Your Memories #エグゼクティブアイ

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このnoteでは、アイコミのコンサルタントが日々のお客様との関係性の中で気づいたこと・学んだことを通して組織が変わるヒントを発信していきます。
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仕事をしていて、何故かほっとして、嬉しくなることがある。そんな出来事が最近あった。私たちの属するグループ会社の1社での話。
 
未来社会を見据えて、今から10年ほど前からデータを活かした新たなビジネスサービスを展開していたその会社。もともとは、自動車部品を製作する際につくられる金型の管理と保管に悩むお客さまの問題を何とかできないかと、新たな技術を活用してビジネスの在り方そのものを刷新するということからスタートした。製造中の車の部品に使用する金型であれば何の問題もないが、旧型となり、修理やメンテナンス上少量だが必要となる部品を製作するために大きな金型を長年管理するのは、保管スペースや利用時の調整など多大なコストと労力がかかる。私たちの生活でも、修理すれば使える家電だが、部品がないために買い替えなければならないという不便さを経験することが多々ある。
 
その会社のメンバーは、新技術を学びながら、現実的なコスト問題をどのようにクリアできるのか、試行錯誤しながら諦めずに取り組んでいった。SDGsやエシカル消費を考えたら、何とかしたいと多くの人が思っている。自分たちのやっていることの価値を信じて、同じ思いで共に課題を解決しようとさまざまなパートナーのネットワークを充実させ、新たな技術を組み合わせながら活動を充実させていった。

そのサービスモデル開発の仕事は、いつしか「社会デザイン事業」と名前を変えて、金型部品だけではなく、地域文化財の3D~模型化など、地域社会のシンボルを次世代へ繋ぐ仕事へと進化していった。正直に言って、その仕事そのものが大きな利益を生むものではないけれど、昔からの取り組みを知っていただけに、その結果を知った時に実現させたメンバーらを誇らしく思った。そのような活動が口コミで広がり、間をおくことなく次の相談が持ち込まれた。それは老朽化して取り壊されてしまう小学校の遊具を何とか未来に残したいという依頼だった。児童からの何とか残して欲しいという熱い思いが、校長や議員を動かしたのだ。データ化するだけでは価値が発揮できないので、その活用方法にも踏み込みながら、その願いを実現させた。データとして残された遊具たちは、周年史の中でQRコードをいつでも閲覧可能となり、6年生のキャリア教育の教材として活用されることになったそうだ。
 
ものづくりのソリューションサービスからスタートしたデータサービスは、ものづくりのサポーターから、私たちの思い出語り部機能へと進化している。 
データには感情はないけれど、データがカタチとなった時に思いがのって、財産となる。ものづくりのサポート機能はQCDが問われるサービスだけれど、人々の思いがカタチとなった時、それは唯一無二のものであり価値は当事者たちが決めるものとなる。
 
少子化が進み、毎年全国で300前後の学び舎が廃校となっている現状を考えると、この活動の広がりはもっと期待できるのではないかと思った。思い出がたくさん詰まった校舎そのものが無くなるというのは卒業生にとっても寂しいことだろう。思い出をカタチにして次世代に繋ぐというプライスレスな活動の今後が楽しみだ。ただ、残すだけでは価値にならない。同窓会や創立記念など、さまざまなシーンでの活用をイメージしながら、勝手に思いを馳せている。
 
今回の話は、私が理想とする仕事の姿がそこにはあった。これからも見守り応援隊の一人でありたい。
記録より記憶、記憶より思い出。思い出にはその人ならではの追体験がある。体験価値を新たな価値に生まれ変わらせる、そんな一工夫をこれから考えてみたいと思う。
 
4月に入り、コロナ禍から新しい日常が動きだしている。街にも人の賑わいが戻り、活気を帯びている。新たな人との出会い、新たな体験、新たな発見や気づきを得るのに年齢は関係ない。新しい期、新しい自分のスタートだ。

(臼井 弥生)

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