見出し画像

まいにち無職#16「無職、溶ける」

無職16日目。
庭に遊びに来る野良猫の影響で、私の中で猫を飼いたい欲がむくむくと湧き上がってきている。
そのためにはある程度の知識と、お金と、時間の余裕が必要だと考える。
さらに正直に言うと、婚期を逃したくないのでパートナーを見つけてから飼いたい。
猫を飼うと、猫に時間をかけるあまり外出しなくなって出会いが減ったり、猫に愛情を注ぐために人恋しさが無くなったりして、婚期を逃してしまうと聞いたことがある。
猫を飼ってしまったら溺愛してしまう自信があるので、その理由には納得である。
それにしても、うちに来るアイツを飼ってやりたいが、私はこれからリゾートバイトへ行くことが決まっている。
母任せにするのも嫌だし、何より無責任に飼い始めたら、アイツを幸せにすることはできないだろう。
だから、今は付かず離れず、アイツが遊びに来ることを母も私も許容している。
うちは花も野菜も植えてないから、庭にウンコしてもOKという破格の条件付きだ。
まだまだ暑い日が続くだろうから、無事に夏を越せることを祈っていようと思う。

今日は朝から皮膚科へ行き、その足でスーパーへ行ってきた。
ここ最近は魚ばかり食べている。
私自身も猫化してきているのだろうか。
それにしても、魚は素晴らしい。
特に青背の魚は味が美味しいだけでなく栄養価が高く、コレステロールまで下げてくれる。
いくつかの本で読んだのだが、焼くよりも刺身で食べるのがいいらしい。
焼いて焦げがつくと、その焦げが身体の中で悪さをするようなのだ。
お盆期間は特に刺身が安くなっていて、無職に優しいお値段であった。
さて、今日の献立を紹介しよう。
今日は、茹で鮭、厚揚げの煮物、鰹とアボガドのポキ、キャベツのナムル、きゅうりとわかめの酢の物を作った。
張り切りすぎである。
どうしたものか、勢いで5品作ってしまった。
そして今日は母も昼過ぎには帰ってくるので、2人前用意した。

鮭を、一度でいいから茹でてみてほしい。
私はもう、焼き鮭には戻れないかもしれないほど、茹で鮭の虜になってしまった。
鮭が浸るくらいの水に、麺つゆと酒。
もしくは、顆粒だし、醤油、みりん、酒。
そして、7分間茹でる。
茹でているので水分が逃げることがなく、しっとり、ふっくらとした美味しい鮭を堪能できる。
魚焼きグリルを使わなくていいのも、お勧めポイントだ。
厚揚げの煮物は、スーパーでたまたま目に止まった分厚い厚揚げに惹かれてしまい、作った。
冷奴かと思うくらいの分厚さで、きつね色が美しい。
適当に醤油、みりん、酒、砂糖、水をちょっと入れて、落とし蓋をして煮込んでみた。
これが、予想以上だった。
甘くてふわっふわで、オヤツ感覚で食べられる。
これはリピート確定である。
今日のアボガドはイマイチ硬くて、あと数日待てば食べ頃、という個体だった。
それでも鰹との相性は抜群で、これまたお酒が飲みたくなる味になった。
キャベツは塩昆布と和えて、「無限キャベツ」にしようと思ったのだが、あると思っていた塩昆布を切らしていたことに気づいた。
急遽予定を変更し、ごま油と塩と海苔と鰹節で、簡単なナムル風に仕上げてみた。
ごま油の香りって、なんであんなに食欲を掻き立てられるのだろうか。ナムルにして正解だ。
そして最後に酢の物で〆て、お口の中もさっぱり。ご馳走様でした!

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

午後は、せっせと家の掃除をした。
土曜日が大掃除の日と決めているのだが、明日は出かける予定があるので、前倒しすることにした。
幸い、晴れていて風もあって涼しい。
汗をかきながらも、夏の心地いい風を感じながら掃除を進めることができた。
ひと通り終えた頃にはぐったりで、1度横になったらもう起き上がれない気がした。
生理中なのによくやったな…と自分に感心しながら、身体を大きめのクッションへ預ける。
元々生理痛がとても重かったので、婦人科へ通っていた。
そこで痛み止めを貰っていたのだが、先生と相談して、やっぱりピルの方がいいのではないかという話になり、今はピルを飲んでいる。
仕事を休むほどのだるさ、めまい、腹痛、気分の落ち込みがものすごく楽になった。
世界が変わった、と言っても過言ではない。
副作用がゼロ、というわけではないが、生理痛に悩む女の子たちは、ぜひ、怖がらずに婦人科へ行ってみてほしい。
病気が見つかることもあるので、少しの違和感でも受診することをお勧めする。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

死んでいるのかと思った。
が、猫は見えないところでひっそりと死ぬと聞いたことがある。
案の定、液体化しているだけであった。
掃除を終えて午睡をしていたら、猫も同じだったようだ。

暑さに溶ける無職に呆れる野良猫、というなんとも愉快な1枚が撮れた。
これは、スマホが大変苦手な母に撮ってもらった。(頑張ってくれてありがとう)
夏は、夕方でもとても明るいし、暑い。
夏生まれなのもあるが、冬より圧倒的に夏が好きだ。
庭に出て、この夏にしか味わえない空気を胸いっぱいに吸い込む。
今、私はちゃんと生きているな〜と、実感する。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

今日も、穏やかな1日を過ごすことができた。
明日は仙台に遊びに行く予定なので、コロナ対策も忘れずにしていきたい。
飲食する前にアルコール消毒と、ホテルに着いたら手洗いうがい。
暑いけれど、なるべくマスクをつける。
とはいえ、かかる時はかかってしまうと思うので、そこまで神経質にならなくてもいいのかもしれない。
新幹線が通常運行することを祈りながら、今日は早めに眠ろうと思う。

いいなと思ったら応援しよう!