに仕上がりました。

もちろん上級組を筆頭に数値を変えたりして難易度を高めたりするなど思い思いに作ったゲームを楽しんでいました。

この日は前日の反省を活かしてスモールステップで指導したので脱落者がいませんでした。
また同じようなコード入力をしてきたので、次のコードはこう来るだろうと予測しようとする子も現れたのはいい傾向でした。

受け身でなく能動的な活動ができたと思います。

3日目

最終日もゲームでいいかなと思いコード構築をしましたが、少々飽きている子もいましたので、当初やってみたかった「模様づくり」を提案してみました。

すると「何それ?」と反応あり。「やってみたい?」と聞くと「やりたい」の声が挙がったので関心を持った子たちに向けて模様づくりをしました。

最初は数名でしたが、徐々に関心を持った子が増えて気づくとほとんどの子が参加してくれたのは嬉しかったです。

プログラミングでの多角形の描画は小学5年生算数の必須事項ですが、これを応用したのが「シェルピンスキーの三角形」で、これをScratchで描かせてみました。

シェルピンスキーの三角形


正三角形の書き方を示し、あとは繰り返す回数と歩数を規則的に構築すれば出来上がり。

気づくと基本の単色から多色に変えるなど、子どもたちはここでも自発的に発展的活動をしていました。


これからの歩み(希望を込めて)

講習を始める前、サポートの高校生さんに(テキストプログラミングやってみたい)と提案したら、高校生さんも参加している子たちからも「やってほしい」と受けました。

実はこの高校生さん、プログラミングをかなり極めているようで別枠のプログラミング教室のサポートもしているとか。

となると、ちょっと本気で仕掛けてみたくなりました。

Scratchもいいのですが、これは基本学校でやっていることなのでなるべくここではやりたくないと思っています。

できるなら、学校じゃできないこと。
ここじゃないと体験できないものをやらせたいのです。

自分としては過去記事にも書きましたがGPTsへの挑戦も面白そうと思っています。
他にもCanvaや画像生成AIもありますし、HTMLやJava、Pythonなどの言語の入口に触れさせるのもいい経験かと思います。

とはいえ来ている子たちの大多数は自治体のセキュリティの傘下にあり、自由に学習できない環境下にはあるので、できる範囲で門戸を開けられればと思います。


ここ数年は教員業務に追われていて本来の行くべき道を見失っていました。

周りの先生の指導を見て、学ぶこともある一方、比較されているような感覚に陥りすごく嫌でした。
ずっと教師には向かないと思っているだけに、授業をするたび辛いのです。

やっぱり自分はICTです。ICTというか情報教育推進者です。

教科の一貫で活用するのも良いのですが、本当はもっとパソコンやタブレットの秘めた力を教えたいですし、リテラシーやモラル等も学んでほしい。

そんな熱い気持ちが、どうしても日々の学校生活の中で埋もれ、心からも消えてしまいかけていたのを、今回の講座で呼び戻してくれました。

時間は取れるかわかりませんが、将来のために少しプログラミングのことを自主学習してみたくなりました。

そしていつか、チャンスが来たら・・・

それに乗ってみようと思います。


余談ですが、高校生さんからSurface goを教えてもらい速攻で買いました。

この記事はgoでの初投稿。使いやすくていいパソコンです!

新たな相棒との出会いにも感謝しています…

高校生のGIGAスクールはSurface go

最後までお読みいただきありがとうございました!

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