見出し画像

チキンビリヤニ〜家がインドに〜

みなさま、ナマステ。(こんにちは)
空前絶後のカレーブームの到来により、我が家はほぼ毎週のようにカレーを食べています。
スパイスカレー作りにすっかりハマってしまった私は、いよいよ、チキンビリヤニ作りに挑戦することにしたのです。
きっかけは、よく行くブックカフェで見たカレーのレシピ本です。
なんだこれは。美味そうではないか…!
そう思ってしまったら、もう作るしかありません。

まず、ビリヤニとは何かを簡単にご説明します。
ビリヤニとは、インドやその周辺国で食べられている、スパイスとお肉の炊き込みご飯のことです。
パエリア、松茸ご飯と並び、世界三大炊き込みご飯の1つと称されているそう。
インドのおいてビリヤニは、お祝いの食事とされているだけではなく、屋台で日常的に食べることもでき、国民食として幅広く愛されている料理だそうです。

要するに、カレー炊き込みご飯です。
カレーも、炊き込みご飯もどちらも美味しいのだから、合わさって不味くなるわけがありません。
カレーを炊くという発想は無かったので、やはりインド人、考えていることが違いますね…!

さて、どうやって作ろうか…。
炊飯器のみ使用する簡単な作り方もあれば、ある程度炒めて煮込んで手をかけてカレーを作って、それを土鍋や炊飯器でお米と炊くという作り方もあるようです。
本場の作り方を追求すればするほど、使用するスパイスや材料、手順も事細かくなり、気が遠くなりそうでした。
そんな時Amazonで、お家でビリヤニを作れるキットを見つけました。
ビリヤニ作りに使用するお米(バスマティライスという細長〜い米)と、スパイスがセットになっている商品です。
鶏肉や玉ねぎなどの材料のみこちらで用意して、炒めて煮込んで炊飯器で炊くだけというもので、こりゃあいい!と思いました。早速購入です。
一応、リンクを貼っておきますね。

時間のたっぷりある日曜日、ビリヤニ作りを決行することにしました。
まずは、バスマティライスを軽く洗い、15分水に浸けます。
これを、水の色が透明になるまで3回繰り返します。
バスマティライスお前、どんだけ手間かかるねん。
変な名前のくせに!とせっかちの私は心の中で毒づきます。

炊く前のバスマティライス

炊飯器も「お?!なんだこいつ!!」とびっくりしていることでしょう。
何せいつも白米しか炊いていないのですから。
ちなみに、バスマティライスを洗う時は優しく洗いましょう。細いのですぐに割れてしまいます。
そして、目の荒いざるだとすり抜けて排水溝へグッバイしてしまうことになるので、気をつけましょう。

米を浸している間に、鶏肉や玉ねぎなどの材料を切っていきます。
セットで付いてきたレシピ通りに作っていきます。
詳しいレシピを記載すると、大変長くなるので省略させてもらいます。
さて、まずは米と一緒に炊くカレー作りからです。

これがクミンか…
クミンシードと玉ねぎを炒める
(小虫みたいでキモかった)

たっぷりのバターと生姜とニンニク、そしてスパイスによって、あっという間にキッチンが、いや、家中が香ばしい匂いになります。
目を閉じれば、ここはインドなのではないかと錯覚するほどです。

知らない名前のスパイスもある
キャラウェイって、メースって何…?
最後に入れたスパイスたち
合計何種類入れたんだろう!
カレー炊き込みご飯の、カレー部分ほぼ完成!

ここまでこれたら、カレーはほぼ完成と言ってもいいでしょう。
なぜ「ほぼ」なのかというと、ここから水分を飛ばす作業があるからです。
米と一緒に炊く際、カレーの水分が多いと、炊き上がりがべちゃっとしてしまいます。
米は米で普通に水を入れて炊くので、上に乗せるカレーは、かなり水分を飛ばす必要がありました。
上の写真の通り、ホールトマトと水を入れるので、初めはかなりの水分量です。
このまま食べたら普通に美味しいカレーなんでしょうけど、ここからさらに炊くなんて、インド人どんだけ時間にゆとりがあるんだ。
日本人なんてカップラーメンの3分すら待てないんだぞ…!(言い過ぎ)

強めの中火でグツグツ煮込む
かなり水分が飛んできた!

正直、時間はかかりますが、水分はかなりちゃんと飛ばした方がいいです。
Amazonのレビュー欄にその様に書いてくれていた人がいたのと、自分で作ってみての感想です。
ただしスパイスは焦げやすいので、ある程度水かさが減ったら目を離さずに、混ぜながら水分を飛ばすといいと思います。
もう、ここまでくると2階にある自室までカレーの匂いが充満しています。
こっからさらに炊くのか…待てるのか?耐えられるのか?と焦りを感じるほど食欲の湧く匂いでした。

カレーの水分が無くなったら、バスマティライスに2カップ程(私はべちゃっとなるのをビビって1.7カップくらいにしました)の水を入れ、その上にカレーを敷きます。
そして、炊飯!!
ここからはひたすら、待ちです。
炊き込みご飯モードで炊くと、米にスパイスの香りが移り、よりスパイシーに仕上がるみたいです。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

炊いている間に洗い物を済ませ、カレーの飛沫まみれのコンロも綺麗に磨きます。
そうこうしているうちに、炊飯器から炊き上がりを知らせる音が…!!
炊飯器を開ける前からすでにとんでもなくスパイシーでいい匂いがしていたので、開ける時の期待値はMAXでした。さあ、ご覧あれ!!

旨みの凝縮されたカレー!!コンニチハ!!
混ぜると、なんとも食欲をそそる香りが…!
天然のスパイスの色に染まった、
ほろほろパラパラのバスマティライス

炊き上がりに興奮する私と母。
いつものお皿に盛り付けて、両手を合わせていただきます!
うまい…!!うますぎる…!!
何種類ものスパイスによって作り出された、なんとも香ばしい風味。
パラパラと軽い食感のお米と、旨みの凝縮されたチキンにスプーンが止まりません。
まるでオヤツかの様にパクパクいけてしまうではありませんか。
しばらく、あまりの美味しさに黙々と食べていると、母がぽつりと言いました。

「…レタスで包むのはどうだろう。」

なん、だって…?!
味の主張激しめのビリヤニを、淡白でヘルシーなレタスで包む。
そんなんカロリーゼロやないか!!
ということでレタスを添えて、おかわりをしました。

レタスに乗せて、手巻き寿司のようにいただく

それにしても、初めて作ったチキンビリヤニは、1度食べたら忘れられなくて、虜になってしまう美味しさでした。
ビリヤニ自体初めて食べたので、今度はお店のも食べてみたいなぁと思います。
食べ比べってやつです。
世界には、私が知らないだけで、まだまだ美味しいものがたくさんあるみたいです。
羊を使ったマトンビリヤニなるものもあるらしく、それもぜひ食べてみたいっ!

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

セット1回分で、大体3、4人前ほどの量が出来ました。
2回分付いてきたので、これがもう1度食べられるなんて…と心から嬉しい気持ちになっています。
やはり、未知のものを作るのは楽しいですね。
バスマティライスなんて、普通に生きていたら知りませんでした。
そうそう、インドまでは日本から飛行機で約10時間かかるみたいです。
カレー作りにハマっているだけでなく、最近インド旅行のエッセイを読んだからか、余計に行ってみたくなっています(笑)
家中をインドカレー屋さんの匂いにして、インド音楽を聴きながら最高に美味しいビリヤニを食べて、なんとも素敵な日曜日でした。
皆さま、ここまで読んでくれてダンニャワード!^_^(ありがとう)

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?