私が「ルーブリック評価」を導入しようと決めた訳
こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。
私は評価という作業自体あまり好きではありません。
なぜなら「色眼鏡の評価が拭えない」からです。
授業が進めば進むほど個々の能力差が見えてきます。
すると「この子は能力が高い」「この子は常にしゃべっている」と、平等かつ対等な評価を心がけているつもりでも、普段の行動を考えると色眼鏡が出てきてしまうような気がするのです。
また、授業の導入で全体の流れを説明し、取り組んでほしいことや習得してほしいことを口頭で伝えても、全員が本当に中身を理解しているのか・・とも常に疑問に思っていました。
授業を受ける子どもの立場からも問題があります。
通知表を見て「取り組んでいるのに評価されていない」とか「何を取り組めばいいのかわからない」こともきっとあったはずだと思います。正当な評価じゃないと感じると、それは後々教師不信を生み出す可能性があるように感じます。
今の学校が行っている「評価」の内訳
「通知表」に示される評価は、目標準拠評価によるものです。
これは設定した学習目標(評価規準)が達成できているかどうかで判断するもので、相対評価や絶対評価で生じるデメリットを防ぎ、平等な評価が行えるとしています。
各教科には必ず3つの評価観点
があり、これらを教科の評価規準と照らし合わせ、総合的に判断し評価・評定をしています。
「知識・技能」は単元テストで判定できますが、「思考・判断・表現力」と、いわゆる学習態度にあたる「学びに向かう力、人間性等」はテストでは判定ができません。
そこで注目されているのが、学習者に示す「評価のものさし」と呼ばれるルーブリック評価です。
ルーブリックの利点
ルーブリックの利点は3点あります。
①取り組んでほしい、習得してほしい内容が具体的に分かるので見通しを持って学習に取り組める
②評価内容が見えるので自分の立ち位置が捉えられるし、通知表での「なぜこのような評価なのか」といった疑問が減る
③指導側の評価がブレなくなるので客観的な評価が可能
ルーブリックは、先生、子ども双方の不安・課題払拭を助けるものとして注目され始めています。
まとめ
今回は評価、特に最近注目されているルーブリック評価について、自分の見解をまとめました。
先生といえども人間ですので、主観的な評価に偏りがちになります。
それを防ぎ、より客観的な評価を目指すために、ルーブリック評価を活用してみたいなと思ったのです。
次回はGoogleクラスルームでルーブリックの設定をしてみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。ご参考になれば幸いです。
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