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キレイゴトを本気でやるから、感動が生まれ、価値が生まれる。(採用育成担当:中田)<後編>

イコン株式会社 採用広報担当です!今回は、イコンの人材採用・育成を担当する中田のインタビュー後編。イコンで歩んできたキャリア。その変遷や想いの変化、成長の捉え方について迫っていきます。

前編はこちら:https://note.com/icon_saiyo/n/nadb046fbae9c

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中田 幸知子(なかた さちこ)
京都出身。2010年新卒入社。店長、新店舗立ち上げなどを経験し、2019年より採用育成担当に就任。

自分のこだわりだけでは成長できない。置かれた場所で咲こうとするから、成長できる。

― イコンでは「他人に良い影響を与えることこそが成長」を大切にしていますけど、中田さんも当時から成長意欲が高かったんですか?

根っこは、とてもネガティブでして(笑)。でも、自分がこだわりを持っているところは頑固でもあるのかなと思いますね。接客サービスであるとか、自分が得意としている領域は、どんどん高めていきたいという意欲は持っていましたが、それくらいです。

― 「成長」と言うと、とても広い意味がありますし、捉え方も様々ですけど、自分が大切なものを究めていきたいとか、そこに向かって自分が何ができるかとか、そんな行動でも成長だと言えますか?

そうですね。 私自身も、「もっと良い自分になりたい」と言うのはあったと思います。出世して、エリートになりたい!とかではなく、せっかくなら、もっと良い自分になりたい。そして、それを叶えられる環境で、多数の中の埋もれてしまう存在の薄い一人にはなりたくないという想いが強いように思います。唯一無二として認められたいんでしょうね。

― 「目の前の人に対して、自分に何ができるか」という欲求が強かったということですね。

はい。目の前のお客様が喜んでくれて、目の前のパートナーのみんなが喜んでくれる。この2つさえがあれば、もう何もいらないと思っていたぐらいです。 でも、店長になった時には、この考え方も変わってきましたね。イコンにいる10年間の間私の夢は、その時々で何回も変わってきているんですよ。それも、イコンだからこそ得られている一つの成長かなって思っています(笑)。

― 中田さんらしいです(笑)。でも、「目の前の人に対して、自分に何ができるか」を大切にしていた中田さんが、結果的に店長を任されることになったのは、どうしてですか?

実は、ずっと「店長なんてしたくない」と思って、断り続けていたんです。でも、当時、将来は自分でカフェの経営をしたいという夢がありまして。ちょうどその頃、自社ブランドのCinderella Charming(シンデレラ チャーミング)という洋食イタリアン業態のブランドの店長をしないか、という話をもらったんです。その時は「店長なんて、やっぱり嫌だな」と、断ろうと思っていたんですけど、ここで止まっていたら、自分のやりたい夢に近づけないと思って。イコンで将来、カフェ業態をやることがあった時に、少しでも経験を積んで、チャンスを手にできる状態になっておきたかったんです。

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店長就任にあたり、代表の佐野から言葉をもらったんですけど、その時に言われたことが「お客様に喜んでもらうのはもちろん、エンターテイメント性のあるお店は夢も与えないといけない。お客様に喜んでもらいたいという中に、夢を加えたのがこのシンデレラチャーミングというお店なんだ。そのためには、魔法をかけないといけない。演技をしないといけない。世界観を守らないといけない。そう思った時に、僕は中田さんしかいないと思っているから」と期待をかけてもらったんですね。

これまで、自分がしたいか、したくないかの軸だけで店長になるのを拒み続けていたんですけど、 そうではなくて、期待されて、その期待に応えていきたいかどうかで動くことも大切だと、その時に思ったんです。そして、改めて自分の幼さを痛感した出来事でした。

― 思考の向きが「自分のため」から、「会社のため」も加わったんですね。

はい。店長を任されてすぐに、自分の甘さや未熟さ故に、自尊心をズタズタにされる出来事がありました。お客様からクレームをいただくことがあり、「あなたが店長だから、こういうお店なのね」って言われてしまって。店長の私が駄目だったら、どんなにみんなが頑張っていたとしても、ダメという扱いになるんだと痛感しました。

自分の弱いところに向き合わないといけなかったからこそ、しんどい思いもしましたし、一緒に頑張ってくれていたパートナーを傷つけてしまったこともありました。自分の未熟さに本当に申し訳なくて悔やんだことは何度もあります。本当にパートナーには支えてもらってきました。彼女たちがいなければ今の自分は絶対にありえません。

そして、悲しさも苦しみも喜びもパートナーという大切な存在にも店長という最終責任をとっていなかったら、気づけなかった、見えなかった景色だとも思うんです。もし、店長になることを当時の私のように悩んでいる社員がいたら、「絶対やった方がいいよ」と、今なら断言できますね。成長痛を乗り越えれば、これまでの見え方が本当に変わって成長するよ、って

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どんな人と働き、どんな自分になりたいか。

― 採用育成担当に就任された背景を教えてください。

イコンの中期経営計画の中に、2020年は人の育成に力を入れていく経営方針のもと、育成の専任を作ることになりました。これまで店舗単位で取り組んでいたことを会社単位で展開し、イコンが大切にしている理念の要である、人の育成に携わることができるのは身が引き締まる思いですね。

また、私自身のキャリアを広げる意味でも、また新たな機会をいただいたと思っています。実は、29歳や31歳の時はキャリアの転機で、イコンを辞めることを考えたことがありました。でも、その時にいろいろ相談にも乗ってもらったりして考えたんですけど、イコンを辞めた時に、「やっぱり、イコンがよかったな」と思ってしまう可能性が1%でもあるのであれば、辞めないでおこうと。それがずっとなくならないので今でも転職はしていません。イコンの方が良かったな、と思う可能性が大いにあると思っているので(笑)。

― 女性特有のキャリアの転機ってありますよね。

そうですね。女性って、トップスピードで頑張れるんですが、ふと急に深く考えて、急に弾けてしまうということがあると思うんですよね。私自身の時は、「辞めるか、辞めないか」の二軸しかないところに、もう一つの新しい軸を提案されて救われたと思っています。イコンがよく言っている「イコン以外でも通用する力」を意識することが、可能性や選択肢を広げていくと思いますし、自分が悩んだからこそ、キャリアや人生の悩みにも寄り添いたいと思いますね。

― 採用育成担当として、学生にはどんな話をされることが多いですか?

学生さん一人ひとりを見て、その学生の良いところや自分が形作られてきたきっかけを一緒に考えてみようということを話していますね。自分で気づけていないだけで、「こういう時に誰に相談したの?」「こういう時にどうやって解決したの?」など、学生も一人ひとり、ポジティブ、ネガティブのポイントは全然違いますので。「何でそんな考え方になったのか?」「誰に支えられたのか?」など、こういう経験があったから今あなたがいる、それがあなたが強みかもしれないね、といったことを一緒に考えて、まず自分のことを深掘りして、知ってほしいなと思っています。

店長時代も、アルバイトの子たちにもよく言っていたんですけど、「何をするか?」「 どの業界に入るか?」よりも、「どんな人と働くか?」「どんな自分になりたいか?」の方が大切だと思っています。例えば、キャビンアテンダントになることが目的だとすれば、航空会社に入社することだと思うんですけど、入社したのは良いけど事務職になったとなれば、その仕事にやりがいは無くなってしまうんですよね。

どこの企業に入っても、誰かの生活に役立ちたいとか、自分の誇れる仕事をしたいとか、自分で生み出す仕事をしたいとか、自分がどうありたいか、という軸だったら別になんでも良いんですよ。その軸さえブレなければ、どこの部署のどんな仕事であっても、やりがいは見出せるはずです。

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一緒に走ってくれる人が、ここにはいる。

― 職種や業界でこだわるよりも、自分の「あり方」にこだわろう、ということですか?

そうですね。ブランドや形にこだわりすぎることで、自分の可能性も小さくなってしまうと思うんですよ。「私はこれがしたい」と、自分に思い込ませているってことが良くあると思うんですね。当時の私が、そうだったように。

― 確かに、人って自分が今やっている行動を正当化したいと思うんでしょうね。

だから、私も含めた第三者が介在をして、「どうして?」と聞いたりする中で、意図的に本人が見えていない、見ようとしていない視野を広げてあげるということも大切だと思っています。自分の枠組みの中にこだわってしまうよりも、可能性を広げたほうが良いと思いますから。

私自身も、入社6年間くらいは何もできなくて、本当に幼なくて、甘かったと思っているんですよ。でも、そんな甘かった自分にいつも寄り添ってくれたパートナー達や悩みにとことん付き合ってくれる先輩がいたということ。それがイコンなんです。最終的に手を差し伸べてくれるし、甘やかしてくれるけど、絶対に良くない時は「良くない」と厳しく言ってくれる。だからこそここまで歩んでこられたと思っています。

ウサギとカメなら、私はカメなんです。ウサギが真っ先にゴール切った後でも、じっくりと「もっとこうしたらうまくいくよ」とか、「ちょっと一回休憩してこっちの景色を見てから行こうか」とか、向き合って、伴走してもらえたことは、とても大きな心の支えになりました。店長時代からたくさん泣いて、落ち込んで、後悔もしてきました。そんな時いつも支えてくれたのは、いつも奮い立たせてくれたのは仲間や上司、一緒に頑張ってくれたパートナーでした。イコンが好きで、イコンの社員が好きで、イコンに関わる全ての人が大切です。そんな想いを少しでも、皆さんにもお伝えできればいいなと思いますし、こんな私でも見えた成長の景色を皆さんにも見ていただきたいですね。

イコン株式会社とは?

京都市に本社を構え、近畿・東海エリアを中心にオリジナルブランドの飲食店・テイクアウト・デリバリー・物品の通信販売などを手掛ける、「”食事”で人の幸せ」を追求するフードサービス事業を展開しています。

新卒・第二新卒採用、キャリア・中途採用、アルバイト(パートナー)など、随時、一緒に働く仲間を求めています!

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■イコン採用情報
http://www.iconet.co.jp/recruit/


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